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別の世界から来た傲慢たる救世主
カルニフォックス
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リクとカーティスが森に入ってからというもレイラはどうも手持ち無沙汰であった。
「暇ね……。カーティスが心配しているのはわかるけど。私そこまで弱くないわよ。その辺にいる輩なら十分対処できるのに……」
レイラは待機を命じられたことが不服の様であった。だが、勝手に動いて心配事を増やさせるというのはレイラの良心に反し、また元々真面目な正確である故、律儀にその指示に従っていた。
「レイラ様!」
そこになぜか慌てた様子で、メイドであるクレアがレイラの元へ駆け寄ってきた。
「どうしたの?そんなに慌てて」
いつもならクレアは主人であるレイラのことをからかいの一つでもするが、今回はその様なこともせずに焦りながらこちらに駆け寄ってきたことに、レイラは少しばかり警戒する。
「大変なのです。この周辺に『デスアモル』が出現したとの情報が」
「!『デスアモル』ですって。あの『デストヒュヌス』の、封印してもなお溢れでるその強大な力に汚染された生き物達。それがこの周辺に」
「はい。それもこの森の中でです!」
「しかしデスアモルは確かに危険ではありますが、カーティスが倒すこともできるはず」
レイラは一応その様にクレアに意見する。だが、いや正確には予想通りというかそれだけではない様だった。
「デスアモル。その強さは様々ですし、数も不明ですから一概に言えませんが、確かにカーティス様ならば倒すことが可能でしょう。しかしデスアモルが出現したために、それを駆除すべく動き出した者。『カルニフォックス』の者が動きだしているのです」
その言葉を聞いて、レイラは全身から冷や汗が出てきた。
「カルニフォックス……。世界に溢れる悪を根絶するためという統一目的のもとに集いし集団。悪と断じたものは、たとえ子供だろうと老人であろうとも、一切容赦することなく殺してしまう集団。たとえそれが窃盗であっても、不倫であっても彼ら彼女らは悪であるという理由で、一切許すことなく、殺害する狂人の集まり。人道外れし集団!」
「はい。その者が、一人リクさん達が入っていった森の中へ。しかもその者はカルニフォックスの中でも相当な手練れとのことです」
「クレア。貴方も武器を装備してここに来て!すぐに私たちもリク達を追いかけるわよ」
「そうおっしゃると思いましてすでに準備を済ませています」
クレアはそう言って近くに置いてあった布に包まれた物を取り出し、その中にあった大剣を見せた。
「さすがねクレア。それじゃあすぐに行きましょう。カルニフォックスは悪を根絶するための集団。ですが、彼ら彼女らの悪の定義とは私たちとは大きくずれた物。悪か否か、私たちには理解できません。リクは私たちにとっては世界を救ってくれるかもしれない様な存在。彼がそれを断ろうともその資格があるのは事実。悪とみなされるような者ではない。ですが、あの集団にとってはわからない。あの集団からすれば悪だとみなされてもおかしくはない。そして悪とみなされたら、リクの命が危ない。急がないと!」
レイラとクレアは急いで森の中へと入っていった。
「暇ね……。カーティスが心配しているのはわかるけど。私そこまで弱くないわよ。その辺にいる輩なら十分対処できるのに……」
レイラは待機を命じられたことが不服の様であった。だが、勝手に動いて心配事を増やさせるというのはレイラの良心に反し、また元々真面目な正確である故、律儀にその指示に従っていた。
「レイラ様!」
そこになぜか慌てた様子で、メイドであるクレアがレイラの元へ駆け寄ってきた。
「どうしたの?そんなに慌てて」
いつもならクレアは主人であるレイラのことをからかいの一つでもするが、今回はその様なこともせずに焦りながらこちらに駆け寄ってきたことに、レイラは少しばかり警戒する。
「大変なのです。この周辺に『デスアモル』が出現したとの情報が」
「!『デスアモル』ですって。あの『デストヒュヌス』の、封印してもなお溢れでるその強大な力に汚染された生き物達。それがこの周辺に」
「はい。それもこの森の中でです!」
「しかしデスアモルは確かに危険ではありますが、カーティスが倒すこともできるはず」
レイラは一応その様にクレアに意見する。だが、いや正確には予想通りというかそれだけではない様だった。
「デスアモル。その強さは様々ですし、数も不明ですから一概に言えませんが、確かにカーティス様ならば倒すことが可能でしょう。しかしデスアモルが出現したために、それを駆除すべく動き出した者。『カルニフォックス』の者が動きだしているのです」
その言葉を聞いて、レイラは全身から冷や汗が出てきた。
「カルニフォックス……。世界に溢れる悪を根絶するためという統一目的のもとに集いし集団。悪と断じたものは、たとえ子供だろうと老人であろうとも、一切容赦することなく殺してしまう集団。たとえそれが窃盗であっても、不倫であっても彼ら彼女らは悪であるという理由で、一切許すことなく、殺害する狂人の集まり。人道外れし集団!」
「はい。その者が、一人リクさん達が入っていった森の中へ。しかもその者はカルニフォックスの中でも相当な手練れとのことです」
「クレア。貴方も武器を装備してここに来て!すぐに私たちもリク達を追いかけるわよ」
「そうおっしゃると思いましてすでに準備を済ませています」
クレアはそう言って近くに置いてあった布に包まれた物を取り出し、その中にあった大剣を見せた。
「さすがねクレア。それじゃあすぐに行きましょう。カルニフォックスは悪を根絶するための集団。ですが、彼ら彼女らの悪の定義とは私たちとは大きくずれた物。悪か否か、私たちには理解できません。リクは私たちにとっては世界を救ってくれるかもしれない様な存在。彼がそれを断ろうともその資格があるのは事実。悪とみなされるような者ではない。ですが、あの集団にとってはわからない。あの集団からすれば悪だとみなされてもおかしくはない。そして悪とみなされたら、リクの命が危ない。急がないと!」
レイラとクレアは急いで森の中へと入っていった。
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