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03 何処が弱い?
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「ん…」
すぐに触れた唇。柔らかい感触は久しぶり。
嫌いなわけではないが、接客している時は殆どキスはしない。求められているのはキスではなく、もっと別のことだったから。
ゆっくりと入ってきた舌は口内を弄る。歯列や舌の付け根、口内全てを調べるように這う舌に少しの気持ち悪さを感じた。
「は…っ」
呼吸を忘れて必死に息を吸い込もうとすると、それを許さない様に舌が絡まる。
「んぅ」
顎を持ち上げて軽く上を向かされると、次は上顎に這う舌。その瞬間、擽ったさと気持ち良さ、半々の刺激が送られた。
「ふぁ…」
唾液の絡まる音と、自分の口の端から漏れた小さな声。軽く反応を示したからか、舌はしつこく上顎ばかりをなぞってくる。
逃げようと顔を動かそうとすると、ガッチリと顎を固定された。
「ん…」
ぶるっと快感に体を震わせると、理央の空いている手が耳元へやってきた。耳全体を覆うように触れた後、耳の縁をなぞる様に人差し指を這わされる。
「!…ッ」
ピクッと小さく揺れた体に焦った。
(やばい、擽ったい)
ツツ、と耳の縁から耳朶、そして優しく耳の穴へ指を入れられると、明らかに体が跳ねた。
(やばっ)
ガタッとSMチェアが揺れるほどに跳ねた体に、カァッと顔が染まる。
そこで漸く唇が離れた。お互いを繋ぐ糸がプツンと切れると、理央の口元はニヤリとしたものへ変わる。
「意外だな。キスだけでそんなに蕩けた顔出来んだ?」
「な…っ」
更にカァッと顔が染まると、それを隠す様に顔を背けた。
「ま、逃れねーけどな?お前恥ずかしいの嫌いそうだな。…じゃあたっぷりとそういった事もしてやるよ」
頭を押さえつけられると、ちゅっと音を立てて耳へキスされた。
「!…ん、」
ふぅっと耳へ息を吹きかけられるとまた恥ずかしく体が反応する。
「耳弱ぇの?」
「違う…っ」
「へぇ、違うんだ?じゃあ開発でもすっか」
「---ッ!」
耳の中へ生温かい感触が襲う。理央の舌が入ってくると、舌先で中を擽るように動き出した。
「っ…、」
(やばい声出そう)
必死に耐えながら拳を握り締めると、尖った舌が奥まで入れられた。
「ひ……っ」
小さく漏れた声を指摘される事はなかったが、中を擽る様な動きにぶわっと鳥肌が立った。
そんな肌をなぞる様に、万歳にさせられた腕に理央の指がゆっくりと這っていく。腕から肘、二の腕を擽る様に動く指は更に鳥肌を立たせていく。
「んっ…!」
サワサワと動く指が腋の辺りにくると、焦りを覚えて激しく腕をバタつかせた。勿論手首に繋がれた拘束具は取れないので腕を下ろす事も出来ず、理央の指は腋へ到達した。
「あっ」
クルクルと人差し指で腋をなぞられると恥ずかしい声が出た。
「…何?声出てるけどどうしたよ」
「ふっ…、ぅ…」
耳元でそう問いかけられながら、腋を動く指は激しくなっていく。
「んんっ…ふ…ふふっ…んぅ、」
小さく溢れる笑い声。
擽ったくてガチャガチャと腕を鳴らすと、擽る指は増えて5本の指が這う。
「あぅっ……やめ、く、…ふぁっ、んん、ふっ」
「お前擽り弱い?」
「まぁ…っ、強くは、ないっ…けど、全然、こんなの萌えねーじゃん。色気、ないしっ…だから、やめっ」
「感度チェックもあるけど、お前の弱点を攻めて従順にさせたいのもあるから徹底的にやるよ?」
「は…?ちょっ…んっ、んはっ…や、めろッ」
耳から口を離すと、後ろへ回り込んで両方の腋に指が当てがわれた。
「やめっ、お願いっ!無理、待って!くすぐんのは無し!」
そう伝えても当てがわれた指はこちょこちょと明らかにそれだけを目的に動き出した。
「ひっ!?…んんっ、ひはっ…、---~ッ!」
ググッと手に力を込めても全開な腋は変わらないまま。サワサワと擽ったり、ツボを押す様に少し力を込められたり、そして最後にツンツンと突かれると、自分でも驚く程にビクンと跳ねた。
「これ弱いんだ」
「あはっ!やっ、…ん、はぁっ」
ツンツンと腋の窪みを突かれ、胸の横から脇腹、腰辺りまで往復されるとガタガタと椅子が音を立てる。
「ひゃはっ!やめっ…あはっ…ははっ」
ツンツンと突かれた後、脇腹を揉まれるとガクンと体がのけ反った。
「へぇ、脇腹のが弱いんだ」
「ちがっ…ぁ、ぁ、…ッ」
「優しく擽ると感じんの?忙しい奴だな」
「んはぁぁ…っぁ、あっ…」
一度出してしまえば声を我慢する事が出来ず、笑い声以外にも甘い声まで出す羽目になった。
「律」
「ん…っ、何……」
「こちょこちょ」
「はっ、あっ…やめ、やめろばかっ」
「余計擽ったい?さっきより反応いいけど」
「ちがっ…やめて、やめてっ」
首を振って懇願するも、理央はわざとらしく耳元で囁きながら脇腹を擽ってきた。
何処も擽ったかったが、脇腹は一番きつい。間抜けな声を出しながら暴れると、パッと手が離れた。
「はぁ…っは…」
「お前擽られて勃つとか何事だよ」
「え…?」
ふと下を見ると、何故か反応して勃ち上がった俺のモノ。一気に羞恥が襲い、今までにない位に顔が熱くなった。
(何で勃ってんの?…恥ずかしすぎる)
→
すぐに触れた唇。柔らかい感触は久しぶり。
嫌いなわけではないが、接客している時は殆どキスはしない。求められているのはキスではなく、もっと別のことだったから。
ゆっくりと入ってきた舌は口内を弄る。歯列や舌の付け根、口内全てを調べるように這う舌に少しの気持ち悪さを感じた。
「は…っ」
呼吸を忘れて必死に息を吸い込もうとすると、それを許さない様に舌が絡まる。
「んぅ」
顎を持ち上げて軽く上を向かされると、次は上顎に這う舌。その瞬間、擽ったさと気持ち良さ、半々の刺激が送られた。
「ふぁ…」
唾液の絡まる音と、自分の口の端から漏れた小さな声。軽く反応を示したからか、舌はしつこく上顎ばかりをなぞってくる。
逃げようと顔を動かそうとすると、ガッチリと顎を固定された。
「ん…」
ぶるっと快感に体を震わせると、理央の空いている手が耳元へやってきた。耳全体を覆うように触れた後、耳の縁をなぞる様に人差し指を這わされる。
「!…ッ」
ピクッと小さく揺れた体に焦った。
(やばい、擽ったい)
ツツ、と耳の縁から耳朶、そして優しく耳の穴へ指を入れられると、明らかに体が跳ねた。
(やばっ)
ガタッとSMチェアが揺れるほどに跳ねた体に、カァッと顔が染まる。
そこで漸く唇が離れた。お互いを繋ぐ糸がプツンと切れると、理央の口元はニヤリとしたものへ変わる。
「意外だな。キスだけでそんなに蕩けた顔出来んだ?」
「な…っ」
更にカァッと顔が染まると、それを隠す様に顔を背けた。
「ま、逃れねーけどな?お前恥ずかしいの嫌いそうだな。…じゃあたっぷりとそういった事もしてやるよ」
頭を押さえつけられると、ちゅっと音を立てて耳へキスされた。
「!…ん、」
ふぅっと耳へ息を吹きかけられるとまた恥ずかしく体が反応する。
「耳弱ぇの?」
「違う…っ」
「へぇ、違うんだ?じゃあ開発でもすっか」
「---ッ!」
耳の中へ生温かい感触が襲う。理央の舌が入ってくると、舌先で中を擽るように動き出した。
「っ…、」
(やばい声出そう)
必死に耐えながら拳を握り締めると、尖った舌が奥まで入れられた。
「ひ……っ」
小さく漏れた声を指摘される事はなかったが、中を擽る様な動きにぶわっと鳥肌が立った。
そんな肌をなぞる様に、万歳にさせられた腕に理央の指がゆっくりと這っていく。腕から肘、二の腕を擽る様に動く指は更に鳥肌を立たせていく。
「んっ…!」
サワサワと動く指が腋の辺りにくると、焦りを覚えて激しく腕をバタつかせた。勿論手首に繋がれた拘束具は取れないので腕を下ろす事も出来ず、理央の指は腋へ到達した。
「あっ」
クルクルと人差し指で腋をなぞられると恥ずかしい声が出た。
「…何?声出てるけどどうしたよ」
「ふっ…、ぅ…」
耳元でそう問いかけられながら、腋を動く指は激しくなっていく。
「んんっ…ふ…ふふっ…んぅ、」
小さく溢れる笑い声。
擽ったくてガチャガチャと腕を鳴らすと、擽る指は増えて5本の指が這う。
「あぅっ……やめ、く、…ふぁっ、んん、ふっ」
「お前擽り弱い?」
「まぁ…っ、強くは、ないっ…けど、全然、こんなの萌えねーじゃん。色気、ないしっ…だから、やめっ」
「感度チェックもあるけど、お前の弱点を攻めて従順にさせたいのもあるから徹底的にやるよ?」
「は…?ちょっ…んっ、んはっ…や、めろッ」
耳から口を離すと、後ろへ回り込んで両方の腋に指が当てがわれた。
「やめっ、お願いっ!無理、待って!くすぐんのは無し!」
そう伝えても当てがわれた指はこちょこちょと明らかにそれだけを目的に動き出した。
「ひっ!?…んんっ、ひはっ…、---~ッ!」
ググッと手に力を込めても全開な腋は変わらないまま。サワサワと擽ったり、ツボを押す様に少し力を込められたり、そして最後にツンツンと突かれると、自分でも驚く程にビクンと跳ねた。
「これ弱いんだ」
「あはっ!やっ、…ん、はぁっ」
ツンツンと腋の窪みを突かれ、胸の横から脇腹、腰辺りまで往復されるとガタガタと椅子が音を立てる。
「ひゃはっ!やめっ…あはっ…ははっ」
ツンツンと突かれた後、脇腹を揉まれるとガクンと体がのけ反った。
「へぇ、脇腹のが弱いんだ」
「ちがっ…ぁ、ぁ、…ッ」
「優しく擽ると感じんの?忙しい奴だな」
「んはぁぁ…っぁ、あっ…」
一度出してしまえば声を我慢する事が出来ず、笑い声以外にも甘い声まで出す羽目になった。
「律」
「ん…っ、何……」
「こちょこちょ」
「はっ、あっ…やめ、やめろばかっ」
「余計擽ったい?さっきより反応いいけど」
「ちがっ…やめて、やめてっ」
首を振って懇願するも、理央はわざとらしく耳元で囁きながら脇腹を擽ってきた。
何処も擽ったかったが、脇腹は一番きつい。間抜けな声を出しながら暴れると、パッと手が離れた。
「はぁ…っは…」
「お前擽られて勃つとか何事だよ」
「え…?」
ふと下を見ると、何故か反応して勃ち上がった俺のモノ。一気に羞恥が襲い、今までにない位に顔が熱くなった。
(何で勃ってんの?…恥ずかしすぎる)
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