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本編

09 レベル3+に参加①

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それから、やっと本命のレベル3+に出場する日がやってきた。

何度か試された玩具に、中への刺激。ある程度攻められてもイク事を我慢出来るようになった俺は、ミニゲームに関しては自信満々で望む事になった。

そもそもSMショーに参加したので、レベル3+に出るだけでもうお金は保証されている。理央の懐の暖かさに感謝するしかない。

「よー律、調子はどうだ?」

「バッチリ。今日も宜しく、理央」

今日が終わればもうコイツに会う事はない。拳を差し出すと、理央も拳を作り、俺にトンっと合わせた。

グータッチを交わして、俺達は会場へ向かった。

ステージへ案内されると理央の家で見たものと同じSMチェアがあった。

全裸にさせられてそこへ腰掛けようとすると、ニヤリと微笑む理央と目が合った。

「お前さ、縄で縛られるの好きだよな」

手に持っていた縄を見せつけられると、それだけで体が思い出したのかドクンと胸が高鳴った。

「…は?ふ、ざけた事言うな。んな訳ねーだろ」

「SMチェアに拘束は必須だけど、この前菱縄縛りした状態でもいけるからさ、縛ってやるよ」

「ぁ……」

縄を体に通されると、言う事を聞いてくれない体は抵抗することが出来ず、大人しく結ばれていくことになった。

SMショーでは菱縄縛りと併用して後手縛りをされていたので拘束力が強かったが、菱縄縛りだけだと普通に手足は動かす事が出来る。

「…っ、」

縄の締め付けに一気に勃ち上がった股間。

「よいしょ」

ぎゅっと更に強めに締め上げられると、ビクンと体が反応を示した。

「んはぁっ……」

「お前キツく縛るの好きだよな。もう体の感覚も分かったし、これくらいの強さならしんどくなんねーと思うよ。けど気持ち悪くなったりしたらすぐ言え。ミニゲームの最中だろうがすぐに解くから」

「……解か、なくていい…もっと、強くして…」

「…それはだーめ。これ以上強くしたら長く持たねーから」

「ん…」

「じゃあSMチェア座って」

「…ん、」

大人しく今のままの強さでチェアへ座ると自由に動く両手は万歳させられ、足はM字開脚にさせられた。

「……っ」

「何で照れてんだよ。もっと縄強くしてぇ、なんて強請るくせに」

「黙れ変態!」

「変態はどっちだよ。縛っただけでビンビンにさせやがって」

「黙れってば!!」

「あーあーうるせー口だな」

理央の指が口内に突っ込まれると、指の腹で上顎を擦られた。

「んぅっ…」

気持ち良かったが、蕩けさせようとしてくる事に恥ずかしくなりガブッと噛んでやると、顔を歪めた理央。

「何噛んでんだよ」

「んっ…ぐぅ、」

中に入ったままの指が舌を摘んで揉んでくると、ビクンと跳ねた。噛めない様に上手く指に力を入れながら動かしてくるので、苦し紛れの声だけが漏れた。

「…ごめんなさいは?」

指を引き抜かれると、顎を掴まれてそう強制された。苦しさで涙が溢れた瞳で睨みつけるとニヤッと笑われた。

「……変態」

「それは挑戦状か?」

「そうだよ。どうせなら派手に行こうぜ」

「へぇ。了解、お前みんなの前でそんないじめられてーの?」

「……るさい、違うし」

「まじか。可愛いな」

「だから違うって…」

「素直に言えたらめちゃくちゃ良くしてやるよ」

「……」

気持ち良くしてほしい。

折角複数に攻められるなら、理性が飛ぶ位に。

「…最初の愛撫タイムで、死ぬ程…っ、良くして?」

「…いいよ」

クスッと笑う表情は胸を高鳴らせた。


◇ ◆


「こんばんは、理央です。パートナーの名前は律です。レベル3+が初めての参加になります」

始まったショーは、SMとは全く違うステージ。鼻息を荒くした観客達が俺達を見つめてくる。

(うわー…やべ。普通の状態で攻められたら普通に萎えそう)

そもそもタチな俺は複数に触られる事自体嫌だ。慣れたからなのか、初めて触らせたのが理央だからから唯一コイツの愛撫はとても気持ち良いと思えるが。

「律」

「あ、はい」

「今から愛撫タイムだからしっかり感じろよ」

そう言われた瞬間、理央の指が乳首を摘む。指で捏ねられると腰に響く快感。

「ん…ッ!」

「パートナーの律は乳首が弱点なので、皆さんもたっぷりと可愛がってあげて下さい」

「ひ…っぅ、…」

きゅっと摘まれた乳首を引っ張られるとビクンと体が跳ね、大好きにさせられた刺激に股間からは恥ずかしい汁が垂れた。

「あーあ、もう汚しちゃって。そんなにいいかよ」

縛られた縄を引っ張られて胸を主張させられると、それにも過敏に反応してしまう。

「かーわい。そんなに縄好きかよ」

「はぁっ…ぅ、…好き、じゃないッ」

「へぇ?ここに来て何意地張ってんの?」

乳首を摘んでいた指が胸の横へやってくると、サワサワと擽り出した。

「っ!?---ッあ!!」

「おら、ちゃんと素直になんねーと嫌いな事するよ?」

人差し指を立たせてツンツンと突かれると、その度に体が跳ねてSMチェアが揺れる。

「ひっ、ぁっ、やだ!やだ、それやぁぁっ」

「縛られて興奮する?何処触られるんのが一番好き?」

クルクルと胸の横を擽る人差し指と、意地悪な問いかけに完全に興奮してしまい、先走りを垂れ流しながら、必死に言葉を紡いだ。

「む、ねっ…胸、好きぃ…っ、しば、られるのも好きっ………ね、言った、ちゃんと言ったから、もぉっ、もぉ、擽るのやめてっ…お願い、無理っ、だってぇぇっ」

「えー、こんな可愛いのに?」

指が滑って腋へ到着すると、5本の指で優しく擽られた。ぞわっとするむず痒い様な気持ち良い感覚に背中がのけ反ると、お客さん達からは大きな歓声が上がった。

「あはぁっ!あぅっ……理央、やだっ…て、理央、」

「擽り弱いの可愛い。後でお客さん達にも素直にしてもらえよ」

時間がきて指が離れると、大きな呼吸を繰り返しながら、理央を睨みつけた。

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