5 / 53
No.5
しおりを挟む俺は仕事を探しに街に出たがおじちゃんやおばちゃん、男、女あちこちから声をかけられ驚いている。
特に男が多くてかなりめんどくさい。
「ラグー、マリアちゃんによろしく」
「マリアちゃんは一緒じゃないのか?」
「マリアさんと結婚させて下さい」
など八割がマリアお姉ちゃん関係である。
正直やめてほしい。
『結婚させて下さい』って俺に言われてもどうしようもないだろうに……
マリアお姉ちゃんはかなりの美人さんだからモテるだろうとは思っていたけどこれは異常だ。
後の二割は「ラグーちゃんかわいい」や「ラグーお姉ちゃんと遊ぼう」と俺目当ての黄色い声なので気分が良かった。
(それにしてもラグーって何者だろう?)
小説ではラグーってキャラは出てこない。
登場人物を増やすのが面倒で平民のキャラは書いていない。
異世界転生は嬉しいけど、現在進行形で自分の書いている小説の世界に転生するわ自分の知らないキャラになっているわで本当に困る。
(これから何が起こるのかがわかるのはアドバンテージなんだけど……)
キョロキョロと辺りを見回して仕事を探し回っていると、いつの間にか薄暗い路地に迷いこんでしまった。
「こんな所に仕事があるハズがないだろ!」と一人ツッコミをして来た道を戻り、路地を出ると声をかけられた。
「あら、ラグーちゃんじゃない、こんな所で何してるの?」
「えーっと仕事を探してまして……」
俺の言葉にお腹を抱えて笑うガタイのいいうっすらと青髭が浮かぶお姉様?
「ラグーちゃん仕事探してるの?こんな所に有るわけ─プププッ」
何がツボに入ったのかわからないが、笑いを堪えて俺の肩を叩きながらそう言ってくるお姉様の力は強くてかなり痛い。
コミュニケーションの取り方がおかしいと思うが俺はお姉様の質問に答える。
「そうなんですよ、僕、ミラベル学園に行きたくて仕事を探してるんです」
「そっかそっか、ちょうどいい仕事があるんだけど、どうする?」
笑いをこらえていたはずのお姉様は真面目な顔になり仕事を紹介してくれると言う。
仕事を探している今、本当に有り難い話しなのだが、俺を見てウィンクをしているお姉様が怪しく見えてしまうのは何故だろう?
「し、仕事を紹介してくれるんですか?」
「そうよ、やる?」
「やりたい気持ちはあるんですが、なんの仕事かわからないので教えてもらえますか?」
「それは職場に着いてからのお楽しみよ♪」
お姉様は俺の問には答えずに俺の手を引っ張り強引に前に進んで行く。
「ちょっ、痛い、痛いから離して下さい。自分で歩けますから」
「ダメダメ、ラグーちゃん逃げるかもしれないからね」
お姉様は手を握る力を強めグイグイ俺を引っ張って行き、抵抗する事もできず建物の中に連れ込まれた。
そして俺は複数のお姉様方に囲まれた。
数分後──
「ラグーちゃん可愛いー!似合うと思ったわ」
「本当に可愛い、でも少し嫉妬しちゃうわね」
「こんな妹が欲しかったのよー」
キャーキャー騒ぐお姉様方に俺はゴスロリチックな服を着せられ椅子に座らされている。
俺が連れられて来た職場はその手のお姉様方がいるショーパブだった。
(帰りたい……)
そう思う俺は抵抗はした。でもお姉様方の想像以上の力になすすべなく服を脱がされゴスロリを着せられた。
お姉様方に体験入店でもいいからとお願いされたけど丁重にお断りをして店を出た。
でも、月金貨三枚を提示された時には少し心が揺らいだのは秘密だ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる