エナジークエスト

リョウタ

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第81エナジー  「弱いほうが良い」

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「そうか。ちょっと納得だ。俺が火のエナジーが得意だったのは、『火竜』だったからなんだな。」


「そして『火竜』。おまえは昔から頭も悪かったが、俺たち『ヤマタノオロチ』の中で最弱だった。現に今のおまえもエナジー力が『衛星クラス』のマクロ体にも及ばない弱さだ。」


「『青牙』は今と『ヤマタノオロチ』だった頃はどっちが強かった?」


「そう言われると、パワー、エナジー力は『ヤマタノオロチ』時代の方が強かったな。だが、当時の俺も『惑星クラス』だったから、もうすぐ『氷竜』だった頃の俺を越せるかもな。」


「そっか~。『ヤマタノオロチ』って案外大したことないんだな。でも良かった。俺が弱くて。」


「はあ~?何を言っている。」


「そうよ。『竜牙』様。弱くて喜んでいるなんてマゾみたいよ。」


「俺、『ヤマタノオロチ』だったときのことは覚えてないんだけど、エナジーのことを知ったのが三年前だったんだ。その頃の俺、クソ弱くてエナジー力が1000ほどしかなかったんだ。でも修行していくうちに、だんだんエナジーのことがわかってきて、世界が広がってみえてきたんだ。そしたら、次第にエナジー力もドンドン上がっていって、エナジーで複雑なことができ始めたんだ。だから、俺、弱くて良かったんだ。今からもっともっとエナジーでいろんなことを覚えていって、俺が強くなるのがわかっているから。」


「ポジティブなのは結構なことだが、今、身動きもできないおまえが吐くセリフではない。」


「違うぜ。俺、わざとおまえに負けている振りしてるんだぜ。」


「おい。『火竜』。以前より頭がさらに悪くなったのか?」


「クス。」


「お嬢さん。何がおかしい?」


「『青牙』。俺たちの昔の話はわかったが、肝心なのはその後だと思う。『スサノオ』ってやつが俺たちを倒したはずなのに、なんで俺たちは今、ミクロ体として生きているんだ?」


「たしかにな。何でだろ?俺が『ヤマタノオロチ』だったことに気づいたのが三年ほど前だったけど、『スサノオ』に首を斬られた後のことは覚えてないな。」


「使えないな。『青牙』。俺たちが倒された後の話が、全ての謎を解くカギだってのによ~。」


「『火竜』のくせに生意気だ。おまえ部下にしてやろうと思ったけど、このまま死ね。『アイス・ストップ』。」


「青牙」は氷のエナジーで「竜牙」全身を氷漬けにした。


「他愛もない。やっぱり成長していたのは口だけか。」


「いいや。全てだぜ。」


「なに!?いつの間に。」


「青牙」の後ろに「竜牙」は立っていた。


「ありえん。『火竜』は氷漬けにしてやったはず。」


「青牙」は氷漬けの「竜牙」をみた。「竜牙」は氷漬けのままだった。


「これは、『分身』というやつなのか?」


「『分身』。『分裂』。ん~。もっとかっこいい言葉ないかな?どうだ。『藤堂』?」


「『青牙』様。あなたがどんなに強くても『竜牙』様には勝てません。だって『竜牙』様は不死身な上に無限なんですもの。無限の『竜牙』。いい響きでしょ。」


「無限の『竜牙』か。かっこいいなソレ。」


次回。  第82エナジー  「無限の『竜牙』」
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