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訓練 (パラレル)
オークション任務へ行く柚木と桜花③
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(あいつ、とことん追い詰めたな)
柚木くんが気を失った後、桃瀬を見ていると、彼はぐちゃぐちゃになった柚木くんの体を清めていた。それは安心したが、気を失うほどに追い詰めたことが許せずについ睨みつけてしまうと、それに気付いた桃瀬はこちらへやってきた。
「そんなに怒らないでよ、桜花くん。さっき見てたでしょ?そうやってプンプンしてると柚木くんみたいにくすぐっちゃうよ」
ニヤニヤと強者の笑みを浮かべながら俺の方へやってきてはこちょこちょと脇腹をくすぐり出した。
さっきは純粋な少年を演じていたので笑い声を上げたが、別に知らない人に触られてもくすぐったさなんて感じない。
キッと睨みつけると、効果がないと知った桃瀬は指を離して、へぇ、効かないんだね~と呟いて俺に装着していた猿轡を取り外した。
「さっきは演技だったのかな?くすぐったら笑ってくれた気がしたけど」
そう言うと、カチャンと左足の拘束具を解いてくれた。もちろんここで蹴りを繰り出したところで勝ち目はないのでどうするのか見ていると、別の男に目で何かを合図した。
「!」
自由になったばかりの足は男に抱えられ、膝裏を掴まれて大きく開かされた。右足も同様に拘束具を外してもらえたが、また別の男に足を抱えられ、大きくM字開脚をさせられた。
足に力を込めて閉じようとしても大人の男に叶うはずもなく、恥ずかしい部分は曝け出されたまま。
桃瀬の目的が分からないが、恥ずかしがる俺を期待したのだろうか。無言で桃瀬を見ると、よくその箇所が観察出来る位置へやってきた。
「残念。君みたいな子は羞恥を煽ってあげようかと思ったけど流石お兄さんだね。じゃあどうやって追い詰めようかなー?無理矢理男の弱点でも開発して善がらせてあげようかな~」
さわさわと尻をくすぐってくる指には多少不快感を覚えてしまい、ぴくっと体を揺らすとフッと鼻で笑った声が聞こえた。
「お尻くすぐられるのは少し効果があるのかな?」
こしょこしょと尻をくすぐられ、太腿の裏や内股、そして股間を撫でられるとピクンと体が跳ねた。
「ここ、くすぐるとどうかな?」
優しく陰茎の部分をくすぐられると、変な感覚が生まれて腰を捩らせると、指は下へと移動した。
普段絶対に人目に晒すことのない蕾を突かれ、自身の付け根や二つの玉を人差し指で撫でられると更に体が揺れた。
「可愛い。ここ好きかな?」
陰嚢の付け根をちょいちょいとくすぐられると気持ち悪い感覚が襲い、ジタバタを体を揺らした。
「っ」
「ちょっと硬くなってきた。ぷにぷにしてて可愛いね」
ツンツンと睾丸を突かれると、無性に恥ずかしくなり、必死に逃げようとするとグニっと直接掴まれた。
「っ!」
「ほら、小さいから二つとも手に収まるよ。あんまり暴れると強くしちゃうよ?大人しくしてね?」
グニグニと睾丸を揉みしだかれると、今までにない強い快感のようなものが襲い、少しずつ息が乱れ始めた。
こしょこしょと足の付け根をくすぐりながら片手で揉みしだいてくるので、必死に声が出ないように唇を噛み締めた。
「あはは。もしかしてここ好きなのかな?恥ずかしい場所が好きなんだねー」
「………さい」
「んー?今なんて言ったの?桜花くん」
「うるさいって言いました。俺たちを購入したならさっさと連れて行ってくれませんか」
ニヤニヤ笑う顔に腹が立ち、ついそう言ってしまった。すると一瞬驚いたような顔をしたが、桃瀬はすぐににんまりと口角を上げた。
「わぁ。桜花くんってば強気だね。大勢の前で感じてる変態さんのくせに」
「変態じゃないし、感じてもない」
「へぇ?ちょっと硬くしてるくせにね。そっかそっか。感じてないならたっぷり開発してあげるね」
ぱっと手を離すと、柚木くんにも使用していたローションを指につけると、皺を広げるように蕾をくすぐり出した。
「っ」
「開発したらすっごく気持ち良い部分があるんだよ?ナカを解してからゆっくりいじめてあげるね」
ヌルヌルとした指がツプリと挿入されると、強い異物感が襲う。気持ち悪くて尻を動かしてみても、左右の足を押さえつけている男達はしっかりと役割を果たしており、指を遠のけることは出来ない。
抵抗虚しくゆっくりと入ってくる指は、ナカを掻き回すように動き出した。
(気持ち悪い…)
吐きそうな感覚に耐えること数分。たった一本だった指が二本に増えた頃、やっと引き抜かれた。
安堵したのも束の間、指とは違うものが挿入されたのはすぐ後のこと。
(今度は何…?)
不思議に思って見てみると、尻には変なものが挿入されていた。
「これは初心者用のアナルバイブだよ。ナカで感じるようにする玩具。君はここが好きだったみたいだし、玉も刺激出来るようなものにしておいて良かった」
全て挿入された後、睾丸も刺激出来るように調整された。
「スイッチを入れておくから、暫く頑張ってね」
カチッと電源を入れられると、ナカでトントンとノックするように振動を始めた。睾丸にくっついた部分はくにくにと揉みしだくように動き出し、ゾクッとした刺激が襲う。
(…やばい、あの人の言う通り、確かにちょっと…苦手かも)
自分でも知らなかった弱い部分を見つけられ、その部分を責められると少しずつ気持ちに焦りが生じてきた。
(…なんか、変なとこ、叩かれてるような…)
ナカに挿入されたバイブがとある場所に直接響くように動く気がする。これが開発すれば気持ち良くなる場所なのだろうか。
不規則に動く指じゃないからか、気持ち悪さが薄まった今、バイブの刺激をダイレクトに感じてしまう。
「……っ」
もぞっと腰を動かすと、足を抱えている男が嬉しそうに笑いながら太腿を撫で回してきた。さっきまで何も思わなかった刺激でも少しだけ感じてしまい、ピクッと体が跳ねてしまう。
するすると内股を撫でてくる指にぶわっと鳥肌が立ち、体を動かすとナカのバイブの刺激が強くなった気がした。
「桜花くん。あんまり暴れると強くしちゃうよ?いい子に感じてようね」
リモコンを見せつけながら笑う桃瀬を睨みつけると、更に玩具の刺激が強くなった。
「っ、ぅ…」
「あれ、今声出ちゃった?感じてないんじゃなかった?」
クスッと微笑む桃瀬が憎たらしくてキッと睨みつけると、ナカの刺激が変化した。
「あっ」
トントンとノックするような刺激から、ブブブと振動するような動きに変わった。
「ん…ッ」
ナカ全体に響くような振動に変な感覚が生まれ、ギリッと奥歯を噛み締めた。
「もっと時間かかると思ったのに、あっさり感じるようになっちゃって。──そんな子を追い詰めるのって楽しいよねぇ」
「……変態」
「その変態に感じてる君も、変態だけどね」
「感じてない…っ」
「へぇ?ここは素直だけど」
きゅっと陰茎を掴まれると、既に勃ち上がっているのに気付き、恥ずかしさと悔しさが襲う。
「ほら。分かる?先走りも出てきたけど」
「触らないで下さい気持ち悪いです」
「気持ち良いの間違いでしょ?」
「──ッ、ん」
急所を刺激して、機械に頼ってるくせに。そう思いながら刺激に耐えた。複数の男達のニヤける顔が俺に向けられ、勝ち誇ったような憎たらしい表情を浮かべる桃瀬。
(悔しい。玩具なんて使われなければ。こんなに複数の人が居なければ。拘束なんてされていなければ──そんなこと考えてても意味ないか。早く終わらないかな。とっとと桃瀬の拠点に行って情報を収集しないと)
熱い吐息を吐きながら刺激を感じないように任務のことを考えていると、再び玩具の動きが変わった。
「ッッ!?」
今度はとある一部分を押すような動きだった。その刺激に目を見開いて体を反応させると、桃瀬は満足そうに微笑んだ。
「未開発だと痛い感覚かもしれないんだけど、少し感じるようになってきたなら的確に刺激した方が効果あるでしょ?今、桜花くんのいいとこに当たってるよね」
「っ、ぅ……んッ、──っ」
勝手に跳ねる体に焦りながら、フルフルと横に首を振るも、バイブの動きが変わることはなく着実に追い詰めてくる。
「今くすぐったりしたらどうかな?体の感覚、変わってたりしないかな」
「は…っ、あッ、何──」
さわさわとお腹を撫でられると、ゾワッとした感覚が襲う。こしょこしょと指を動かされたり、少しお腹を押すように添えられたりすると、くすぐったさと混じって快感が生まれる。
「ふふ。何だか腰へこへこしてるよ?触られて気持ち良いのかなー?」
「は…っ、…ん、」
ビクビクと跳ねる体を茶化され、恥ずかしくてそっぽ向くとこちょこちょと脇腹をくすぐられた。
「ぁ…!あぅ…っ」
「うんうん。感じてくれてるね~じゃあまたみんなでくすぐって強気な部分を剥いでいきましょうか。足はこのテープで固定して、っと~」
足をテープで固定され、M字開脚はそのままに複数の男達が手をわきわきさせながらニヤけている。
(別にくすぐりはそんなに効かないはず。あんな気持ち悪い奴らに触られたって──)
「っんぁ、」
そう考えた瞬間、ナカのバイブがいいところに当たってビクンと体が跳ねた。
「さーて、バイブはそのままに柚木くんみたいにたっぷり泣かせましょうね」
その言葉を合図に、男達の指が肌に添えられて激しくこちょこちょと動かされた。
「っひ──!~~ッ、ふ…んぅぅぅぅう!!」
感じたことのないくすぐったさが襲い、つい吹き出しそうになった。ナカへの刺激で体の感覚が変わってしまったのか、指が動く度に泣きそうになる。
歯を食い縛って耐えるも、こうも大勢居ると耐えれない。力を入れて耐えようとするも、ナカに入った玩具を締め付けてしまい余計体が敏感になる。
「っぅ、はぁっ……!んんんん…ッ」
「みんなで思いっきりくすぐってるのに耐えるなんて凄いねぇ。じゃあ俺はここくすぐっちゃお」
桃瀬は感心したように言いながら胸元へ指を置いて乳首を弄り出した。
「んっ、ぁ……!」
「触ってほしそうにしてたからさ。胸はどう?反応見る限り良さそうだけど」
乳首を摘まれてクリクリと捏ねられるとゾクンッと腰が跳ねてぎゅぅうっと玩具を締め付けてしまった。
「はッ、あ──!ぅぅ…っ」
これ以上声が出ないように耐えているつもりだが、我慢出来ずに少しずつ声のボリュームが上がっていく。自分の恥ずかしい声が耳に届くと、情けなくてとても悔しい。
(柚木くんが気を失ってくれてて良かった)
後輩に恥ずかしい姿を見せたくなくて、そう思った瞬間、「桜花せ──っにいちゃん!」と声が聞こえた。
明らかに先輩と言おうとしてたのだろうが、それ以上にこの姿を見られるのが嫌だという気持ちが芽生えた。
「あらー、柚木くん起きたんだね。こっちにおいで」
ご機嫌な声で桃瀬がそう言うと、台に固定された柚木くんを解放して一番恥ずかしい部分が見える場所へ連れてきた。
「!!っやめ……!」
「お兄ちゃん!!」
暴れて俺の方に来ようとする柚木くんを押さえつけ、痴態だけが見えるようにしてきた。
(あいつ本当に性格悪いな…っ)
自分の恥ずかしい姿を見せたくなくて必死に反応しないようにするも、見られてると思えば余計気持ちが安定しない。
(恥ずかしい…見ないで欲しい)
そう願っても、鬼畜桃瀬のことだから目を背けようとしたら見るように指示するだろう。とにかく柚木くんを見ないようにするも、玩具も男達の愛撫も止まらず、少しずつ絶頂が近付いてきた。
「っぁ……んん、…!」
「桜花くん。弟の前でイッてみる?──そこの人、桜花くんのことイカせてあげてよ」
「はーい」
桃瀬の指示に従う男は、ニヤニヤしながら俺自身を握り締めてゆっくりと扱き出した。
「ッッ、ぁぅ、ぅ…っ、」
体が痙攣を始め、絶頂を目の前にしても、柚木くんの時とは違って止まる気配はない。
(やばい…本当にこのままイカせる気なのかあいつ…絶対に覚えとけよ)
ギリッと歯を食い縛りながら心の中でそう決意した直後、我慢したことも虚しくみんなの前で盛大に欲を吐き出した。
「っ、んっ、ふ…!」
絶頂しても自身を扱く指も、ナカの玩具も、くすぐってくる指も止まらなくて。生理的に溢れる涙を流しながらいやいやと首を振った。
「ふぅん。なかなか手強いね。けど無様にイくところも見れたしこれくらいにしててあげる。そろそろ準備も出来たみたいだし、俺は柚木くんから先に支度させるね。それまでは遊んでていいですよ。ただし、最初に言ったように乱暴なことはしないように~」
放心状態の柚木くんを抱えた桃瀬はそう告げて何処かへ歩いて行ってしまった。しかしリモコンを持ったままなので、ナカを刺激する玩具の動きはそのまま。
「止め──っ、て…から、行けよッ」
そう叫んだ声も、小さすぎて届くはずもなく。残された男達に何度も何度も絶頂させられて気を失うまで、地獄のような時間が続いた。
end.
柚木くんが気を失った後、桃瀬を見ていると、彼はぐちゃぐちゃになった柚木くんの体を清めていた。それは安心したが、気を失うほどに追い詰めたことが許せずについ睨みつけてしまうと、それに気付いた桃瀬はこちらへやってきた。
「そんなに怒らないでよ、桜花くん。さっき見てたでしょ?そうやってプンプンしてると柚木くんみたいにくすぐっちゃうよ」
ニヤニヤと強者の笑みを浮かべながら俺の方へやってきてはこちょこちょと脇腹をくすぐり出した。
さっきは純粋な少年を演じていたので笑い声を上げたが、別に知らない人に触られてもくすぐったさなんて感じない。
キッと睨みつけると、効果がないと知った桃瀬は指を離して、へぇ、効かないんだね~と呟いて俺に装着していた猿轡を取り外した。
「さっきは演技だったのかな?くすぐったら笑ってくれた気がしたけど」
そう言うと、カチャンと左足の拘束具を解いてくれた。もちろんここで蹴りを繰り出したところで勝ち目はないのでどうするのか見ていると、別の男に目で何かを合図した。
「!」
自由になったばかりの足は男に抱えられ、膝裏を掴まれて大きく開かされた。右足も同様に拘束具を外してもらえたが、また別の男に足を抱えられ、大きくM字開脚をさせられた。
足に力を込めて閉じようとしても大人の男に叶うはずもなく、恥ずかしい部分は曝け出されたまま。
桃瀬の目的が分からないが、恥ずかしがる俺を期待したのだろうか。無言で桃瀬を見ると、よくその箇所が観察出来る位置へやってきた。
「残念。君みたいな子は羞恥を煽ってあげようかと思ったけど流石お兄さんだね。じゃあどうやって追い詰めようかなー?無理矢理男の弱点でも開発して善がらせてあげようかな~」
さわさわと尻をくすぐってくる指には多少不快感を覚えてしまい、ぴくっと体を揺らすとフッと鼻で笑った声が聞こえた。
「お尻くすぐられるのは少し効果があるのかな?」
こしょこしょと尻をくすぐられ、太腿の裏や内股、そして股間を撫でられるとピクンと体が跳ねた。
「ここ、くすぐるとどうかな?」
優しく陰茎の部分をくすぐられると、変な感覚が生まれて腰を捩らせると、指は下へと移動した。
普段絶対に人目に晒すことのない蕾を突かれ、自身の付け根や二つの玉を人差し指で撫でられると更に体が揺れた。
「可愛い。ここ好きかな?」
陰嚢の付け根をちょいちょいとくすぐられると気持ち悪い感覚が襲い、ジタバタを体を揺らした。
「っ」
「ちょっと硬くなってきた。ぷにぷにしてて可愛いね」
ツンツンと睾丸を突かれると、無性に恥ずかしくなり、必死に逃げようとするとグニっと直接掴まれた。
「っ!」
「ほら、小さいから二つとも手に収まるよ。あんまり暴れると強くしちゃうよ?大人しくしてね?」
グニグニと睾丸を揉みしだかれると、今までにない強い快感のようなものが襲い、少しずつ息が乱れ始めた。
こしょこしょと足の付け根をくすぐりながら片手で揉みしだいてくるので、必死に声が出ないように唇を噛み締めた。
「あはは。もしかしてここ好きなのかな?恥ずかしい場所が好きなんだねー」
「………さい」
「んー?今なんて言ったの?桜花くん」
「うるさいって言いました。俺たちを購入したならさっさと連れて行ってくれませんか」
ニヤニヤ笑う顔に腹が立ち、ついそう言ってしまった。すると一瞬驚いたような顔をしたが、桃瀬はすぐににんまりと口角を上げた。
「わぁ。桜花くんってば強気だね。大勢の前で感じてる変態さんのくせに」
「変態じゃないし、感じてもない」
「へぇ?ちょっと硬くしてるくせにね。そっかそっか。感じてないならたっぷり開発してあげるね」
ぱっと手を離すと、柚木くんにも使用していたローションを指につけると、皺を広げるように蕾をくすぐり出した。
「っ」
「開発したらすっごく気持ち良い部分があるんだよ?ナカを解してからゆっくりいじめてあげるね」
ヌルヌルとした指がツプリと挿入されると、強い異物感が襲う。気持ち悪くて尻を動かしてみても、左右の足を押さえつけている男達はしっかりと役割を果たしており、指を遠のけることは出来ない。
抵抗虚しくゆっくりと入ってくる指は、ナカを掻き回すように動き出した。
(気持ち悪い…)
吐きそうな感覚に耐えること数分。たった一本だった指が二本に増えた頃、やっと引き抜かれた。
安堵したのも束の間、指とは違うものが挿入されたのはすぐ後のこと。
(今度は何…?)
不思議に思って見てみると、尻には変なものが挿入されていた。
「これは初心者用のアナルバイブだよ。ナカで感じるようにする玩具。君はここが好きだったみたいだし、玉も刺激出来るようなものにしておいて良かった」
全て挿入された後、睾丸も刺激出来るように調整された。
「スイッチを入れておくから、暫く頑張ってね」
カチッと電源を入れられると、ナカでトントンとノックするように振動を始めた。睾丸にくっついた部分はくにくにと揉みしだくように動き出し、ゾクッとした刺激が襲う。
(…やばい、あの人の言う通り、確かにちょっと…苦手かも)
自分でも知らなかった弱い部分を見つけられ、その部分を責められると少しずつ気持ちに焦りが生じてきた。
(…なんか、変なとこ、叩かれてるような…)
ナカに挿入されたバイブがとある場所に直接響くように動く気がする。これが開発すれば気持ち良くなる場所なのだろうか。
不規則に動く指じゃないからか、気持ち悪さが薄まった今、バイブの刺激をダイレクトに感じてしまう。
「……っ」
もぞっと腰を動かすと、足を抱えている男が嬉しそうに笑いながら太腿を撫で回してきた。さっきまで何も思わなかった刺激でも少しだけ感じてしまい、ピクッと体が跳ねてしまう。
するすると内股を撫でてくる指にぶわっと鳥肌が立ち、体を動かすとナカのバイブの刺激が強くなった気がした。
「桜花くん。あんまり暴れると強くしちゃうよ?いい子に感じてようね」
リモコンを見せつけながら笑う桃瀬を睨みつけると、更に玩具の刺激が強くなった。
「っ、ぅ…」
「あれ、今声出ちゃった?感じてないんじゃなかった?」
クスッと微笑む桃瀬が憎たらしくてキッと睨みつけると、ナカの刺激が変化した。
「あっ」
トントンとノックするような刺激から、ブブブと振動するような動きに変わった。
「ん…ッ」
ナカ全体に響くような振動に変な感覚が生まれ、ギリッと奥歯を噛み締めた。
「もっと時間かかると思ったのに、あっさり感じるようになっちゃって。──そんな子を追い詰めるのって楽しいよねぇ」
「……変態」
「その変態に感じてる君も、変態だけどね」
「感じてない…っ」
「へぇ?ここは素直だけど」
きゅっと陰茎を掴まれると、既に勃ち上がっているのに気付き、恥ずかしさと悔しさが襲う。
「ほら。分かる?先走りも出てきたけど」
「触らないで下さい気持ち悪いです」
「気持ち良いの間違いでしょ?」
「──ッ、ん」
急所を刺激して、機械に頼ってるくせに。そう思いながら刺激に耐えた。複数の男達のニヤける顔が俺に向けられ、勝ち誇ったような憎たらしい表情を浮かべる桃瀬。
(悔しい。玩具なんて使われなければ。こんなに複数の人が居なければ。拘束なんてされていなければ──そんなこと考えてても意味ないか。早く終わらないかな。とっとと桃瀬の拠点に行って情報を収集しないと)
熱い吐息を吐きながら刺激を感じないように任務のことを考えていると、再び玩具の動きが変わった。
「ッッ!?」
今度はとある一部分を押すような動きだった。その刺激に目を見開いて体を反応させると、桃瀬は満足そうに微笑んだ。
「未開発だと痛い感覚かもしれないんだけど、少し感じるようになってきたなら的確に刺激した方が効果あるでしょ?今、桜花くんのいいとこに当たってるよね」
「っ、ぅ……んッ、──っ」
勝手に跳ねる体に焦りながら、フルフルと横に首を振るも、バイブの動きが変わることはなく着実に追い詰めてくる。
「今くすぐったりしたらどうかな?体の感覚、変わってたりしないかな」
「は…っ、あッ、何──」
さわさわとお腹を撫でられると、ゾワッとした感覚が襲う。こしょこしょと指を動かされたり、少しお腹を押すように添えられたりすると、くすぐったさと混じって快感が生まれる。
「ふふ。何だか腰へこへこしてるよ?触られて気持ち良いのかなー?」
「は…っ、…ん、」
ビクビクと跳ねる体を茶化され、恥ずかしくてそっぽ向くとこちょこちょと脇腹をくすぐられた。
「ぁ…!あぅ…っ」
「うんうん。感じてくれてるね~じゃあまたみんなでくすぐって強気な部分を剥いでいきましょうか。足はこのテープで固定して、っと~」
足をテープで固定され、M字開脚はそのままに複数の男達が手をわきわきさせながらニヤけている。
(別にくすぐりはそんなに効かないはず。あんな気持ち悪い奴らに触られたって──)
「っんぁ、」
そう考えた瞬間、ナカのバイブがいいところに当たってビクンと体が跳ねた。
「さーて、バイブはそのままに柚木くんみたいにたっぷり泣かせましょうね」
その言葉を合図に、男達の指が肌に添えられて激しくこちょこちょと動かされた。
「っひ──!~~ッ、ふ…んぅぅぅぅう!!」
感じたことのないくすぐったさが襲い、つい吹き出しそうになった。ナカへの刺激で体の感覚が変わってしまったのか、指が動く度に泣きそうになる。
歯を食い縛って耐えるも、こうも大勢居ると耐えれない。力を入れて耐えようとするも、ナカに入った玩具を締め付けてしまい余計体が敏感になる。
「っぅ、はぁっ……!んんんん…ッ」
「みんなで思いっきりくすぐってるのに耐えるなんて凄いねぇ。じゃあ俺はここくすぐっちゃお」
桃瀬は感心したように言いながら胸元へ指を置いて乳首を弄り出した。
「んっ、ぁ……!」
「触ってほしそうにしてたからさ。胸はどう?反応見る限り良さそうだけど」
乳首を摘まれてクリクリと捏ねられるとゾクンッと腰が跳ねてぎゅぅうっと玩具を締め付けてしまった。
「はッ、あ──!ぅぅ…っ」
これ以上声が出ないように耐えているつもりだが、我慢出来ずに少しずつ声のボリュームが上がっていく。自分の恥ずかしい声が耳に届くと、情けなくてとても悔しい。
(柚木くんが気を失ってくれてて良かった)
後輩に恥ずかしい姿を見せたくなくて、そう思った瞬間、「桜花せ──っにいちゃん!」と声が聞こえた。
明らかに先輩と言おうとしてたのだろうが、それ以上にこの姿を見られるのが嫌だという気持ちが芽生えた。
「あらー、柚木くん起きたんだね。こっちにおいで」
ご機嫌な声で桃瀬がそう言うと、台に固定された柚木くんを解放して一番恥ずかしい部分が見える場所へ連れてきた。
「!!っやめ……!」
「お兄ちゃん!!」
暴れて俺の方に来ようとする柚木くんを押さえつけ、痴態だけが見えるようにしてきた。
(あいつ本当に性格悪いな…っ)
自分の恥ずかしい姿を見せたくなくて必死に反応しないようにするも、見られてると思えば余計気持ちが安定しない。
(恥ずかしい…見ないで欲しい)
そう願っても、鬼畜桃瀬のことだから目を背けようとしたら見るように指示するだろう。とにかく柚木くんを見ないようにするも、玩具も男達の愛撫も止まらず、少しずつ絶頂が近付いてきた。
「っぁ……んん、…!」
「桜花くん。弟の前でイッてみる?──そこの人、桜花くんのことイカせてあげてよ」
「はーい」
桃瀬の指示に従う男は、ニヤニヤしながら俺自身を握り締めてゆっくりと扱き出した。
「ッッ、ぁぅ、ぅ…っ、」
体が痙攣を始め、絶頂を目の前にしても、柚木くんの時とは違って止まる気配はない。
(やばい…本当にこのままイカせる気なのかあいつ…絶対に覚えとけよ)
ギリッと歯を食い縛りながら心の中でそう決意した直後、我慢したことも虚しくみんなの前で盛大に欲を吐き出した。
「っ、んっ、ふ…!」
絶頂しても自身を扱く指も、ナカの玩具も、くすぐってくる指も止まらなくて。生理的に溢れる涙を流しながらいやいやと首を振った。
「ふぅん。なかなか手強いね。けど無様にイくところも見れたしこれくらいにしててあげる。そろそろ準備も出来たみたいだし、俺は柚木くんから先に支度させるね。それまでは遊んでていいですよ。ただし、最初に言ったように乱暴なことはしないように~」
放心状態の柚木くんを抱えた桃瀬はそう告げて何処かへ歩いて行ってしまった。しかしリモコンを持ったままなので、ナカを刺激する玩具の動きはそのまま。
「止め──っ、て…から、行けよッ」
そう叫んだ声も、小さすぎて届くはずもなく。残された男達に何度も何度も絶頂させられて気を失うまで、地獄のような時間が続いた。
end.
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