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第3章・炎帝龍の山
五話・追っ手の末路
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フォレスト・ハニーの独特な甘い香りを身動き出来ない状態で周囲に放つ…
それが意味する事は…
(早く!隠れないと!)
(動けよ!俺の足!)
身をよじり必死に隠れようともがく事を続けて
半時ほど経過して、辺りが完全に暗闇に閉ざされても
皆…必死に動かない体と格闘していた
そんな虚しい努力していたが…
現実は…無情だった。
"パキッ"
静寂の中に響く
枝の折れるような音…
男達は、皆身動きを止めて
耳を必死にすます…
"ズルズル"
枝の折れる音に続いて…
何かが擦れるような音が聞こえてくる…
まるで、何を引きずるような感じに聞こえる
"ズルズル"
"パキッ"
音がだんだんと近づいて来る
男達は、その音が聞こえてからというもの
全身からままのように汗をかいていた。
その音の主に覚えがあるからだ
"ズルズル"
一人だけその正体が視界に入った。
(ヒィ~!!ヤツだ!!)
月夜の晩、暗闇が雲の切れ目から差し込み
朧月の月の光を浴びて
ほんの僅かだが、明るくなっている。
そこに音の主の姿が浮かび上がっていた…
二つの眼光が見える
鱗に覆われている魔物…
月の光がその鱗に反射する
その魔物は…巨大な体を引きずり、近づいて来る。
(よせ!よせ!!イヤだー!!)
魔物に気づいた男の声にならない叫びで
他の男達も、唯一動く首を動かして
声を出している男が見る方向を見る…
男達は皆…魔物正体に震え上がった。
その魔物は、巨大な蛇だった。
巨大な体を引きずって
もう、男達との距離は
ほんの目と鼻の先ほどしかない
口からチロチロ、っと長い舌を出したりしている。
(ふ、フーディー・サーパントだー!!)
そうこの蛇の魔物は、フーディー・サーパント
そのままの意味で、この蛇は、とても貪食で数キロ先の餌の匂いを嗅ぎつけて、ひたすら獲物を追いかけて捕食する。
例えその獲物が腐っていようが、猛毒を持っていようが
この蛇の胃袋には、何の障害にもならない。
全てを丸呑みして、胃酸で溶かしてしまう。
この蛇に目をつけられたら
もう例え、体が自由に動ける状態でいたとしても
目の前いる時点で、もう無駄だった事だろう。
強靭な筋肉で素早く森の中を這うことができる
その速さは、無音の猪の全力の突進時の速度をはるかに凌駕する。
つまり、この蛇の前では、無音の猪も捕食対象だ
あの臭い猪を平気で食うのだ
ああ…この説明をしている間に
既に蛇は…得物を食べているようだな
っと言っても、身動き出来ない餌を一つ一つ
容赦無く己の口から溢れ出した唾液で
くまなく唾液まみれにしながら
丸呑みにしているだけだが…
最後に残ったのは、男達のリーダーだった男だ
人間至上主義者で獣人を獣呼ばわりした
その男が、今ゆっくりと蛇の口の中に引き摺り込まれていく…
舌が痺れて、喋れず徐々に蛇に食われて行く
男の声にならない叫びは
月夜の晩に木霊した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕刻の灯です
申し訳ありません。
前の話に収まりきらなかった
この話は、前話の続きになります。
月替わりましたので、仕事の残業が増えてしまって
更新に間に合いませんでした。
それが意味する事は…
(早く!隠れないと!)
(動けよ!俺の足!)
身をよじり必死に隠れようともがく事を続けて
半時ほど経過して、辺りが完全に暗闇に閉ざされても
皆…必死に動かない体と格闘していた
そんな虚しい努力していたが…
現実は…無情だった。
"パキッ"
静寂の中に響く
枝の折れるような音…
男達は、皆身動きを止めて
耳を必死にすます…
"ズルズル"
枝の折れる音に続いて…
何かが擦れるような音が聞こえてくる…
まるで、何を引きずるような感じに聞こえる
"ズルズル"
"パキッ"
音がだんだんと近づいて来る
男達は、その音が聞こえてからというもの
全身からままのように汗をかいていた。
その音の主に覚えがあるからだ
"ズルズル"
一人だけその正体が視界に入った。
(ヒィ~!!ヤツだ!!)
月夜の晩、暗闇が雲の切れ目から差し込み
朧月の月の光を浴びて
ほんの僅かだが、明るくなっている。
そこに音の主の姿が浮かび上がっていた…
二つの眼光が見える
鱗に覆われている魔物…
月の光がその鱗に反射する
その魔物は…巨大な体を引きずり、近づいて来る。
(よせ!よせ!!イヤだー!!)
魔物に気づいた男の声にならない叫びで
他の男達も、唯一動く首を動かして
声を出している男が見る方向を見る…
男達は皆…魔物正体に震え上がった。
その魔物は、巨大な蛇だった。
巨大な体を引きずって
もう、男達との距離は
ほんの目と鼻の先ほどしかない
口からチロチロ、っと長い舌を出したりしている。
(ふ、フーディー・サーパントだー!!)
そうこの蛇の魔物は、フーディー・サーパント
そのままの意味で、この蛇は、とても貪食で数キロ先の餌の匂いを嗅ぎつけて、ひたすら獲物を追いかけて捕食する。
例えその獲物が腐っていようが、猛毒を持っていようが
この蛇の胃袋には、何の障害にもならない。
全てを丸呑みして、胃酸で溶かしてしまう。
この蛇に目をつけられたら
もう例え、体が自由に動ける状態でいたとしても
目の前いる時点で、もう無駄だった事だろう。
強靭な筋肉で素早く森の中を這うことができる
その速さは、無音の猪の全力の突進時の速度をはるかに凌駕する。
つまり、この蛇の前では、無音の猪も捕食対象だ
あの臭い猪を平気で食うのだ
ああ…この説明をしている間に
既に蛇は…得物を食べているようだな
っと言っても、身動き出来ない餌を一つ一つ
容赦無く己の口から溢れ出した唾液で
くまなく唾液まみれにしながら
丸呑みにしているだけだが…
最後に残ったのは、男達のリーダーだった男だ
人間至上主義者で獣人を獣呼ばわりした
その男が、今ゆっくりと蛇の口の中に引き摺り込まれていく…
舌が痺れて、喋れず徐々に蛇に食われて行く
男の声にならない叫びは
月夜の晩に木霊した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕刻の灯です
申し訳ありません。
前の話に収まりきらなかった
この話は、前話の続きになります。
月替わりましたので、仕事の残業が増えてしまって
更新に間に合いませんでした。
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