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恋人編
匂い
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とはいえ、レンがいないときはお菓子を作ったり、掃除をしたりする、まずは、これから何を作ろうかと思案していると、まず材料を用意しなければ、となる。
サキさんに言ったらくれるのだろうか。サキさんにはいつも助けてもらってるから今度恩返ししないとな。
ということで今日もサキさんを探すことから1日が始まった。
実際に作り始めて初日の今日はもらった材料をどうやって使うかからだった。
幸い、ここの料理人さんが気前良く分けてくれてたので、材料にこまることもなく、どんなものなのか聞いても答えてくれたので、一通りは理解した。
しかし、実際に自分で確かめておかないと不安だし、具体的に何に使うかも実際に食べた方が明確になりやすいと考えたため、まずは食べて見ることにした。
どうやって食べるのが一般的かは既に教えてもらっていたので、それを試してみる。
大体のものは、見た目こそ違うものの、日本で食べたことのあるものに近くて安心したが、たまになんだかわからないものがあった。
いままで食べてきたものに例えようとしても何かズレが生じ、うまく説明できないようなものだ。
しかし、さすが城の厨房。どれも見るからに良いものばかりで、こんなにもらってもいいのかと思うほどだった。
それをもらった時にも感じたので、聞いてみたのだが、作る際に余ったものだから、気にせず持っていって欲しいと言われた。
そんなわけでありがたく頂戴させてもらった。
まずはどんなものから作り始めようかと、食材が傷まないように冷蔵庫にしまいながら、考えていると扉が開いた。
どうやらレンが帰ってきたらしい。
「アツキー!ただいま!」
「おかえり」
玄関まで迎えにいってやると、俺にもたれかかるように体を預け、抱きしめてきた。
「充電させてー」
「…ん」
レンのことを抱きしめ返し、首筋あたりに顔を埋めると、レンのにおいがした。
「ふ、レンの匂いする」
「そりゃ、本人だからな!いや、待って帰ってきたばっかだし臭くない?」
「や、落ち着く匂い」
「俺もアツキの匂い大好き」
レンはそう言っていつもの笑顔で笑った。
サキさんに言ったらくれるのだろうか。サキさんにはいつも助けてもらってるから今度恩返ししないとな。
ということで今日もサキさんを探すことから1日が始まった。
実際に作り始めて初日の今日はもらった材料をどうやって使うかからだった。
幸い、ここの料理人さんが気前良く分けてくれてたので、材料にこまることもなく、どんなものなのか聞いても答えてくれたので、一通りは理解した。
しかし、実際に自分で確かめておかないと不安だし、具体的に何に使うかも実際に食べた方が明確になりやすいと考えたため、まずは食べて見ることにした。
どうやって食べるのが一般的かは既に教えてもらっていたので、それを試してみる。
大体のものは、見た目こそ違うものの、日本で食べたことのあるものに近くて安心したが、たまになんだかわからないものがあった。
いままで食べてきたものに例えようとしても何かズレが生じ、うまく説明できないようなものだ。
しかし、さすが城の厨房。どれも見るからに良いものばかりで、こんなにもらってもいいのかと思うほどだった。
それをもらった時にも感じたので、聞いてみたのだが、作る際に余ったものだから、気にせず持っていって欲しいと言われた。
そんなわけでありがたく頂戴させてもらった。
まずはどんなものから作り始めようかと、食材が傷まないように冷蔵庫にしまいながら、考えていると扉が開いた。
どうやらレンが帰ってきたらしい。
「アツキー!ただいま!」
「おかえり」
玄関まで迎えにいってやると、俺にもたれかかるように体を預け、抱きしめてきた。
「充電させてー」
「…ん」
レンのことを抱きしめ返し、首筋あたりに顔を埋めると、レンのにおいがした。
「ふ、レンの匂いする」
「そりゃ、本人だからな!いや、待って帰ってきたばっかだし臭くない?」
「や、落ち着く匂い」
「俺もアツキの匂い大好き」
レンはそう言っていつもの笑顔で笑った。
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