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苦痛
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しおりを挟むカップルの言葉を聞いて須田は一目散に宿に戻ると、受付に座っていた主人に息も切れ切れに声をかけた
「あの!すんません、1時間くらい前に6人くらいの宿泊客戻ってないっすか?!」
「え、えぇと、戻ってきた姿は見てないですが……あ……西側の学生さんの部屋の鍵が持ち出されてます……」
「どこすか?!」
「西側の2階1番奥の部屋です……何かありましたか?」
「俺らの友達が連れ込まれたかも知れなくて、申し訳ないんすけど警察呼んでもらえないですか?」
須田の焦った様子を察したのか、宿の主人は頷くとすぐに電話の受話器を手に取った
その様子を確認すると須田は急いで二階に上がると、人のいない宿泊階に小さく下卑た笑いが聞こえ、締め切られた奥の部屋の前に着くと室内から先ほどの笑い声がより大きくなった
「あきと!彰人!!彰人、いるのか?!」
部屋のドアを叩きながら鍵の閉まったドアノブをガチャガチャと回すと、聞こえていた笑い声が止むのを感じた
「開けろや!彰人を返せ!!」
ドアに向かって怒鳴るも鍵が開けられることはなく、蹴破ろうとした時だった
「須田さん、待って」
後ろから、自分を追いかけて走ってきたのだろう上條と沢井、少し遅れて福部と河野が到着すると、上條に肩を掴まれた
「任せてください」
上條は静かにそう言うと、須田の代わりにドアの前に立った
「拓、河野さんあなた達へのCommandやないから、耳塞いどって」
そう言うとドアの奥にいるであろう顔も知らない誰かに集中するように目を閉じた
「Come、Open」
目を瞑ったままCommandを発してから少しすると、静まり返っていた廊下にガチャリと鍵の開く音が聞こえた
開いたと同時に須田がドアを開け放ち部屋に駆け込むと、目前に広がったのはあまりにも酷い惨状だった
「Stay」
下半身を丸出しにした4人と水着を履いてはいる1人の学生は、あらゆるもので汚され全裸のまま虚な瞳で虚空を見つめる彰人の周りで、上條のCommandにより動けなくなっていた
「てめぇら!!!」
探し出した自分のパートナーの酷い状態を見て須田は今の今まで堪えていた怒りを爆発させた
ビリビリと空気が震えるような感覚と共に、その場にいた全員が須田のDefenceによるGlareで動けなくなる
「全員ぶっ殺してやる!!」
完全にキレた須田が近くにいたDomに殴りかかろうとするのを、福部と上條が間一発で羽交締めにして静止した
「落ち着いて?!まずは山本のことCareしないとSubDropした状態でGlareに当てられたら本当に壊れちゃう!!」
福部がそう叫んでも、尚殴りかかろうとする須田のことを2人は必死で抑え込もうとした
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