エナジークエスト

リョウタ

文字の大きさ
69 / 184

第66エナジー  「『竜牙』の最強の力」

しおりを挟む
「エナジー体」。


「竜牙」は物心ついた頃から、自分がもう一人いることに気づいた。


それが、「エナジー体」だった。


自由に空を駆け巡ることができ、空から降ってくる化け物どもを拳一つで撃退してきた。


空を飛んだり、化け物を倒すこと以外に、自分の体をイメージ通りに変化することができることに気づいた。


腕を伸ばしたり、足を伸ばしたりして遊んだ時期もあった。


もう少し高等な遊び方では、「竜牙」は目が細いことにコンプレックスを感じていたので、目を大きくさせたり、ツンツン頭にしたり(自身のくせ毛にもコンプレックスがある)、エナジー体で理想の自分の体を作ったりしては虚しくなったりしていた。


「愛」たちとエナジー使いであることを打ち明けてからは、エナジー体で巨人化できることもわかった。


だが、それはエナジー体にとって大した能力ではなかったのだ。


「竜牙」のエナジー体は、エナジーを使用することもなく、「竜牙」本体が何の苦労や痛みも伴うこともなく、ノーリスクで「竜牙」エナジー体を無限に生産し続けることができるのだ。「竜牙」が「増えろ」と願うだけ。


「竜牙」エナジー体の現時点のエナジー力は「1500万」(サンライト・エナジー抜きで)。


今、「ケミエナ星」でマクロ体「炎の三戦士」と交戦中の「竜牙」。


10万体の「竜牙」が、「フレアミスト」の周りを囲っている。その10万体全てが、「1500万」もエナジーを保有している。







「おい。変態女。俺の首から手を離せ。」


「フレアミスト」は、首だけの「竜牙」を抱きかかえている。


周りにいる500人ほどの「竜牙」が、「フレアミスト」の腕に集中的に「斥力」を掛け、無理やり「竜牙」の首から引き離した。


バチ!!(「フレアミスト」が引き離された音)


生首だけだった「竜牙」は、なくなった胴体を瞬時に再生させた。


「『竜牙』ちゃん。数が増えたからって調子に乗らないでね。あたしの『ビッグ・フレアボール』でみんな死になさい。」


「フレアミスト」は「ケミエナ星」の上空で作っていた超巨大な星ほどの大きさの「フレアボール」を、「竜牙」たちや「ケミエナ星」目掛けて放った。


すごい勢いで落ちてくる「フレアボール」。炎の強大なボールだけあって、まだ落ちてきてもいないのに、高温により「ケミエナ星」全土は炎に包まれた。


「おーい。俺らどうする?」


「やっぱあれじゃない?」


「おーあれか?それ最高!!」


「竜牙」10万体は何やら盛り上がっている。


「竜牙」エナジー体の1000人ほどは、「ケミエナ星」の消火活動にあたった。炎をエナジーで吸収するためだ。


残りの9万9000人は、全員「フレアボール」にしがみつき、全員で炎を吸収し始めた。


先ほどは「竜牙」が一人で「フレアボール」を吸収しようとして、吸収の許容を超えてしまったが、9万9000人がかりだと余裕で炎を吸収し尽くすことができた。


巨大な「フレアボール」から炎が無くなると、ただの「エナジーボール」になってしまった。このただの「エナジーボール」に「竜牙」たち9万9000人は、自身のエナジーを込め始めた。


この超巨大「エナジーボール」を上空にいる「フレアミスト」に送り返したのである。引力付きで。「竜牙」たちの強力なエナジーもおまけ付きで。


「ちょっと『竜牙』ちゃん。やめて。あっ。逃げられない。ああああああ~。ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ~。『竜牙』ちゃああああああああああああああああああん。『黒竜』さまああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。」


「フレアミスト」の体は粉々に消滅し、マクロ体に存在する「核」も消滅した。


次回。  第67エナジー  「兵器」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する

克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。

欠席魔の公爵令嬢、冤罪断罪も欠席す 〜メイリーン戦記〜

水戸直樹
ファンタジー
王太子との婚約――それは、彼に恋したからでも、権力のためでもなかった。 魔王乱立の時代。 王も公爵も外征に出ている王都で、公爵令嬢メイリーンは“地味な婚約者”として王城に現れる。 だが、王太子は初顔合わせに現れなかった。 にもかかわらず、記録に残ったのは「公爵令嬢の欠席」。 抗議はしない。 訂正もしない。 ただ一つ、欠席という事実だけを積み上げていく。 ――それが、誰にとっての不合格なのか。 まだ、誰も気づいていない。 欠席から始まる、静かなるファンタジー戦記。

その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?

行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。 貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。 元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。 これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。 ※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑) ※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。 ※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。

愛のかたち

凛子
恋愛
プライドが邪魔をして素直になれない夫(白藤翔)。しかし夫の気持ちはちゃんと妻(彩華)に伝わっていた。そんな夫婦に訪れた突然の別れ。 ある人物の粋な計らいによって再会を果たした二人は…… 情けない男の不器用な愛。

捨てられた悪役はきっと幸せになる

ariya
恋愛
ヴィヴィア・ゴーヴァン公爵夫人は少女小説に登場する悪役だった。 強欲で傲慢で嫌われ者、夫に捨てられて惨めな最期を迎えた悪役。 その悪役に転生していたことに気づいたヴィヴィアは、夫がヒロインと結ばれたら潔く退場することを考えていた。 それまでお世話になった為、貴族夫人としての仕事の一部だけでもがんばろう。 「ヴィヴィア、あなたを愛してます」 ヒロインに惹かれつつあるはずの夫・クリスは愛をヴィヴィアに捧げると言ってきて。 そもそもクリスがヴィヴィアを娶ったのは、王位継承を狙っている疑惑から逃れる為の契約結婚だったはずでは? 愛などなかったと思っていた夫婦生活に変化が訪れる。 ※この作品は、人によっては元鞘話にみえて地雷の方がいるかもしれません。また、ヒーローがヤンデレ寄りですので苦手な方はご注意ください。

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

処理中です...