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12.2回目のデート
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デート当日、さちこは暑くてマスクの中が化粧でドロドロになることを想定し、
早めに着くように家を出た。
六本木ヒルズは10年以上前に来たことはあるが、
どうやって来たのかも定かではなく、ほぼお上りさん状態であった。
なるべく日差しを避けて地下街から森ビルに向かおうとしたが、
どうやら地下で繋がっている路線は限られており、
手前で地上に出なければならなかった。
炎天下の中少々道に迷いながら森ビルに向かった。
10:52 彼からラインがきた。
「ごめん!電車乗り遅れた。10分遅れるかも。」
(またか。なんか遅刻常習犯の匂いがするな。
まあいいや、私も予定より遅れてるし。)
さちこは15分前には待ち合わせのカフェに着いているはずだったが、
まだ到着していなかったので、少々安堵した。
「うん。今六本木で迷子になってるからゆっくりでいいよ。」
「悪いおじさんにひっかからないようにね。」
やっと到着したのでアイスコーヒーを注文した。
「今やっと着いた。暑いから中でコーヒー飲んでるね。」
5分後に彼から着いたとラインがきた。
手を振って合図をし、彼が席にやってきた。
さちこは飲み始めたばかりだったので、店を出ず、
お互い汗が引くまで今からどこに行くかを話し合った。
「なんか美術館があるみたいだから、そこどうかなと思って。」
「そうなんだね。
そういや たーくん、プロフに現代美術が好きって書いてたよね。
現代美術って何?」
「うーん、要は漫画とかアニメとかかなあ。現代の作品ってことだよ。」
「ふーん、そうなんだ。知らなかった。うん、いいよ。行ってみよ。」
二人ともまだお腹は空いていなかったので、少しビルの中をぶらぶらした。
美術館の土産物売り場に入った。
確かにアニメキャラが多かった。
さちこの興味を引くものはなかったが、
彼は棚田のオブジェを気に入ったようだった。
「俺、棚田の風景めっちゃ好きなんだよね。これめっちゃ欲しい。」
4000円ほどの棚田の形状の一輪挿しを見て言った。
「そんなに気に入ってるならば買えば?」
「うーん、でもどこに飾ろう。。。飾るとこないんだよね。」
「そっか、飾るとこないと難しいね。
しかも一輪挿しって花飾るんだったらいいけど。」
「そうなんだよね。。。」
「でも迷ってるんだったら買った方が良いよ。」
「。。。でもやめとく。」
「そっか。」
早めに着くように家を出た。
六本木ヒルズは10年以上前に来たことはあるが、
どうやって来たのかも定かではなく、ほぼお上りさん状態であった。
なるべく日差しを避けて地下街から森ビルに向かおうとしたが、
どうやら地下で繋がっている路線は限られており、
手前で地上に出なければならなかった。
炎天下の中少々道に迷いながら森ビルに向かった。
10:52 彼からラインがきた。
「ごめん!電車乗り遅れた。10分遅れるかも。」
(またか。なんか遅刻常習犯の匂いがするな。
まあいいや、私も予定より遅れてるし。)
さちこは15分前には待ち合わせのカフェに着いているはずだったが、
まだ到着していなかったので、少々安堵した。
「うん。今六本木で迷子になってるからゆっくりでいいよ。」
「悪いおじさんにひっかからないようにね。」
やっと到着したのでアイスコーヒーを注文した。
「今やっと着いた。暑いから中でコーヒー飲んでるね。」
5分後に彼から着いたとラインがきた。
手を振って合図をし、彼が席にやってきた。
さちこは飲み始めたばかりだったので、店を出ず、
お互い汗が引くまで今からどこに行くかを話し合った。
「なんか美術館があるみたいだから、そこどうかなと思って。」
「そうなんだね。
そういや たーくん、プロフに現代美術が好きって書いてたよね。
現代美術って何?」
「うーん、要は漫画とかアニメとかかなあ。現代の作品ってことだよ。」
「ふーん、そうなんだ。知らなかった。うん、いいよ。行ってみよ。」
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「うーん、でもどこに飾ろう。。。飾るとこないんだよね。」
「そっか、飾るとこないと難しいね。
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「そうなんだよね。。。」
「でも迷ってるんだったら買った方が良いよ。」
「。。。でもやめとく。」
「そっか。」
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