エナジークエスト

リョウタ

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第48エナジー   「呼び出し」

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地球の「竜牙」本体は学校の授業が終わり、そのまま塾に向かった。


「竜牙」は成績が学年上位で優秀なのだが、人間関係を構築しようとしないので、学年の先生たちから心配されていた。今日は、担任の先生が「竜牙」の母親を「竜牙」には内緒で学校に呼び出していた。


「先生。うちの子は何か問題を起こしましたか?」


「問題と言いますか、『竜牙』くんは誰とも話そうとしないんです。友達を全く作らないので、どうしたものかと思いまして。私も何度も『竜牙』くんと話して訳を聞いたのですが、何も答えてくれなくて。お母さんは何か理由を知っていますか?」


「たしかに3年くらい前から『竜牙』は人が変わったようになりました。以前は勉強もスポーツもあまり夢中にならず、ゲームやスマホばっかりやっている子でした。でも明るくて元気な子でした。先生は去年、この学校に来たばかりでしたよね?あの事件を知っていますか?」


「はい。『児童2名神隠し事件』ですよね?他の先生方に聞きました。その児童2名と『竜牙』くんがとても仲が良かったんですね。あんな事件が起これば、子どもにとって大きな傷になりますよね。」


「私も主人も捜索のお手伝いやビラ配りのボランティア活動も行って、二人の行方を追ったんですが、未だ手がかりが掴めていないのが現状です。でも不思議だったのが、うちの『竜牙』は二人の捜索活動に一切参加しなかったんです。だから私も主人も『竜牙』が実は何か重要なことを知っていたのでは、と思っています。考えすぎかもしれませんが。」


「たしかに奇妙ですね。良ければ、ご家庭でも『竜牙』くんとよく話してもらって、何を悩んでいるのか、何を考えているのか聞いてみてあげてください。私たちも卒業までに『竜牙』くんのためにできるだけのことはしたいのです。」


「先生。今日はありがとうございます。主人にも話してみます。」



「竜牙」の母親は先生と話した内容を、仕事から帰ってきた「竜牙」の父親に話した。


「そうか。そんなことがあったのか。たしかに『竜牙』変わったもんな。誰も勉強しろなんて言ってないのに急に猛勉強してたもんな。」


「ねえ。あなたからも『竜牙』に話してちょうだい。あなたは昔から出張ばっかりだったから、ろくに親子の会話してないでしょ?あのおめでたい話も私からは恥ずかしいからあなたからしてちょうだい。『竜牙』も喜ぶはずよ。」


「え~。俺からか~。恥ずかしいな~。でも仕方ないな~。父親としてビシッと言ってやるか。『竜牙』が塾から帰ってきたら話すよ。」


夜10時。「竜牙」が塾から帰ってきた。


次回。  第49エナジー  「父と子」
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