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◆短編
妬いてほしかっただけなのに!
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連続絶頂/擽り/嫉妬/仕置
攻→真澄
受→すばる/視点
◇ ◆
「…俺、後輩の女の子と二人でご飯に行く事になった。相談があるって言われちゃって」
同棲している恋人・真澄にそう告げると、いつも優しい笑顔を向けてくれる顔は無表情になった。
普段我儘を言ったり束縛をしたりしない真澄が最初に言った唯一の我儘は"仕事以外で女の子と二人でご飯に行ってほしくない"ということ。
勿論それを分かった上で、してもいない約束を伝えた。何故なら、ヤキモチを妬いて欲しかったから。
「…すばるくん。俺、最初に女の子と二人でご飯に行って欲しくないってお願いしたはずだけど。それはどうしても行かないとダメなの?」
「俺にしか相談出来ない事なんだって。ダメかな?」
「……そっか、分かった。行っておいで」
ニコッといつもの笑顔を浮かべると、真澄は夕飯の支度をする為に台所へ向かった。
すぐにでもヤキモチを妬いてくれるかと思った俺は正直焦ったが、いつもと変わらない真澄に逆にモヤっとしながらも、本当に何事もなく夕飯が出され、いつも通りテレビを見てお酒を飲みながら楽しい時間を過ごした。
「…ん、」
緊張からか何か分からないが、いつもなら酔うはずのない量で頭がふわふわし始めた頃、真澄は俺に近付いてきた。
「すばるくん、寝ようか」
「ん………」
いつもの優しい表情でベッドへ連れて行かれると、ぼんやりとした頭でぎゅっと抱き付いた。
◇ ◆
ベッドへ連れて行かれた後、異常な睡魔に襲われて眠ってしまった俺が目を覚ましたのは数時間経った頃。
「起きた?すばるくん」
「…ん、真澄…?」
目を覚ました時には俺は全裸になっていて、違和感を覚えてふと下を見ると既に真澄のモノが挿入されていた。
「…え?」
「唯一の俺のお願いすら聞けないならさ、俺もすばるくんのお願い無視してもいいよね?」
「…ひァッ?」
グッと腰を動かされると、俺は強い刺激に目を見開いた。
俺のお願いしていた約束事は"お酒の入った状態でエッチはしない"という事。何故なら体が異常に敏感になってしまうから。
「ひ…ぁっ、あッ!あ、動かな…でっ」
「やっぱりお酒入ると凄く敏感だね」
腰を掴まれて奥まで挿入されると、それだけで俺は背中をのけ反らせて絶頂した。
「…締め付けすご。もしかしてもうイッた?」
「だめだめ…っ!イッた、イきました!!だから…っ、もう…!」
必死に手を伸ばして動きを止めようとするが、絶頂したばかりであまり力の入らない俺の手は空中を舞うだけだった。
「んんんん…ッ!!そこ、だめェェッ…」
俺の体を知り尽くしている真澄の的確な動きは、簡単に俺を追い詰めた。
「あッ、ぅぁぁぁ…っ」
「すばるくんはこうやって少し足を上げて奥突くのが好きだよね」
「ひぁぁぁぁぁあっっ」
ニコッと向けられた笑顔は相変わらず優しいが、真逆な刺激に頭がおかしくなりそうで。
「だ…っ、め!!動かっ、なっ、でぇ…!、お願い、おねが…っやめっ、ごめっなさ…!!」
強い刺激に体が痙攣し、再度ビクンと激しく体が跳ねると俺は二度目の絶頂を迎えた。
「ひ…っや、ばっい、だめぇぇ…!おねがっ…真澄、待って、お願い…!」
やっと届いた俺の制止の手は真澄に掴み取られ、楽々と押さえつけられた。
「…すごいね、今日はすばるくんがおかしくなるまで嫌な事してあげる」
前屈みになって俺に覆い被さると、真澄はちゅっと耳へキスをしてきた。
より深くなった刺激にガクガク震えるが、体で押さえつけられて動きが制限された。
「ぅぁぁぁぁぁ!!!!」
「…すばるくん、可愛い。この体位弱いよね」
「わかっ、て…んならッ!やめ、バカっ」
「だって抱き締めながらこうやって耳元で喋って奥突くとすごい締まりがいいんだよ」
「----ッッ、く…アッ、待って…また!イク、イッちゃ…」
「何回イクの?…淫乱だね」
「るさ…っやめっ、抜け…!」
「先に嫌な事したのはすばるくんだよね」
「ひぁぁぁあ!!!」
真澄の舌が耳へ差し込まれゆっくりと愛撫されるとゾクリとした刺激が襲う。
「耳…っやめ、だめっ、だめ…っ」
「うん、知ってる。だからやってる」
「ふ…っぁ、ぐぅぅ…、」
「すばるくんの嫌な事、まだまだ沢山あるよね。こうやって動けない時に擽るの嫌いでしょ?」
「んな…っ、待っ、触んな…!!ひはァァッ」
ゆっくりと脇腹に手を添えられて動かされると今の俺の体には刺激が強すぎて必死に体を捩った。
「逃げちゃダメ。まぁ大して動けないだろうけど」
「やめっ…やめて!!!それっだめ!!手ぇ離せっ」
脇腹から腋へ移動した手は絶妙な強さで動き、ゾクゾクした感覚と擽ったさに体が悲鳴を上げた。
「擽りながらいっぱい奥突いてあげるからね」
「んんんんンン……だめぇぇ…!!むりぃ…真澄ッ、離せ…お願い、だからッ」
押し返そうとしても力の入らない手では全く意味をなさなくて。弱い箇所を突く動きと、ゆっくりとした肌を擽る指の動きに耐えきれずビクッと激しく腰が跳ねた。
「…ん、またイッたの?最多記録かな」
「ぅぅぅぁぁぁ…ごめ、なさ…ッ許して…!ぜんぶっ、嘘だからぁ…」
「嘘って?」
「ひぁぁあ…手っ、やめてっ、お願い、くすぐっちゃ、やぁぁ…!!」
「ちゃんと言うまではやめてあげないよ?ほら、言ってごらん」
「あっ、ぁぁぁ…っくすぐっ、やめっ、声っ、だせなっ」
「出してるじゃん」
俺が嫌だと伝えるとすぐにやめてくれる優しい真澄は、今日は存在しない。苦手な刺激が止まらずにパニックになっていると、楽しそうに笑う真澄と目が合った。
「やぁぁぁあ…っ、あっ、うそ、うそだからぁ…」
「うん。だから何が?」
「ご飯…っ女の子、と行くのっだから、やめてっ…お願いしま、す…っ」
「何でそんな嘘ついたの?」
「…や、きもち…妬いて欲しかった…からッ」
「ヤキモチ妬かせるためなら何してもいいの?俺が唯一嫌だって言った事するなんてさ。酷くない?」
「ごめ…っなさい!!ごめんなさい!!許してください…っ女の子、とご飯っ行かない、からぁぁ…!」
肌を擽られながら必死に言葉を絞り出して謝罪するが、意地悪な手は止まる事なく耐えれない箇所を攻め立てた。
「ぁっっ!!だめッ、指やぁぁぁぁあ!!!!」
指の腹でグニグニと脇腹に触れられると激しく体が跳ねたが、それすらも制限するように覆い被ってきた。
「ぁぁぁぁぁぁ…っ、それやぁぁぁぁあ!!」
「うん。すばるくんの体はきっとすばるくんより知ってるよ。揉む方が弱いよね、やめてほしい?」
「ぅぐ…っうっ、うぅ…やめて…っくださっ、お願い、しますっっ」
押しのける事が出来ないのを理解した俺は抵抗することをやめて泣きながら懇願した。
「いいよ。じゃあ脇腹はやめてあげる」
パッと離れた指と、覆い被さっていた体が離れると、欲情した眼差しを向けられた。
「次はこっちでイこうか」
「----ッッ、んんんんんっっ、」
グンッと奥を突かれたと同時に、今まで一切触れられなかった自身に手が伸びてきた。
「あ…っ、あぅっ…」
散々絶頂させられた俺の体はかなり敏感になっており、少し触れられただけでドバッと勢い良く射精した。
「早すぎ。可愛いね、すばるくん」
「いァァァァアッっ!!今、やぁぁぁ!!」
達したばかりの先端をグリグリと弄られると思いっきり体が跳ねた。
「前でも後ろでも、嫌って程イカせてあげる」
「やめ…っ、ごめ、なさ…許して…っ」
ボロボロ泣きながら懇願しても止まる気配のない刺激。
「ぅぁ…ッッ、」
言葉通り何度も絶頂させられた俺は体力と精神の限界を迎えそうになった。そんな俺に気付いた真澄は優しく俺の頬を撫でてくれた。
「もう俺のこと怒らせちゃダメだよ?」
聞こえた声はとても優しくて。俺は小さくコクリと頷いた後、フッと意識を手放した。
end.
攻→真澄
受→すばる/視点
◇ ◆
「…俺、後輩の女の子と二人でご飯に行く事になった。相談があるって言われちゃって」
同棲している恋人・真澄にそう告げると、いつも優しい笑顔を向けてくれる顔は無表情になった。
普段我儘を言ったり束縛をしたりしない真澄が最初に言った唯一の我儘は"仕事以外で女の子と二人でご飯に行ってほしくない"ということ。
勿論それを分かった上で、してもいない約束を伝えた。何故なら、ヤキモチを妬いて欲しかったから。
「…すばるくん。俺、最初に女の子と二人でご飯に行って欲しくないってお願いしたはずだけど。それはどうしても行かないとダメなの?」
「俺にしか相談出来ない事なんだって。ダメかな?」
「……そっか、分かった。行っておいで」
ニコッといつもの笑顔を浮かべると、真澄は夕飯の支度をする為に台所へ向かった。
すぐにでもヤキモチを妬いてくれるかと思った俺は正直焦ったが、いつもと変わらない真澄に逆にモヤっとしながらも、本当に何事もなく夕飯が出され、いつも通りテレビを見てお酒を飲みながら楽しい時間を過ごした。
「…ん、」
緊張からか何か分からないが、いつもなら酔うはずのない量で頭がふわふわし始めた頃、真澄は俺に近付いてきた。
「すばるくん、寝ようか」
「ん………」
いつもの優しい表情でベッドへ連れて行かれると、ぼんやりとした頭でぎゅっと抱き付いた。
◇ ◆
ベッドへ連れて行かれた後、異常な睡魔に襲われて眠ってしまった俺が目を覚ましたのは数時間経った頃。
「起きた?すばるくん」
「…ん、真澄…?」
目を覚ました時には俺は全裸になっていて、違和感を覚えてふと下を見ると既に真澄のモノが挿入されていた。
「…え?」
「唯一の俺のお願いすら聞けないならさ、俺もすばるくんのお願い無視してもいいよね?」
「…ひァッ?」
グッと腰を動かされると、俺は強い刺激に目を見開いた。
俺のお願いしていた約束事は"お酒の入った状態でエッチはしない"という事。何故なら体が異常に敏感になってしまうから。
「ひ…ぁっ、あッ!あ、動かな…でっ」
「やっぱりお酒入ると凄く敏感だね」
腰を掴まれて奥まで挿入されると、それだけで俺は背中をのけ反らせて絶頂した。
「…締め付けすご。もしかしてもうイッた?」
「だめだめ…っ!イッた、イきました!!だから…っ、もう…!」
必死に手を伸ばして動きを止めようとするが、絶頂したばかりであまり力の入らない俺の手は空中を舞うだけだった。
「んんんん…ッ!!そこ、だめェェッ…」
俺の体を知り尽くしている真澄の的確な動きは、簡単に俺を追い詰めた。
「あッ、ぅぁぁぁ…っ」
「すばるくんはこうやって少し足を上げて奥突くのが好きだよね」
「ひぁぁぁぁぁあっっ」
ニコッと向けられた笑顔は相変わらず優しいが、真逆な刺激に頭がおかしくなりそうで。
「だ…っ、め!!動かっ、なっ、でぇ…!、お願い、おねが…っやめっ、ごめっなさ…!!」
強い刺激に体が痙攣し、再度ビクンと激しく体が跳ねると俺は二度目の絶頂を迎えた。
「ひ…っや、ばっい、だめぇぇ…!おねがっ…真澄、待って、お願い…!」
やっと届いた俺の制止の手は真澄に掴み取られ、楽々と押さえつけられた。
「…すごいね、今日はすばるくんがおかしくなるまで嫌な事してあげる」
前屈みになって俺に覆い被さると、真澄はちゅっと耳へキスをしてきた。
より深くなった刺激にガクガク震えるが、体で押さえつけられて動きが制限された。
「ぅぁぁぁぁぁ!!!!」
「…すばるくん、可愛い。この体位弱いよね」
「わかっ、て…んならッ!やめ、バカっ」
「だって抱き締めながらこうやって耳元で喋って奥突くとすごい締まりがいいんだよ」
「----ッッ、く…アッ、待って…また!イク、イッちゃ…」
「何回イクの?…淫乱だね」
「るさ…っやめっ、抜け…!」
「先に嫌な事したのはすばるくんだよね」
「ひぁぁぁあ!!!」
真澄の舌が耳へ差し込まれゆっくりと愛撫されるとゾクリとした刺激が襲う。
「耳…っやめ、だめっ、だめ…っ」
「うん、知ってる。だからやってる」
「ふ…っぁ、ぐぅぅ…、」
「すばるくんの嫌な事、まだまだ沢山あるよね。こうやって動けない時に擽るの嫌いでしょ?」
「んな…っ、待っ、触んな…!!ひはァァッ」
ゆっくりと脇腹に手を添えられて動かされると今の俺の体には刺激が強すぎて必死に体を捩った。
「逃げちゃダメ。まぁ大して動けないだろうけど」
「やめっ…やめて!!!それっだめ!!手ぇ離せっ」
脇腹から腋へ移動した手は絶妙な強さで動き、ゾクゾクした感覚と擽ったさに体が悲鳴を上げた。
「擽りながらいっぱい奥突いてあげるからね」
「んんんんンン……だめぇぇ…!!むりぃ…真澄ッ、離せ…お願い、だからッ」
押し返そうとしても力の入らない手では全く意味をなさなくて。弱い箇所を突く動きと、ゆっくりとした肌を擽る指の動きに耐えきれずビクッと激しく腰が跳ねた。
「…ん、またイッたの?最多記録かな」
「ぅぅぅぁぁぁ…ごめ、なさ…ッ許して…!ぜんぶっ、嘘だからぁ…」
「嘘って?」
「ひぁぁあ…手っ、やめてっ、お願い、くすぐっちゃ、やぁぁ…!!」
「ちゃんと言うまではやめてあげないよ?ほら、言ってごらん」
「あっ、ぁぁぁ…っくすぐっ、やめっ、声っ、だせなっ」
「出してるじゃん」
俺が嫌だと伝えるとすぐにやめてくれる優しい真澄は、今日は存在しない。苦手な刺激が止まらずにパニックになっていると、楽しそうに笑う真澄と目が合った。
「やぁぁぁあ…っ、あっ、うそ、うそだからぁ…」
「うん。だから何が?」
「ご飯…っ女の子、と行くのっだから、やめてっ…お願いしま、す…っ」
「何でそんな嘘ついたの?」
「…や、きもち…妬いて欲しかった…からッ」
「ヤキモチ妬かせるためなら何してもいいの?俺が唯一嫌だって言った事するなんてさ。酷くない?」
「ごめ…っなさい!!ごめんなさい!!許してください…っ女の子、とご飯っ行かない、からぁぁ…!」
肌を擽られながら必死に言葉を絞り出して謝罪するが、意地悪な手は止まる事なく耐えれない箇所を攻め立てた。
「ぁっっ!!だめッ、指やぁぁぁぁあ!!!!」
指の腹でグニグニと脇腹に触れられると激しく体が跳ねたが、それすらも制限するように覆い被ってきた。
「ぁぁぁぁぁぁ…っ、それやぁぁぁぁあ!!」
「うん。すばるくんの体はきっとすばるくんより知ってるよ。揉む方が弱いよね、やめてほしい?」
「ぅぐ…っうっ、うぅ…やめて…っくださっ、お願い、しますっっ」
押しのける事が出来ないのを理解した俺は抵抗することをやめて泣きながら懇願した。
「いいよ。じゃあ脇腹はやめてあげる」
パッと離れた指と、覆い被さっていた体が離れると、欲情した眼差しを向けられた。
「次はこっちでイこうか」
「----ッッ、んんんんんっっ、」
グンッと奥を突かれたと同時に、今まで一切触れられなかった自身に手が伸びてきた。
「あ…っ、あぅっ…」
散々絶頂させられた俺の体はかなり敏感になっており、少し触れられただけでドバッと勢い良く射精した。
「早すぎ。可愛いね、すばるくん」
「いァァァァアッっ!!今、やぁぁぁ!!」
達したばかりの先端をグリグリと弄られると思いっきり体が跳ねた。
「前でも後ろでも、嫌って程イカせてあげる」
「やめ…っ、ごめ、なさ…許して…っ」
ボロボロ泣きながら懇願しても止まる気配のない刺激。
「ぅぁ…ッッ、」
言葉通り何度も絶頂させられた俺は体力と精神の限界を迎えそうになった。そんな俺に気付いた真澄は優しく俺の頬を撫でてくれた。
「もう俺のこと怒らせちゃダメだよ?」
聞こえた声はとても優しくて。俺は小さくコクリと頷いた後、フッと意識を手放した。
end.
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