裏世界で開催されるショーに参加したら予想外の結末になりました。

まこ

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番外編②

お泊まりデート

甘エロ

◇ ◆

「詩って岩盤浴とか行ける?」

響くんがそう言って見せてくれたのは、スーパー銭湯のお泊まりペアチケットだった。

「うん!俺昔はよく行ってたよ!このチケットどうしたの?」

「理央先輩に貰ったんだ。今度お休み合わせて泊まりに行かない?部屋の中に専用の岩盤浴と露天風呂がついてるんだって」

「うええ、すごい!行きたい行きたい!」

久しぶりのお泊まりに興奮した俺は、すぐにスケジュールを確認して予定を立てた。

そして直近の休みを合わせ、早速響くんとのお泊まりデートを迎えることとなった。

「すっごい!!部屋の中に岩盤浴あんの初めて!理央さんにお礼言っておいて~!!」

「うん。もうめいっぱい伝えたら大丈夫。早速岩盤浴入らない?」

「行く行く~」

荷物を部屋に置いて専用の岩盤浴の服へ着替えてルームへ入ると、適度な温度と湿気が肌を包む。微かに香るアロマの香りはとても心が癒された。

バスタオルを敷いて寝転ぶと、響くんも隣に寝転んだ。

「岩盤浴でおしゃべり出来るっていいね!他の人が居たら喋れないから新鮮~」

「そうだね」

隣に寝転んだ響くんが、きゅっと手を繋いできたので、それもまた嬉しい。外で手を繋ぐのを恥ずかしがる響くんと、こうやって触れ合えるのが嬉しくて。

「…響くん。そっちに行きたい」

「暑いし狭いから無理」

「ひどいなぁ!断るにしてももっと優しく言ってよー。後でめちゃくちゃに抱いてやるから待ってろよ!とかさぁ」

絶対に響くんが言わないセリフを伝え、不貞腐れていると、突然視界に響くんが映った。

仰向けに眠る俺の上に覆い被さった響くんは、少しだけ悪戯っ子な笑みを浮かべながら、顔を近づけてきた。

「──あとでいっぱいいじめてあげるから、岩盤浴ではいい子にしてて?暑いから危ないでしょ」

唇が触れそうな程近付くと、響くんは俺の弱い低い声でそう呟いた。

少しずつ火照ってきていた体から一気に汗が噴き出て、目を丸くしていると、触れるだけのキスが贈られた。

「…っ、ん」

触れるだけのキスからどんどん深いものに変わっていくと、もちろん気分はそういう方向へ向かっていった。

響くんの首へ腕を回すと、お互い少し汗ばんでいるのが分かる。それでも自分から離れる選択肢はなくて、舌を絡めたキスを繰り返した。

あたたかい空間での甘いキスに酔いしれていると、ゆっくり唇が離れていき、二人を繋いでいた糸がプツンと切れた。

「…っ、もう!キスしたら変な気持ちになんだろ!!」

「だってしてほしそうだったから。まぁ、俺がしたかっただけなんだけどね」

自分のバスタオルの方へ戻って行った響くんをペチペチ叩いていると、今度は恋人繋ぎで指を絡め取られた。

「…もう……触んないでよぉ…」

「だって触れたいんだから仕方ないじゃん」

「それならエッチしたい……」

「岩盤浴でエッチしたら危ないからだーめ」

「じゃあ、もう一回キスしたい…」

「…詩からして?」

ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべた響くんが、俺の方へ顔を向けて軽く唇を突き出した。

(…可愛い)

意地悪されているのは分かっているが、それ以上に唇を尖らせている顔が可愛くて見惚れていると、ムニっとほっぺたを摘まれた。

「早くしてよ。恥ずかしいじゃん」

「じゃあ目閉じてよ」

「…ん」

完全なキス顔を晒す響くんの頬に手を添えて顔を近付けた。触れるだけのキスをした後も、俺は目を開けたまま至近距離で響くんの顔を見つめた。

(いや、可愛すぎる……)

キスしながらそう思って見ていると、響くんも薄らを目を開いた。

「……何?ちゃんと目閉じてよ」

「だって響くんの顔可愛すぎ」

「詩には格好良いって言われたいんだけど」

「あとで言ってあげるよ」

「…ん、」

結局キスだけで我慢出来なかった俺は、響くんの方へ移動した。今度は俺が覆い被さる形で主導権を握り、舌を絡ませたキスをした。

絡めていた舌を軽く吸ったり、軽く響くんの頭を抱えて上を向かせて上顎を擽ってやると、可愛く俺の下で反応してくれた。

「ん…っ」

唾液の音を響かせながら、その中に混ざる響くんの可愛い声はもちろん行為をヒートアップさせていく。

「響くん、勃ってる」

「そりゃ詩が可愛いからね。…最近全然誘ってくれないし、淋しかった」

「誘ったら誘ったで微妙な反応するくせに。勇気出して誘ってそんな態度取られると虚しいの!」

「詩が誘ってくれる時って大抵タイミング悪いんだもん」

「──じゃあ、今は?岩盤浴は後でいいじゃん。ねぇ……したい。響くんと」

「…シャワー浴びてからね」

「やだ。響くんの汗の匂い好きだもん」

「…俺も、詩の匂い好き。お水飲んだらしよっか」

「うん」

岩盤浴から出て、備え付けられている小さなシャワールームへ移動すると、浴びることなく壁に押し付けれた。今まで暑い空間に居たので、シャワー室の壁がやけに冷たく感じた。

びっしょりと汗に濡れた響くんの髪の毛はぺったんこになっていて、いつもと違う雰囲気。

(……格好良い)

童顔で、女の子みたいな可愛らしい顔をしているくせに、今はそういうモードだからかやけに色気が出ていて格好良い。

ぎゅうっとしがみついてキスを強請ると、響くんも腰へ手を回して抱き寄せながら返してくれた。

岩盤浴衣の中に手が入ってくると、優しく尻を触られた。汗をかいていて滑りは良くないからか、撫でるというよりも揉み込むような動き。

「…っ、立ったまま恥ずかしい、」

「散々煽っておいてそれはなしでしょ?詩、舐めて」

唇が離れてすぐ、響くんは自らの中指と人差し指を俺の口へ持ってきた。

「んぅっ……」

了承する前に口内へ入ってきた指は、唾液を混ぜながら掻き回される。くちゅっと恥ずかしい音が聞こえると同時に、上顎を擽られた。

「ふぁぁっ」

「ここ、気持ち良いよね」

さっき響くんに甘い声を出させた箇所。そこをなぞられるとむず痒いような擽ったいような刺激。

きゅっと響くんの腕を持ちながら、たっぷりと唾液を絡ませて指をしゃぶった。

「口の中、あったかい」

ふにふにと舌を指で挟まれると、それもまた気持ち良くて。俺は自分でも分かる程に蕩けた表情で見つめると、ちゅっと額へキスをされた。

「……好きだよ」

指が口から抜けると、ぎゅっと抱き締められた。俺もそれに応えるようにしがみつくと、唾液で濡れた指が尻の割れ目にやってきてはゆっくりと蕾の中を解すように入ってきた。

立ったままする事はあまりないので、シチュエーションに興奮してしまう。すぐに二本の指を受け入れると、響くんの指は俺の大好きな箇所を擦る。

「ひゃぁっ……」

ビクンと大きく体が跳ねてしがみつく腕に力を込めた。

「詩、好き。…大好きだよ」

耳元で囁かれる余裕ない声に更に欲情してしまい、小さく何度も頷いた。

「後ろ向いて」

ある程度ナカが解れて、お互いもう我慢出来ないという表情で見つめ合うと、ぐるんと体を反転させられた。

下に着用していた岩盤浴衣が脱がされ、腰を掴まれると、指なんて比べ物にならないモノが当てがわれた。壁に手をついて、入れやすいように自分でも腰を上げると、ゆっくりと先端がナカへと入ってきた。

(やば……熱い、おっきい……)

入ってくるだけで気持ち良くて、ぎゅっと拳を握り締めていると、ズンっと一気に体を貫いた。トレーニングとして解すのは日課にしたままなので、痛みなんて一切なく、気持ち良いの一言。

「──ッ、あ!」

「ここ好きだよね」

深く侵入した響くん自身が、俺の好きな箇所を掠めると、反射的に締め付けてしまう。そんなことも気にせずにグリグリと腰を動かされるとゾクっと強い寒気のようなものが襲い、目の前が明るくなった。

「やぁぁっ…!響く…っ、ん、そこっ…、や…ッ!」

「嫌なの?じゃあやめる?」

「! やめなぃ…っ、やめない!!」

「…可愛い」

「ん"んんっ……!! はぁっ……ぁ、あ、」

弱い箇所めがけて突かれるとガタガタと足が震え出した。あまりの気持ち良さに飛んでしまいそうになっていると、今まで触れられなかった俺自身に手が伸びてきた。

「──ッ、ひゃぁ」

陰茎を握られ、優しく扱かれると更に響くん自身を締め付けてしまい、ナカの圧迫感が増した。

「んっ、ぅぅ……両方、だめっ……イッちゃう!!」

「イッていいよ? …ねぇ、イク時俺の本名呼んで」

「やぁ…っ!!──~~ん"んんんッ……」

絶頂に備えて体を強張らせるも、余裕がなくて名前を呼ぶことが出来なかった。

すると、ぎゅっと根元を握られて欲の発散を妨げられた。

「…っ、なに…!ちょっ……」

「だって、からかう時は呼ぶくせにお願いした時は呼んでくれないんだもん」

根元を握って射精を管理しながら、優しく先端を擽られ、挙句腰も容赦なく動かされた。

「ぁぁぁああ"っ…!!ばかっ、何考え──ッ、ひぁぁぁぁあ!!イカせてっ、!!響くっ…ぁ、うぅっ、…」

「朝日。好きだよ。今日、すごく楽しみにしてた。後でゆっくり温泉に入って、また岩盤浴して。それで美味しいご飯食べようね」

「んんっ、ぅんっ、俺も……!!楽しみ、してたぁあっ、好きっ、…日向くん好き!!この後は、…っ後ろから、じゃなくて…っ、キスしながらしたぃ…顔見えないのやだ…!!」

必死にそう叫びながら訴えると、根元を握っていた指は離され、顎を掴まれて響くんの方へ顔を向けさせられた。

「俺もやっぱ顔見えないのやだ…」

眉を下げて余裕なくそう呟いた響くんは、深いキスをしてくれた。舌を絡めたキスを繰り返しながら、殆ど同じタイミングで絶頂した。


◇ ◆


汗とお互いの欲を綺麗に洗い流した後、部屋にある露天風呂に浸かった。

「はぁぁぁあ…天国だぁぁ」

隣に座っている響くんの肩に頭を乗っけながらそう呟くと、響くんも「はぁぁ…」と気持ち良さそうな声を出していた。

「響くん大好き。好き好き好き」

「……俺も、朝日が好き」

「!! 俺も日向くんが好き!!」

「最近またずっと響くんに戻ってるけど、今日名前呼んでもらえて嬉しかった」

「俺も嬉しかった!なんかやっぱり響くんは響くんなんだよねぇ。でも、エッチの時限定で本名呼びだし、それもそれで特別感があっていいのかなって最近思い始めてきた」

「まぁ、それもそうだね」

「ねぇ、響くん」

「ん?」

「……今日、格好良いって思った」

「突然だね。普段可愛い可愛い言うくせに。けど本当なら嬉しい。ありがとう」

「これからもさぁ、格好良い顔は俺にしか見せちゃダメだよ」

「どんな顔だったか知らないけど、詩にしか見せないよ。詩も見せちゃダメだからね」

「あはは。お互い独占欲強」

「──嫌?」

「嬉しい」

「…俺も嬉しい」

そう言ってもう一度唇を重ねて微笑み合った。

end.
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