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カラオケに行った件①
しおりを挟むそれから一週間───
私と有坂くんは一緒に下校し始めていた。
「杏ちゃん、カラオケいかない?」
時間が経って杏ちゃんと呼び始めた有坂くんが商店街を指差して私を誘った。
乗り気はしないが私は頷いた。
そして、先を歩く有坂くんの後ろに私はついていき商店街へと歩き出した。
◇◇◇
僕は北澤さんと一緒に帰っていた。
一緒にお弁当を食べて以来、僕はは北澤さんと一緒に帰っている。
「賢君、ごめ~ん、明日のお弁当の材料を買いたいから付き合って~」
北澤さんに言われて頷くと僕は北澤さんに手を引かれて商店街に向かった。
◇◇◇
カラオケ店に入ろうとした私は仲良さそうに向かいの八百屋で買い物をしている賢と美織を見てしまった。
最近全く会話もない二人に気まずなくなった私は、有坂くんの手を取り急いで中に入ろうとしたけど、賢と美織がいるのに気がついた有坂くんは声をかけてしまった。
私の雰囲気に空気を読んでほしいと思うけど声をかけてしまったのはしょうがないので有坂くんの後ろに隠れるように後をついて行った。
「染谷君と北澤さんじゃないか、何してるの?」
有坂くんは笑顔だ。
「染谷君とデートだよ、有坂くんは?」
美織の言葉に驚いた私はどんな顔をしてるのだろう。
悔しそうな顔かそれとも悲しそうな顔かはわからないけど美織は見せつける様に賢の腕に抱きついた。
それには胸が苦しくなり、目をそらしてしまった。
「なるほど、デートか…」
そう言って何かを考える有坂くん
「そうだ!これから杏ちゃんとカラオケに行くんだけど二人も一緒にどう?」
「あ、杏ちゃん!?」
◇◇◇
有坂くんが滝川さんの事を杏ちゃんと呼んだ事に僕は驚いた。
滝川さんの事を杏と呼ぶ有坂くんを見てチクチクとする胸を抑える。
滝川さんの顔を見ると辛そうに見えて僕は苦しくなった。
僕と過ごした滝川さんはいつも元気で笑顔だった。
辛そうな顔をする滝川さんは見たくない。
僕の事を見ようとしない滝川さんの顔を見つめ僕は胸を押さえていた。
◇◇◇
「行く行く!染谷君もいいよね?」
「えっ!?、えっと…」
杏と有坂くんを見て私は染谷君の腕に抱きついた。
杏がそれを見て目を反らしたのを見て少し胸がチクチクしたけど私は止まれない。
染谷君は行きたく無さそうだけど私は無理矢理にでも杏達とカラオケに行こうと思う。
「いいから、いいから」
そう言って抱きついている染谷君の腕を引っ張る。
杏には悪いと思うけど私は自分の事を抑える事ができない。
◇◇◇
「それじゃ行こっか!」
染谷君と北澤さんを見て俺は杏ちゃんの手を取る。
「えっ!?」
驚いた表情を見せる杏ちゃんに「ほら、行こう!」と声をかけて杏ちゃんの手を引くとカラオケ店に足を進めた。
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