エナジークエスト

リョウタ

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第110エナジー  「中毒」

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「おまえを殺し、体の中の『核』を引きずり出し、『黒竜』様に渡すことは確定しているが、気になることがある。」


「なんだよ?殺せるもんなら殺してみろ。『エナジー』使えなくても戦えるぜ。俺は。」


「おまえはなぜ、我がミクロ生物の生き方を否定する?『エナジー』で快楽を追求することのどこが悪い?」


「えっ?そんなこと?そう言われてみれば何でだろ?俺の育った地球の価値観で言えば、怠け者って感じがして気分が悪かったのかな?」


「怠け者?意味がよくわからんが、おまえを覗かせてもらう。『シールド』がないおまえには防ぐ手段はない。『エナジー・スパイライフバックボーン(他人の人生を覗く力)。』


「うわ。何だ!!『エナジー攻撃』か!?」


真っ暗な地底内で、紫色の妖しい光が「竜牙」を照らした。


「ん?痛くもかゆくもないぜ?攻撃のつもりか。『エナジー』なしでも俺は強すぎたようだな。」


「馬鹿め。それにしてもおまえが暮らしていた『地球』という『エナジー』に頼らず、生活している星。なかなか興味深い。『エナジー』がない分、そのエネルギーを補うため、様々な動力や道具を活用して暮らしているミクロ生物だったんだな。快楽を追求するにも、道具を使う。『たばこ』『お菓子』『お酒』『薬物』を体に摂取することで幸福感を得ることができるということか。実に面白い。」


「俺の親は『お酒』も『たばこ』もやってなかったぜ。ごく一部の人間たちがやってたんだ。俺は関係ねー。」


「いいや。『竜牙』とやら。おまえを覗いたところ、どうやらあるものに依存していることがわかった。」


「なんだよ。俺はやましいことなんかないぞ!!『お酒』も『たばこ』もやってないぞ!!もちろん未成年だし。」


「『竜牙』。おまえは『グミ中毒』だ。学校にいくときもカバンの中に『グミ』を隠して持って行っていただろ?学校というところには『お菓子』は持って行ってはいけない。そうだろ?」


「おまえの能力。そんなことまでわかるなんて・・・。絶対クラスの女子には言うなよ。学校に『グミ』みたいなかわいい『お菓子』を持って行っていることがバレたらみんなから『女子かよ!!』って言われる。それだけは・・・。」


「気にするところがズレているな。まあいい。そんな自分に甘いおまえに我がミクロ生物をどうこういう資格はない。おまえはマグマでじっくり焼き殺してやる。」


地面から「マグマ」が湧いてきた。


グツグツ。


「う。熱い。我慢できない熱さじゃないけど、長時間は耐えられない。この『エナ持ち星』を殺すには『核』を破壊すればいいんだな。よーし。」


「竜牙」は「マグマ」の熱さに耐えながら、地面を拳で破壊しながら、「エナ持ち星」内部にある「核」を探し出した。


「はっはっはっ。無謀だ。その『エナジー』なしの状態で我が『核』まで辿り着けるわけがなかろう。ほらほら。『マグマ』の温度もどんどん高くなって、おまえの体が耐えきれなくなるぞ。」








ほんとだ。熱さで体が動かなくなってきた。意識ももうろうとしてきた。まともに戦ったらこんなやつに負けるわけなかったのに。ほんっとに油断した。俺が死んだら、こいつは俺の「核」を取り出して「黒竜」に渡すんだな。そういえば、俺って「黒竜」に会ったことなかった。死ぬ前に思いっきりぶん殴りたかったな。ああだめだ。ほんとに寒い。死ぬ前は寒くなるもんな。あれ?逆じゃない?寒いところにいって、寝たらだめって言われてだんだん暖かくなってきたっていうのが、死ぬパターンじゃなかったけ?いやそんなことより寒!!寒すぎ!!



「おい!!『マグマ』が寒すぎだろ!!『エナ持ち星』!!」


気がつくと、「マグマ」が凍りついていた。それどころか、地底中全て凍っていた。


「は?何で?」


「何で、おまえはこんなところで油を売ってやがる。」


次回。  第111エナジー   「貸し」
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