【完結】裏世界で開催されるショーに参加したら予想外の結末になりました②

まこ

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02 理央との出会い

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響の先輩、理央から連絡があったのはすぐの事。そこから実際に会うまでに時間はかからず、翌日には理央の自宅を訪れる事となった。

「初めまして、理央です」

実際に会った理央は写真で見るよりもとても格好良かった。相変わらずのセットアップスタイルで、グレージュの落ち着いた色の髪型もしっかりとセットしており、完全なバッチリよそ行きスタイル。写真では気付かなかったが身長も高い。細くてすらっとしている分、頭一つ分までとは言わないが俺より高く見えた。

「今日は時間とってくれてありがとございますー。律です、よろしくですー」

すぐに自宅に招かれて部屋へ案内された。明るい白を基調にした部屋には適度に緑が置かれており、理想的なインテリア。イケメンは家まで綺麗なのか、と感心させられる。

「響から聞きましたが、お金はどれくらい必要なんですか?」

ソファに腰掛ける様に言われた俺は、ちょこんと座りテーブルに置かれたカフェオレを頂いた。

「えっと大体これくらいすかね」

金額を見て、明らかに理央の顔は歪んだ。そりゃそうだろう。みんなの為にキャバクラやクラブでバカみたいな金の使い方をしたのだから。

「ショーのルールは読んできました?」

「読んできました。レベルが1から3+まであるんすよね。響から聞いてるかもですが、俺は今まで完全なタチだったんで、ネコは初なんす。だから出来ればレベル3+にだけ出てさくっと賞金を手に入れたいって思ってます。何度も攻められたくないんで」

「うんうん。何度も攻められるのは嫌だよね。けど、このショーで優勝した人って大体がレベル1から出場して、ファンを掴まえてからレベルを上げていく事が多いんだ。レベル3にいきなり出て優勝出来る確率はとても低いよ。そしたらただの攻められ損になるけどどうする?」

「…確かに優勝出来なかったら攻められ損になるってのも理解してます。けど、あんたって優勝経験者なんだろ?だったら俺を優勝に導けよ」

「……へぇ?」

「何?」

「ううん、随分な物言いだなと思って」

「…それくらい俺は一回で優勝したいの。響から聞いてるけどあんたテクもすげーんだろ?だったらネコ初体験の俺でも多少感じる事出来るだろうから頼むわ」

「分かった。まぁレベルは後で決めるとして、まずは一度あなたの感度を調べてもいいかな?いきなり複数の人から攻められるより、俺の攻めを体験してた方がいいでしょ?」

「…そうすね。そのつもりで来ました」

ウリ専では攻めるばかりだが、指名客にはご奉仕も沢山させてきた。だからある程度快感に耐えれる力はある。

「じゃあおいで。実際にレベル2、3で使われるSMチェアがこの家にあるからそこで特訓しようか」

「SMチェアあんの?キモすぎる~」

「…いいから黙ってついておいで、律くん」

「律でいいよ。俺も理央でいい?パートナーっぽくない?」

「呼び方は何でもいいよ」

折角なので出してもらったカフェオレを全部飲み切ってからついていくと、そこには本当にホテルで見る様なSMチェアが置かれていた。

さっきまで居た部屋とは雰囲気がガラッと変わり、この部屋だけ壁紙が落ち着いた色をしており、いかにもこういうことに向いている部屋。

(うわこいつやっばきっも)

「うわ、やっばきっも」

「しっかり声出てるよ…」

「あ、ごめんごめん。とりあえず脱げばいい?」

「うん。脱いで」

パサっと音を立てて脱いでいくと、隣ではSMチェアを消毒してくれている理央。

最後に下着だけになると、流石に少しだけ脱ぐペースが落ちてしまう。

「早く下着も脱いで座ってくんない?」

「……へいへい」

一気に下着をずり下ろし、素っ裸になると、SMチェアに腰掛けた。

腕は万歳をするように頭上に持って行かれて固定され、足は軽くM字開脚になるようになっていた。

「…」

今まで散々Mの子達をSMチェアに縛り付けてきたが、自分が座る事になるとは思わなかった。

軽くガチャガチャと手足を動かしてどれくらい動けるのか試してみるも、ピンと張った状態なので殆ど身動きが出来なかった。

「急に静かになったな、怖いか?」

「は?怖い?俺がぁ?んなのあり得ないんですけど。鬱陶しい言葉吐く暇があるならさっさとやってくんない?」

「…ふぅん。響からお前の性格ちょっと聞いておいて良かったわ。随分生意気なんだな」

「…お前がうざいからじゃね?あいつの前では普通だけど」

「んじゃうざい俺に攻められて蕩けていく様、見せてくれよ」

「うわ言い方も変態みたいできもー」

「…お前、そんな生意気ばっかり言ってていいの?弱点見つけたら容赦なく攻めるぜ?」

「あはー攻めればぁ?俺に弱点があればいいけどねぇ~」

「ふーん。言ったな、分かった。じゃあ始めるか」

「おー、とっととやれやれ変態ー」

少し挑発し過ぎたかとは思ったが、こいつがかなり気持ち悪くて腹が立ったので、睨みつけながらそう言った。

クイッと顎を持ち上げられ、唇が触れる程に近付くと、俺はゆっくりと目を閉じた。

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