本気の調教

3話

バイブを止めずにそんなことを聞いてくる彼

私は喋れる程の余裕なんてなくて


｢んっ！、ああん、あっ…ち、ﾝｯ…！｣


『はぁ？どっち？』



呆れたように私を見るその目は私をなんともいえない興奮に陥れる



すると私は急に体制を変えられて、勝利の向き合う形になる



｢んっ！ｧ、しょう、り、これ止めてよおっ…！｣



『まだ分かんないの？』




“抵抗しても無駄だから”




そう囁いた勝利は、私の秘芽を噛んでくる



｢いっ…、や、ぁ、｣



ぐっと力を入れられて痛いはずなのに抵抗ができない



ザラザラとした舌で舐め上げられたと思ったら力いっぱいに噛まれる




｢んあｯ…ん、あん、い、イくっ、！ゃ！｣



『へぇ、痛いのも好きなんだ』



冷ややかにそういう勝利は私に休む暇を与えてくれなくて



｢や、ぁ、！｣


バイブの振動と胸への刺激のせいで私は何度もイってしまう




｢はｧ、あ、、あああん！！｣ 





『何回イったら気が済むわけ？

ほんと、どうしようもない変態だね』




勝利の蔑むような瞳がゾクゾクして
次はどうされるのか期待しているなんて、
私は ほんとに変態なのかもしれない




ぽーっとする頭でそんなことを考えていると



｢んんっ！あｯ、ﾝ！｣




勝利のモノが私のナカに入ってきたようで

私は耐えきれず 数倍大きな声を出してしまう




｢ふｯ…んんあっ…！｣




勝利のモノが動く度に私の愛液がグチュグチュと音を立てる




『こんなに濡らしてんだ。』




キスまであと数センチの距離まで近づいては、伏し目がちに私に目を合わせてくる




『…淫乱。』





｢んんっ…！しょぉっ…ああｯ、｣



もう頭がクラクラし始める



だけどそんな私にはお構い無しに、勝利は激しく腰を振り続ける




｢んっあっ、ん、！こ、こわれちゃう、や、｣




もうイき死んじゃうんじゃないかなんて考え始めたその時





『お前にとって…っ、俺は、なんなんだよ』




いきなり勝利が口を開いた


不思議に思ったけど深く追及する元気もなくて


｢っ…ん、私の、彼氏だよっ……？｣



なんて、当たり前の返答をする




『……行動から、全然伝わって来ないんだけど。

ほんとに、俺のこと好きなの？』




どういう意味…？
想像していなかった言葉に 戸惑ってしまう


行動ってなんなんだろう、と 回らない頭で一生懸命に考える


…もしかして、好きって気持ちが伝わってないのかな、


今日の勝利がいつもと違うのも、それが原因なのかも



そういう見解に至った私は、両手で勝利を包み込む



背中に腕を回して、勝利に私の頬をくっつけて




｢すき、だよ…｣


喋るのだってしんどいくらい限界な状況だけど、いつもの勝利に戻って欲しくて、こういった


もちろん、愛情表現のつもりで。



だけど頬を離して 勝利の瞳を見たら、少し寂しそうに揺れたような気がしたんだ



｢っ…、｣



なにか声を掛けてあげたい、
そう思った矢先に限界の波が来たらしく、私は気を失ってしまった 




・




｢んっ…｣



目を覚ました時、勝利はベッドの端に私に背を向けて座っていた



｢しょうり…？｣



やっぱりどこか寂しそうなその背中に問いかけてみる



『……ハルは、好きでもない男にもあんなこと言えるの？』



さっきとはうって変わって、か細い声で そう零す勝利



だけど言っていることの意味がさっぱり分からくて



｢え…？どういうこと…？｣ 


素直に聞くことにするけど



『っ…！俺見たんだからな！！』



私がそう言った途端、勢いよくこっちに振り返るものだから驚いてしまう



『ハルが、他の男と仲良さそうに店から出てきたとこ…！俺よりあいつがいいの？俺じゃだめなの？ねぇっ…ハルっ…』



勝利は 早口でまくし立てるけど、すぐに泣きそうな声になって 俯いている




｢はっ…？ え、もしかして、朝の買い物の時！？なんで？見てたの？｣



『そうだよ！ハルがいなくて寂しかったから、迎えに行こうとしたのに、他の男といるし、！意味わかんないよ…』



少し目を赤くしてそう言い放つ



｢い、いや、まって、しょうり、｣


『言い訳は聞きたくない』


｢や、違くてっ！それ、兄だから！！｣


『…………………！？ はぁ！？』


大きく目を見開いて、信じられないというような顔をされる


｢たまたま会って、はなしただけ！

…………………え、勘違いしてた…んだよね？｣


『っ…まじかよ…』


みるみるうちに頬を赤く染めていく勝利


｢ふふ、勝利って意外と嫉妬深いんだ｣


『う、うるさい///』 

｢私がいなくて寂しかったとか、かわいい｣

『…っ///』


照れすぎて 下を向いて、頭をガシガシとかくその仕草が愛おしくてたまらなくなって


ぎゅ、と勝利を抱きしめる


｢私には勝利しかいないから、信じて？…… だいすき、｣


『はっ…？//』


行為の時と同じように、頬を擦り付けてからゆっくりと顔を話すと


そこには眉尻を下げて微笑む勝利の顔があった


『…ごめんね、ハル。俺の早とちりで、あんなことしちゃって』


あんなこと…というのはさっきさんざん虐められたことについてだろう


いや、結構 気持ちよかったんだけど…
とか思いながらも、そんなこと言ったらいよいよ引かれるな… なんて思って


｢しょ、しょうがないから許してあげるっ…｣


少し冷たくあしらうと


『…まぁ、のわりには感じまくってたけどね？笑』


意地悪に笑ってそう言ったら


私の髪を手でとかして、口元に近づけられる


『意外とあーゆーの、きらいじゃないんでしょ？』


そのきゅるきゅるとした上目遣い、上がった口角、ほんとずるいね



｢ギャップがなぁ…//｣




思わず目線を外すと、唇が追いかけてきて、優しくキスをされる





『ハルは俺だけのものだから。俺も、大好き』





君の愛は思ったより深いみたい、（笑）




・




『あ、続きは夜ね』

｢！？！？まだ終わってないの！？！？｣

『俺、まだなんだよね実は (ﾆﾔﾘ)』

｢あっ…/////｣






翌日の起き上がれないほどの腰の痛みに襲われたのは、いうまでもないかな…（笑）