自分で書いた未完のラノベ小説の世界に転生したけどどうしたらいいですか?

黒野 ヒカリ

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No.4

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 マリアside


 私は後片付けを済ませ、椅子に座り「ふぅ~」と息を吐いてラグーが座っていた場所を見つめる。

 (ラグーがミラベル学園に行きたいって言うなんて……)

 ミラベル学園は確かに貴族、平民関係無く入学の門を開いている。

 でも完全実力主義なのとお金の面で平民が入学したと言う事は聞いた事は無い。

 高い授業料を支払って家庭教師を雇えない平民はミラベル学園入学の為のまともな勉強も出来ない。

 それに平民はスキルの発生が無いから入学へのハードルが凄く上がるのよ?スキルの無い平民は筆記試験は勿論、魔法か剣術が回りより突出していないと合格はムリ。

 ラグーは『上位十位で合格』なんて言ってたけどそこに食い込むのに魔法や剣術がどれだけできるようにならないといけないか想像もつかない。

 「まずはお金よね……」

 呟く私はタメ息を吐く。

 父はラグーが産まれてすぐに流行り病で亡くなったのでいない。

 でもとある事件に巻き込まれて亡くなってしまった母の貯金と、母が亡くなってすぐに働いて貯めたお金が金貨で五十枚、平均月収が金貨一枚に対して母の貯金があったとは言えよくここまで貯めたと思う。 

 (でも、ミラベル学園の入学金って金貨百枚なんだよね……)

 ハッキリ言って全然足りない。

 私のお給料は月金貨一枚と平民の平均月収ぐらいで、いくら生活費を切り詰めても銀貨八枚はかかる。
 どう頑張っても後二年で金貨五十枚を貯めるのは不可能。

 「はぁ~」

 タメ息が止まらない。

 ラグーは私に残された最後の肉親で、可愛い可愛い大切な弟だから何とかしてあげたい。

 (私が頑張らなきゃ!よし!)

 両手で頬を軽く叩いて気合いを入れて決意を胸に立ち上がると家を出る。

 (本当にどうしよう)

 頑張ると決意したけどやっぱり不安を拭えないまま私は職場へ向かった。
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