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愛花の世界
ナナシからのメール
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0時を過ぎたのだろう。自分のアパートに戻っていたが、恐怖は消えず身体の震えも止まらなかった。
私は這いずるように玄関に行き、鍵とチェーンがかかっているか確認する。
冷蔵庫に行き麦茶を飲むが、気持ちが落ち着くことはない。手が震える。
スマホを確認すると、メールが一件届いていた。
名前は【NANASHI】とあるサブジェクトは【昨日はお疲れ様】とある。
【元気かい?
身体の方は、もう何ともないと思うけど、まだショックは残っちゃっているかな?
今日は無理をしないでゆっくりお家で休んだらいいよ。
何か美味しい食べ物、愛花ちゃんのお家に送っておいたから】
私は叫び声をあげスマホを放り出してしまう。
ナナシという男はマジで狂っている。そんなヤバい男にコチラの情報は全て握られているという恐怖。どうしたら良いのだろうか?
周子お姉様のFacebookを確認する。どちらにしても今の時間に変化などあるはずもないが、そこで見える周子お姉様の顔を見て少しホッとする。
自分可愛さに、周子お姉様を売ってしまったという罪悪感も襲ってくる。どうしたら良い?
そう悩んでいる間にお昼になり、フード宅配サービスで高級フレンチが届けられた。
届けられたご馳走様を喜ぶよりも、ナナシに本当に私のお家も把握されているという恐怖の方が大きい。
その日は、怖くて外には出られなかった。
夜、周子お姉様のFacebookは通常の流れとなっていて友人と誕生日パーティーをしたという投稿があったことに安堵した。今日は無事だったようだ。
しかしその後、度々その投稿がない日が出てくる。その日はどうして良いのか分からずただ部屋をウロウロ歩き回るしかできない。
確かにニュースで殺されたという話は聞かなくなったが、遺体が発見されていないだけで、殺されている可能性も捨てきれない。あのようなSM部屋で痛めつけられているかもしれない。
以前届いたナナシのアドレスにメールを送ろうとしたが相手が見つからないとエラーを起こして届かない。どうやらあの日、私に連絡をするためだけに新しく作ったアドレスだったようだ。
私からは全くナナシへは連絡つけることはできず、逆に時々ナナシからはメールが来る。
おそらくは情事の後であろう周子お姉さんの画像がついたメールとか。
『愛花ちゃんの事だから、気にしてそうだからご報告。
このように、もう傷つけてはいないから安心して。
良いアイデアを教えてくれてありがとう。確かにこうする方が健全でいいかもね。周子ちゃんも嬉しそうだし』
そんな感じのメールから始まり、その日はどう可愛がったのかという内容のメールが度々届いた。
ナナシからのメールと、周子お姉様に会えない時間が、飢えとなり私の中で畝り滾った感情が膨れ上がっていくのを感じた。
私にとって周子お姉様は、世界中のどんな本よりも心を幸せに蕩けさせるモノ。
読み解けば解くほど違う表情や、姿を見せて私をトキメかせてくれる。
周子お姉様を諦めることなんて出来ない!
他のモノでは代わりになるものなんかでは無い大切な存在。
私は震えながらも決意を固めた。
私は這いずるように玄関に行き、鍵とチェーンがかかっているか確認する。
冷蔵庫に行き麦茶を飲むが、気持ちが落ち着くことはない。手が震える。
スマホを確認すると、メールが一件届いていた。
名前は【NANASHI】とあるサブジェクトは【昨日はお疲れ様】とある。
【元気かい?
身体の方は、もう何ともないと思うけど、まだショックは残っちゃっているかな?
今日は無理をしないでゆっくりお家で休んだらいいよ。
何か美味しい食べ物、愛花ちゃんのお家に送っておいたから】
私は叫び声をあげスマホを放り出してしまう。
ナナシという男はマジで狂っている。そんなヤバい男にコチラの情報は全て握られているという恐怖。どうしたら良いのだろうか?
周子お姉様のFacebookを確認する。どちらにしても今の時間に変化などあるはずもないが、そこで見える周子お姉様の顔を見て少しホッとする。
自分可愛さに、周子お姉様を売ってしまったという罪悪感も襲ってくる。どうしたら良い?
そう悩んでいる間にお昼になり、フード宅配サービスで高級フレンチが届けられた。
届けられたご馳走様を喜ぶよりも、ナナシに本当に私のお家も把握されているという恐怖の方が大きい。
その日は、怖くて外には出られなかった。
夜、周子お姉様のFacebookは通常の流れとなっていて友人と誕生日パーティーをしたという投稿があったことに安堵した。今日は無事だったようだ。
しかしその後、度々その投稿がない日が出てくる。その日はどうして良いのか分からずただ部屋をウロウロ歩き回るしかできない。
確かにニュースで殺されたという話は聞かなくなったが、遺体が発見されていないだけで、殺されている可能性も捨てきれない。あのようなSM部屋で痛めつけられているかもしれない。
以前届いたナナシのアドレスにメールを送ろうとしたが相手が見つからないとエラーを起こして届かない。どうやらあの日、私に連絡をするためだけに新しく作ったアドレスだったようだ。
私からは全くナナシへは連絡つけることはできず、逆に時々ナナシからはメールが来る。
おそらくは情事の後であろう周子お姉さんの画像がついたメールとか。
『愛花ちゃんの事だから、気にしてそうだからご報告。
このように、もう傷つけてはいないから安心して。
良いアイデアを教えてくれてありがとう。確かにこうする方が健全でいいかもね。周子ちゃんも嬉しそうだし』
そんな感じのメールから始まり、その日はどう可愛がったのかという内容のメールが度々届いた。
ナナシからのメールと、周子お姉様に会えない時間が、飢えとなり私の中で畝り滾った感情が膨れ上がっていくのを感じた。
私にとって周子お姉様は、世界中のどんな本よりも心を幸せに蕩けさせるモノ。
読み解けば解くほど違う表情や、姿を見せて私をトキメかせてくれる。
周子お姉様を諦めることなんて出来ない!
他のモノでは代わりになるものなんかでは無い大切な存在。
私は震えながらも決意を固めた。
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