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~巣の外の世界~
4-9 <遅い反抗期>
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剣技の授業を終えたフリデリックは髪も振り乱し、宮殿の奧へと足早に歩いていく。物静かなフリデリックがそのように粗暴な態度でいるのは珍しい事で、誰もがその様子を注意するでもなく不思議そうに見つめていた。今日の剣技の授業に講師としてやってきたのは、テリーではなくナイジェルだった。業務による代行かと思い訊ねてみると、驚くべき返事が返ってきた。テリーが講師を解任されたという。
『何故ですか?』
必死な様子で問うフリデリックに、ナイジェルの精悍な顔が困ったように笑う。
『私共の方では、詳しい事情はよく分かりません。宮内省の方でそのような決定されました。コーバーグが講師をする事に王妃が貴方への悪い影響を気にされたとかいう話を聞きましたが……』
何故そんな事になったのか、フリデリックには理解できなかった。先日の課外授業の事もあり、テリーとはもう少し踏み込んだ話をしたいと思っていただけに、その事実は衝撃だった。
フリデリックは一つの扉の前で立ち止まり、フーと息を吐き気持ちを一旦整える。扉の前にいる警護兵はその様子をどうしたものかと見守っている。扉の向こうから明るく楽しげな談笑の声が聞こえる。母親である王妃マリーは、いつものように友人とお茶会を楽しんでいるのだろう。マリーの一日は分かりやすい。午前中は宮内省の議員と共に公務を行い、午後は社交的な為に庭園かサロンで友人を招いてお茶会での一時を過ごす。今日はサロンの方で、楽しい午後の時間を過ごしていたようだ。
「母上に話があるので、通してください」
フリデリックはどこか思い詰めた表情に近衛兵は顔を見合わせるが、一人が中へとその旨を伝える。王子を猫かわいがりをしていた王妃マリーは、息子の訪問を喜び部屋に招きいれたが、いつになくキツイ顔をしたフリデリックに驚くが、いつものように可愛い息子を笑顔で迎える。
「まあ、どうしたのですか? フリッツそんな怖い顔をして」
フリデリックは高ぶっている心を落ち着かせるために、マリーと共にお茶会を楽しんでいた貴婦人達に挨拶をし、自分も用意された席につき、改めて母親と向き合う。
「母上、何故勝手に私の講師の変更を命じたのですか?」
その言葉にマリーは一瞬笑みを退かせる。
「貴方に相応しいとは思えなかったからです」
フリデリックの顔に明らかに怒りの表情が浮かぶ。マリーはその表情に驚く。温厚で大人しい息子が母親にそんな表情を見せた事など今までなかったからだ。
「母上は何をもって、そう思われたのですか? コーバーグ殿は優秀な講師です。私が不出来な生徒に関わらず、どれ程真摯に向き合って指導して下さったのか」
マリーはやや困惑した気持ちを隠すように笑みを作る。
「フリデリッグ殿下、コーバーグ殿は人を惑わす程美しいお方なようですね、あのレジナルド様までも虜にしてメロメロにしてしまう程の。そんな怪しい輩には近づかない方が良いのでは?」
テーブルに座っていた夫人がそのように言い、なんとも嫌な顔で笑う。フリデリックはその内容に眉を寄せる。
「コーバーグ殿だけでなく、レジナルドお兄様まで辱めるような、下らない噂が広まっているとは嘆かわしい事ですね」
フリデリックの言葉に、夫人は気不味そうに顔を逸らした。マリーは視線で余計な事を言わないように友人を牽制する。
「でもあの者は罪人であっただけでなく、盗賊ら犯罪者のトップにいたという、ならず者。王子である貴方の側にそんな危険な人物を置くわけにはいきません」
マリーはそうキッパリと言い、それで話は終わったとばかりに微笑む。
「あの者は牢獄内でバラバラだった人をまとめ上げ、マギラの侵攻を食い止めた英雄ですよ」
いつになく逆らってくるフリデリックにマリーはただ途惑う、思わず扇を持つ手に力が入る。いつもは聞き分けの良い息子らしくない態度に困惑しつつも、本当の理由を述べる事にした。それを話せば、息子も母の心配を納得してくれると思ったからだ。
「貴方を城の外に連れだし、穢らわしい者達の所に連れていったと聞きました!」
フリデリックはその言葉に目を見開く。そして悲しそうに母親を見上げた。しかしマリーはようやく理解してもらえたと判断したようでニッコリと笑い、息子を労るように肩に手を置く。フリデリックにはその肩に置かれた手が、いつもより重く感じた。
「本気でその言葉をおっしゃっているのですか」
真っ直ぐ見上げる瞳にいつもの柔らかさがなく、悲憤している息子に気が付いたのかマリーは慌てる。
「そうでしょ、不潔ですし、考えるだけでも気持ち悪い場所」
フリデリックの表情は強ばり、零れんばかりに開いた目をただ母親に向ける。そして震える唇を動かす。
「国の為に命をかけて戦った者達を、穢らわしく不潔だとおっしゃるのですね、母上は」
「何を言っているの、貴方は。兵士は国の為に戦う事が使命。そしてあの場所にいる者は戦う事も出来ない、役立たず。そんな者がいる場所に行く事に何の意味があるというのですか」
フリデリックの目がだんだん冷たい色を帯び、マリーの興奮が少し醒める。
「母上の口から、そのような言葉を聞きたくありませんでした。残念です」
静かだが低い息子の声と様子に、マリーはフリデリックが深く怒り悲しんでいるのを察する。しかし何故フリデリックがそこまでの感情を発しているのか理解できなかった。
「母上は、家族が同じように戦争で怪我を負って戻ってきても同じように言われるのですが? 穢らわしい役立たずと」
マリーはその言葉にポカンとした表情を返す。まるで言葉の意味が理解できないと言わんばかりに。
「何を馬鹿な事を言っているの? フリッツ。貴方は王子、戦場など野蛮な所に行く必要もないし、貴方は安全なアルバートで平和に過ごしていたら良いの」
優しく語りかけてくるマリーに、フリデリックは教会で死に瀕した兵士と対面した以上の衝撃を受ける。自分の母親だというのに、遠い存在に思えた。美しく朗らかで教養もある素晴らしく女性と思っていた母親が、心のない薄っぺらな人物に見えた。もうこの女性には何言っても通じないのだと対話を諦めた。
「私はもう子供ではありません。講師の件は撤回お願いします。私にとってコーバーグ殿は必要な人物です。王子としての成長を願うならば、私を信じて自由にさせて下さい」
この時マリーがフリデリックに与えた不信感は消える事が無く、以前のように無邪気に母に甘える事はできなくなった。遅すぎるフリデリックの反抗期は、何を示していたのか? 自我の目覚めと、大人としての自立だったのか? マリーはただただ呆然とするだけだった。その後クロムウェル公爵と相談した王妃は、不本意ながら金環眼の人間を王子である息子の側に置く事の利点を説かれテオドールを講師へと再任させることとなった。しかしマリーの胸には、何とも言えない不安が漂う。息子であるフリデリックが何故そこまでコーバーグに執着するのか分からなかったからだ。そこで講義の時は決して二人きりにさせないように、第三者も参加させ、様子を詳細に報告させるという事が条件に加えられた。
※ ※ ※
~4章完~
三章の主な登場人物
※※※過去※※※
フリデリック・ベックハード
アデレード王国の王子 十三歳 第一王位後継者
レジナルド・ベックハード
アデレード王国の王弟子 二十六歳
フリデリックの尊敬する従兄弟
金獅子師団長師団長 上級大将 金彩眼をもつ
第二王位後継者
バラムラス・ブルーム
王国軍 元帥 公爵家
レジナルドの上司
レゴリス・ブルーム
王国軍 紫龍師団師団長 上級大将
レジナルドの親友 バラムラスの息子
キリアン・バーソロミュー
元老員議員 按察官 二十一歳 公爵家
ダンケ・ヘッセン
フリデリック王太子近衛隊長 二十九歳
グレゴリー・クロムウェル
フリデリック王太子の史学の教師 伯爵家
ナイジェル・ラヴァティ
アデレード王国軍 第四連隊長
ガイル・ウィロウビー
アデレード王国軍 第二連隊長
テリー・コーバーグ
テオドール・コーバーグを名乗り王国軍に所属
第二十三連隊長 金環眼の持ち主
テオドール・コーバーグ
コーバーグ家長男
十三歳で処刑される
テオドール・ベッグバード
アデレード王国 第九代国王
金髪に金眼をもつ
ヴォーデモン公爵
元老員議員 執政官
クロムウェル公爵
元老員議員 宮内官
フランクリン・バード
リチャード・セイル
フリデリックの学友として用意された貴族の青年
※※※未来※※※
マルケス・グリント
見習い学芸員
ウォルフ・サクセンの弟子
ウォルフ・サクセン
宮内省 王立美術館 館長補佐
フリデリック・ベックバードの研究をしている
『何故ですか?』
必死な様子で問うフリデリックに、ナイジェルの精悍な顔が困ったように笑う。
『私共の方では、詳しい事情はよく分かりません。宮内省の方でそのような決定されました。コーバーグが講師をする事に王妃が貴方への悪い影響を気にされたとかいう話を聞きましたが……』
何故そんな事になったのか、フリデリックには理解できなかった。先日の課外授業の事もあり、テリーとはもう少し踏み込んだ話をしたいと思っていただけに、その事実は衝撃だった。
フリデリックは一つの扉の前で立ち止まり、フーと息を吐き気持ちを一旦整える。扉の前にいる警護兵はその様子をどうしたものかと見守っている。扉の向こうから明るく楽しげな談笑の声が聞こえる。母親である王妃マリーは、いつものように友人とお茶会を楽しんでいるのだろう。マリーの一日は分かりやすい。午前中は宮内省の議員と共に公務を行い、午後は社交的な為に庭園かサロンで友人を招いてお茶会での一時を過ごす。今日はサロンの方で、楽しい午後の時間を過ごしていたようだ。
「母上に話があるので、通してください」
フリデリックはどこか思い詰めた表情に近衛兵は顔を見合わせるが、一人が中へとその旨を伝える。王子を猫かわいがりをしていた王妃マリーは、息子の訪問を喜び部屋に招きいれたが、いつになくキツイ顔をしたフリデリックに驚くが、いつものように可愛い息子を笑顔で迎える。
「まあ、どうしたのですか? フリッツそんな怖い顔をして」
フリデリックは高ぶっている心を落ち着かせるために、マリーと共にお茶会を楽しんでいた貴婦人達に挨拶をし、自分も用意された席につき、改めて母親と向き合う。
「母上、何故勝手に私の講師の変更を命じたのですか?」
その言葉にマリーは一瞬笑みを退かせる。
「貴方に相応しいとは思えなかったからです」
フリデリックの顔に明らかに怒りの表情が浮かぶ。マリーはその表情に驚く。温厚で大人しい息子が母親にそんな表情を見せた事など今までなかったからだ。
「母上は何をもって、そう思われたのですか? コーバーグ殿は優秀な講師です。私が不出来な生徒に関わらず、どれ程真摯に向き合って指導して下さったのか」
マリーはやや困惑した気持ちを隠すように笑みを作る。
「フリデリッグ殿下、コーバーグ殿は人を惑わす程美しいお方なようですね、あのレジナルド様までも虜にしてメロメロにしてしまう程の。そんな怪しい輩には近づかない方が良いのでは?」
テーブルに座っていた夫人がそのように言い、なんとも嫌な顔で笑う。フリデリックはその内容に眉を寄せる。
「コーバーグ殿だけでなく、レジナルドお兄様まで辱めるような、下らない噂が広まっているとは嘆かわしい事ですね」
フリデリックの言葉に、夫人は気不味そうに顔を逸らした。マリーは視線で余計な事を言わないように友人を牽制する。
「でもあの者は罪人であっただけでなく、盗賊ら犯罪者のトップにいたという、ならず者。王子である貴方の側にそんな危険な人物を置くわけにはいきません」
マリーはそうキッパリと言い、それで話は終わったとばかりに微笑む。
「あの者は牢獄内でバラバラだった人をまとめ上げ、マギラの侵攻を食い止めた英雄ですよ」
いつになく逆らってくるフリデリックにマリーはただ途惑う、思わず扇を持つ手に力が入る。いつもは聞き分けの良い息子らしくない態度に困惑しつつも、本当の理由を述べる事にした。それを話せば、息子も母の心配を納得してくれると思ったからだ。
「貴方を城の外に連れだし、穢らわしい者達の所に連れていったと聞きました!」
フリデリックはその言葉に目を見開く。そして悲しそうに母親を見上げた。しかしマリーはようやく理解してもらえたと判断したようでニッコリと笑い、息子を労るように肩に手を置く。フリデリックにはその肩に置かれた手が、いつもより重く感じた。
「本気でその言葉をおっしゃっているのですか」
真っ直ぐ見上げる瞳にいつもの柔らかさがなく、悲憤している息子に気が付いたのかマリーは慌てる。
「そうでしょ、不潔ですし、考えるだけでも気持ち悪い場所」
フリデリックの表情は強ばり、零れんばかりに開いた目をただ母親に向ける。そして震える唇を動かす。
「国の為に命をかけて戦った者達を、穢らわしく不潔だとおっしゃるのですね、母上は」
「何を言っているの、貴方は。兵士は国の為に戦う事が使命。そしてあの場所にいる者は戦う事も出来ない、役立たず。そんな者がいる場所に行く事に何の意味があるというのですか」
フリデリックの目がだんだん冷たい色を帯び、マリーの興奮が少し醒める。
「母上の口から、そのような言葉を聞きたくありませんでした。残念です」
静かだが低い息子の声と様子に、マリーはフリデリックが深く怒り悲しんでいるのを察する。しかし何故フリデリックがそこまでの感情を発しているのか理解できなかった。
「母上は、家族が同じように戦争で怪我を負って戻ってきても同じように言われるのですが? 穢らわしい役立たずと」
マリーはその言葉にポカンとした表情を返す。まるで言葉の意味が理解できないと言わんばかりに。
「何を馬鹿な事を言っているの? フリッツ。貴方は王子、戦場など野蛮な所に行く必要もないし、貴方は安全なアルバートで平和に過ごしていたら良いの」
優しく語りかけてくるマリーに、フリデリックは教会で死に瀕した兵士と対面した以上の衝撃を受ける。自分の母親だというのに、遠い存在に思えた。美しく朗らかで教養もある素晴らしく女性と思っていた母親が、心のない薄っぺらな人物に見えた。もうこの女性には何言っても通じないのだと対話を諦めた。
「私はもう子供ではありません。講師の件は撤回お願いします。私にとってコーバーグ殿は必要な人物です。王子としての成長を願うならば、私を信じて自由にさせて下さい」
この時マリーがフリデリックに与えた不信感は消える事が無く、以前のように無邪気に母に甘える事はできなくなった。遅すぎるフリデリックの反抗期は、何を示していたのか? 自我の目覚めと、大人としての自立だったのか? マリーはただただ呆然とするだけだった。その後クロムウェル公爵と相談した王妃は、不本意ながら金環眼の人間を王子である息子の側に置く事の利点を説かれテオドールを講師へと再任させることとなった。しかしマリーの胸には、何とも言えない不安が漂う。息子であるフリデリックが何故そこまでコーバーグに執着するのか分からなかったからだ。そこで講義の時は決して二人きりにさせないように、第三者も参加させ、様子を詳細に報告させるという事が条件に加えられた。
※ ※ ※
~4章完~
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※※※過去※※※
フリデリック・ベックハード
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金獅子師団長師団長 上級大将 金彩眼をもつ
第二王位後継者
バラムラス・ブルーム
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レジナルドの上司
レゴリス・ブルーム
王国軍 紫龍師団師団長 上級大将
レジナルドの親友 バラムラスの息子
キリアン・バーソロミュー
元老員議員 按察官 二十一歳 公爵家
ダンケ・ヘッセン
フリデリック王太子近衛隊長 二十九歳
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フリデリック王太子の史学の教師 伯爵家
ナイジェル・ラヴァティ
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ガイル・ウィロウビー
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テリー・コーバーグ
テオドール・コーバーグを名乗り王国軍に所属
第二十三連隊長 金環眼の持ち主
テオドール・コーバーグ
コーバーグ家長男
十三歳で処刑される
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金髪に金眼をもつ
ヴォーデモン公爵
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フランクリン・バード
リチャード・セイル
フリデリックの学友として用意された貴族の青年
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