自分で書いた未完のラノベ小説の世界に転生したけどどうしたらいいですか？

No.35

　しばらく廊下に立ち尽くした俺は、たまたまやってきたハリス様に部屋の前まで案内されなんとか自分の部屋まで辿り着く事ができた。

　事情を説明したらハリス様に「全く、パメラは」と呆れていたが、俺を男として見てるハリス様は頼りになると思った。

　俺とハリス様の関係を軌道修正してくれたパメラ様には本当に感謝である。
　元の状態だったらこんな気持ちは絶対に抱いていなかっただろう。

　俺はハリス様に案内された部屋のドアを開けるとメイさんがいて、優雅にお辞儀をした。

　「ラグー様、お待ちしておりました」

　「えっ！？メイさんなぜここにいるんですか？」

　ここにいたなら迎えにきてほしかった……

　「いまさら何を仰ってのですか？私はラグー様兼パメラ様の専属メイドですよ？」

　「そうなんですか？いつの間に…」

　「まぁそれは私が勝手にそう申してるだけで、パリントン公爵様には言われてないのですがね」

　勝手にってそれはダメだろと思ったけど言葉を飲み込んだ。メイさんには何を言っても無断だからね。

　「ラグー様、さっそくですが、お風呂にしますか？それともわ・た・し？」

　色気を漂わせるメイさんに俺のぞうさんがピクンと反応する。

　俺も男だ。我慢するにも限界がある。ましてや体は十四の思春期だ。反応しない方が異常と言うものだ。

　「おやおや、ラグー様、もしや反応なさいました？私の魅力も捨てたもんじゃありませんね」

　体をクネクネとするメイさんに負けた気がするのは気のせいだろうか。

　タメ息を吐き、「お風呂にするので自室で休んで下さい」と言ったらメイさんの瞳がキランと光った。

　「それはそれはいい事です。お召し物をお脱がせしましょう！」

　「いやいやメイさん、僕は一人で大丈夫です。だから自室で休んで下さい」

　「何を仰いますか！ラグー様のお風呂に休んでられますか？と言う話ですよ？」

　「いやいやメイさんこそ何を言ってるんですかって話ですから！」

　すると、「仕方ありませんね」とメイさんが呟いた瞬間俺の目の前から消えた。

　「えっ！？」

　そして一瞬で俺の衣服は脱がされ大人になったぞうさんが顔を見せた。

　「きゃっ！」

　と思わず出た俺の悲鳴にメイさんは至福の表情を浮かべた。

　「女性のようなラグー様の悲鳴、萌えますねぇ」

　舌なめずりをして猛獣のような目を全裸の俺に向け羽交い締めするメイさんは力強く、俺が逃れようとしてもピクリとも動かない。 

　「ちょっちょっと離して下さいメイさん！僕のぞうさんが丸出しで恥ずかしすぎます！ハレンチですよぉぉぉぉ！」

　「ラグー様、大人になられたぞうさんもステキですハァハァ」

　ハァハァして頬を染めるメイさんは強かった。

　「や、やめて下さい！メメメイさん、いゃゃゃゃゃ！」

　再び悲鳴を上げた俺を強引にお風呂場に引きずり込んだメイさんは、麻痺魔法を俺に掛けると「あぁ至福……」と呟きながら抵抗は愚か、動く事すら出来なくなった俺の体を洗い上げた。

　きっちりぞうさんも綺麗にされた俺は「はうっ」と声を漏らしたのだった。