短編BL

まこ

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◇2話以上

くすぐりバイト②

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擽り/言葉責/弱点責/甘

攻→青野/視点
受→柚月

◇ ◆

昔から可愛らしい男の子が好きだった。

小さい頃に仲が良かった友達がくすぐられているのを見て、興奮したのを覚えている。

しかし、そんな事打ち明ける事なんて出来なくて、高校、大学になると、人並みに女性とも付き合い、偽って生きてきた。

もちろん彼女は人としては好きだが、イマイチ興奮することは出来ずに結局すぐに別れる事が多かった。

別れる時の淋しそうな表情に耐えきれずに俺は人と付き合うことをやめた。

そして大人になり、昔よりも同性愛のことが理解され始めた今。思い切ってバイトの募集をかけてみることにした。

社会人になって成功していたので、少し高めに給料を弾んだ結果色んな人が来てくれた。どの子も可愛くていじめがいがあったけど"この子"と言う特別な人が現れなかったある日、柚月くんという男の子がバイトに来てくれた。

実際に会ってみると、少し強気な所、華奢な体格、高めの声、童顔で垂れ目な顔まで俺のドタイプ。俺はありえない金額を渡して次に会うことを取り付ける事が出来た。

正直もう連絡はないかと思っていたが、意外にも本当に約束を守り、今日俺の自宅へとやってきてくれた。

お金を弾んだからもあるだろうが、見た目もお洒落でお金に困ってる様子はないので驚いた反面、とても嬉しかった。

「柚月くん、いらっしゃい。本当に来てくれると思わなかったから凄く嬉しいよ」

「…ども」  

パーカーにスキニーと言う格好で来てくれたが、スタイルが良くてかなり似合っていて可愛い。部屋へ招き入れると、まずはソファに座ってもらった。

「コーヒー飲める?」

「あ、持ってきたんで」

リュックに入れられた荷物を出すと、テーブルに置いた。

「…何好きか分からなかったんでアレですけど。コレ良かったらどうぞ。前かなりお金奮発してくれたから実質アナタのお金なんですけど」

そう言って出してくれたのは若い子にかなり人気のスイーツ店の焼き菓子とコーヒーだった。コーヒーは無糖と加糖一つずつあった。

「何も聞かずに持ってきちゃいましたけど、甘いの平気ですか?俺は…めっちゃ好きなんです」

「うん、俺も好き。わざわざありがとうね。後でゆっくり食べようね」

「はい」

緊張した表情はめちゃくちゃ可愛くて。くすぐるより先に犯したくなっちゃう。

「…あの、いつでもいけます」

「うん、じゃあベッド行こうか」

寝室へ行くと、服を脱いでもらって俯せの状態で寝てもらうことにした。明るさがある部屋で恥ずかしそうに服を脱ぐ姿はかなり欲情してしまった。

ベッドに固定している手枷に腕を通してもらい、可愛い背中やお尻が見えるようにすると、恥ずかしいからか少し震えていた。

「恥ずかしい?可愛いお尻だね」

「…っん、」

優しくお尻に触れるとビクンと反応した。耳が赤いのできっと枕に伏せている顔まで真っ赤なんだろうなと想像したら可愛かった。

「ぁ…っ、ぁ…ッ、ん、んぁ…ふ、ぅ…」  

お尻をゆっくりなぞる度に可愛らしい声を漏らしながらもじもじと動く姿は誘っているようにしか見えない。

「柚月くん、腰振って誘ってるの?」

「…恥ずかしいからそういうのやめろ」

「そうだろうね。お尻触られて腰クネクネしてたら恥ずかしくて堪らないよね」

「…お前、ぶっ飛ばすぞ」

ぎゅっと拳を握り締めてこちらを睨んでくる姿は可愛いとしか思えない。

「そんな悪い言葉使う子はお仕置きしちゃおうか?」

「っひゃ、ぁはっ、んん…っ!」

柚月くんの近くへ移動すると、ゆっくりと背中に指を這わす。動きを制限するために俺が腰に座ると、バタバタと足を動かしていた。

「動けないから何されても笑うしかないね」

「やめ…っちょ、待って…!まだっ、」

「はい、こちょこちょ~」  

「んはぁっ!!ひゃっ、ぁはっ、あはははは!」

脇腹をくすぐると、ビクビク跳ねながら必死に体を捩る柚月くん。

「あぁぁあ---ッ!!!だめっ、無理ぁははっ無理ぃぃぃ!!!!」

「無理ー?まだ始まったばっかりだけど」  

「ゃぁははは!!前よりダメェェッ、待って、ぃやぁぁぁあ!!!」

指全体でくすぐったり、時折ツボを押すようにしたりすると狂ったように笑い転げた。

「こっちはどうかな?」

脇腹から上へ移動させると、次は何処にくるのが分かったのか必死に腋を閉じようと手枷を鳴らす。

「ふふ、残念だけど閉じれないね?はいこちょこちょ~」

「んァァァァ!!!ひゃめっ、無理っ、何かっ、ダメダメ!ちょっ、ぁぁあ!!」

前回くすぐった時より格段に感度が上がっている気がする。腋をくすぐるとビクビクすごい勢いで跳ねながらも必死に抵抗している。

「前より弱くなってるかな?」 

「なっ、でぇっ!!ぁはははは!!やばいっ我慢出来ないィィ!!やめてぇぇぇぇ!!!!」

全力で暴れる姿はめちゃくちゃ股間にクル。本気で耐えられないようで真っ赤になりながらすごい力で体を捩る姿に加虐心が芽生えた。

「柚月くん可愛い、でも残念。そんなに必死で暴れても解放してあげないよ?」

後ろから耳元で囁いてあげると、耳への刺激にも反応したのか、悶えは増して手枷がガシャガシャと音を荒げる。

「言葉で責められるのもいいでしょ?…あとで柚月くんの弱点の足も触っちゃおうかな~」 

「足はダメ!!!!」

「あらダメなの?」

「無理っ、まじで今日耐えれる気がしない…っ休憩させて!お菓子食べたいっ!!」

「だーめ。たっぷりといじめてからね?」

腋をくすぐりながらゆっくりと耳を舐めると、ひゃんと悲鳴を上げながら首を振って耳に触れさせないようにした。

「あーぁ、耳を隠す悪い子はやっぱり足だね」

「あ…っ待って!耳していいからっ、やっ…」  

俺は移動して後ろから太腿をくすぐりながら、隠そうとしている足の付け根に指を持って行った。

この前見た中で一番反応が良かったのは足の付け根。鼠径部が弱いらしい。

「あ…やだ、待って動かさないで…ッ!?ぁぁぁぁあああ!!!!」

クニクニと後ろから優しく指を動かしてやるとそれだけで激しく悶え始めた。

「本当ここ弱いね。仰向けにして後で嫌ってほど触ってあげるよ」

「やめっ!!!ぁぁぁははっっ!!!いやっ、ちょ、待ってェェ!!!」

足を閉じようとしたり、上手く俺の指から逃げようとしたりと暴れるが特に問題なく押さえつけては執拗にツボを押すように指を入れる。

「--ひっ、ぐぅ…ッ!ほっ、本当に無理ぃぃいい!」

ヒーヒー泣きながら暴れる姿は可愛くて、体を押さえつけて両方の足の付け根を弄ってやると、手枷が取れそうな勢いで暴れて泣き叫んでいる。

「やめでぇぇぇぇぇ!!!お願いっ、しますっ、やめてくださいィィィィ!!!ひゃはははは!!!」

「だーめ、まだ始まったばっかりじゃん」

「ひゃはははっ、ゃめっ、やめぇえ…ッッ」

チラリと時計を見るとまだたった10分程しか経っておらず、俺はクスリと微笑んだ。

「柚月くん今何分くらい経ったか分かる?」

意地悪く足の付け根をくすぐったまま訊ねると、もちろんそれどころではないので答えはない。

「俺の質問は無視かぁ。じゃあ明日までずーっとこの攻撃してあげるしかないかぁ」

「ひゃめッェェ、お前がっ、さわって、るからっ答えらっれ、ぁはははは!!!ないんだよばかぁぁ!」

「あれー俺のことお前って呼んでいいの?」

クニクニと苦手な触り方で攻め立てると、ボロボロ泣きじゃくりながら、ごめんなさいと叫んでいる。

「もぉやめてぇぇぇ…っ!!!」

かなり体力が消耗してきた所で一旦止めてやると、大量の汗をかいて荒い呼吸を繰り返していた。

「あーらら、汗すごいね。そんなに良かった?」

「…っ、はぁ、はぁ…うるせーよ…もっと手加減しろよな!!」

あんなに泣き叫んでいたのにまだ強気な態度が残っていて、顔がニヤけた。あぁ、もっと泣かせて狂わせたくなる。

「柚月くん、次はちょっと気持ち良くしてあげる」 

「へ…?」

「足も閉じれないようにいい子しようね」

ベッドに仕込んでいる足枷に、広げた状態で固定すると、相変わらずガチャガチャと暴れ出す。

「これ…ベッドどうなってんだよ!!」

「マットレスの下に拘束具を通してるだけだよ。柚月くんはこういう刺激はどうかな?」

ポンポンとベビーパウダーを背中に乗せると、不思議そうに見つめてくる。

「首痛いだろうから無理して後ろ見なくていいからね。柚月くんはいっぱい感じてくれたらいいから」

パウダーを広げる動作だけでピクピクと反応する体は可愛い。

「少し感度を上げるパウダーだよ」

広げて滑りが良くなった頃に、触れるか触れないかのタッチで背中に指を這わせた。

「ッ!?は…っ、ぁぁぁあ…っぁっ、ぁぅっ…」 

「うわぁ、めちゃくちゃ感じてる声だね」

「ちが…っぁ、ぁ…っんんんッッ」

「気持ち良いでしょ?」

「べ、つに…っ、ぅ…はぁぁ…」

「別にって声と反応じゃない気がするけどなぁ」

少し追加してスルスルお尻や太腿にも指を滑らせると、シーツを握りしめて必死に耐えている姿が見える。

「…ねぇ、柚月くんって足の裏はどう?」

「え…やだ…やだ、待って、」

パウダーを増やしていきながら膝裏をくすぐると、ひゃんっと可愛い声が漏れた。

「膝裏もいいみたいだね」

「ゃめ…っ、」

鳥肌の立っている足をサワサワとくすぐりながら、少しの間だけ足の裏を温めるために、タオルを巻いてあげた。

「足の裏ってね少し温めてあげると感度が上がるんだって」

それを聞いてタオルを避けようとしたので抵抗を楽しむように巻き付けてニヤリと微笑んでやった。

「ぁ…やだ、やだやだ!やめて…」

「だーめ、今日は全部いじめるから。その代わり最後はめちゃくちゃ気持ち良い思いさせてあげるね?」

「俺死んじゃう…」

「大丈夫死なせないから」

「…ぅぅー…」

「そんな可愛い顔したってダメ。寧ろいじめたくなるから逆効果だよ?」

「…チッ、」

「反応的な態度だと泣かせたくなるから逆効果だよ?いいのかな?」

「じゃあどうすりゃいいんだよ!!」

「素直に鳴けよ」

「…ッ」

「あれ、強い口調だとゾクッとした?」 

「…ちが、」

「顔赤いけど?…もしかして強引に攻められる系がいいのかな?」

「違うってば!!!」

案外この子はドMかもしれないので、後で乱暴な言葉で攻めてやろうと心に決め、先に温まった足裏を攻撃することにした。

「あ…」

パサっとタオルを外して、まずはパウダーを馴染ませると、ゆっくりと拇指球辺りをなぞってみる。

「ひゃぁぁぁあ!!」

スルスルと指の腹で左右に動かすと、逃れようと足をバタつかせたので、足の親指を掴み、ある程度動き制限させる。

「やめっ、ぁははは!!くすぐったい!!」

「そりゃくすぐってるからね。優しいのと少し強め、どっちが弱いかな?」

カリカリと爪で引っ掻くと悶え方が激しくなったので、しつこく左右に動かしながら強めに引っ掻いてやった。

「いやァァァァ!!!!無理無理っ!!!」

「櫛とかでもいいけど、やっぱり自分の手でいじめたいよね」

「ひゃはははぁぁっいやァァア!!」

拇指球をくすぐり終えると次は土踏まずの辺りへ指を滑らせ、次は爪を立てずに優しいくすぐりに変えた。

「それっ、ひゃめぇぇッッ!!!」

「何その声、可愛いなぁ」

「やめてぇぇぇぇ!!!」

「足の裏くすぐったい?」

「くすぐった、っゃだっ!無理、いやぁぁっ」  

「そっかそっか、やりがいがあっていいよ」

拇指球から土踏まずを順番にくすぐると、慣れることが出来ないみたいでひたすら笑い転げている。次に踵をカリッと爪で掻いてみるが、あまり効いてない様子。

それに本人も気付いたのか、後ろをチラッと向き、何故か勝ち誇った笑みを向けていた。さっきちょっと上触ったら泣いて叫んでくせに。

「余裕だね」

もちろん効かないところを開発するのもありだが、弱い所を重点的にした方が効率はいい。  

拇指球や土踏まずに狙いを定めてくすぐり、足の側面部分や甲をなぞると、早くも余裕をなくして枕に顔を埋めると声が漏れないように口を押し付けていた。

「ひゃっ、ぁぁッッ!!やだぁぁぁ!!!」

まぁ声が大きいので枕は無意味のようだが。暴れが激しくなるが、一旦親指を掴んでいた手を解放し、左右の足裏を同じ要領でくすぐると、二倍になった刺激にビクンと体が跳ねたかと思えば、凄まじい声が響いた。
 
「いやァァァ!!ぁはははははは!!!だめっやめっ、ぁははは、ひゃっ、んはははは!もうそこばっかりしつこィィ!!」

怒ったように怒鳴りながら、止めてやるはずもなく、ひたすら母指球から土踏まず、そして側面へ行き、甲や足首をくすぐるローテーションでいじめ続けた。
 
「やめっ、んひゃぁぁぁァアッッ」

ビクビクと体の跳ねが激しいまま、数分が経過したので一旦足の裏はストップした。    

「随分悶えてたけど可愛かったね?」 

「るせ…っ」

ハァハァと息を荒くしながら涙を潤ませている。可愛すぎてやばい。だめだ。

「…この前より弾むからさ、キスしていいかな」

「いーよ、そのつもりで来てるし」

「じゃあ次は仰向けになってもらっていい?」

「ん、わかった」

拘束を外すと逃げ出すかと思ったが、バイトだときちんと理解しているようで素直に仰向けになり、大の字で拘束させてもらえた。

「深いのしてもいい?」

「いいけど俺初めてだから上手くできないけど」 

「え、初めてもらっていいの?」

「うん。別にいいよ」

謎に男気がある表情にキュンとしながらも、お言葉に甘えて柚月くんのファーストキスは頂いた。フニフニとした柔らかい唇は俺を興奮させた。ゆっくりと角度を変えながら重ねながら、チラッと顔を見ると思いっきり目が合った。

「…あの、目閉じてくれない?」

「あ、ごめん」

「…ついでにお口開けて」

「うん」

目を閉じたのを確認すると、睫毛が長くて相変わらず可愛かった。遠慮がちに開かれた唇に舌を入れる。全く動かす気のないであろう舌を絡め取りながら深くキスをした。

全くの無反応なので、口内を探り、舌の付け根部分をツンと突くと、ビクッと跳ねた。目を開けて確認してみると、頬が赤らんでおり、キュッと拳を握り締めて耐えているような表情だった。

反応した部分をもう一度刺激しながら、上顎に舌を這わせると、先程よりもいい反応が返ってきた。

それに気を良くして上顎を重点的に弄りながら、意地悪な手を動かして、優しく腋をくすぐってみた。

「んゥッ!?」

バチっと目を開いたようだが、気にせずに口内を犯して逃さないようにしながら、フェザータッチで腋をくすぐる。

「んっ、んんっ!!んぅっ!!」

何か言いたい事がある様子だが、口は解放する気はないのでゆっくりと犯してやった。

「んぅっ、」

両方の腋をサワサワくすぐりながらキスを続けると力がどんどん抜けているのが分かる。軽く唇を離しても、文句が飛び出ることもなく、トロンとした表情で俺を見つめてきた。

「どうだった?」

指を止めて訊ねると、少し興奮しているのか、恥ずかしそうにしながら口を尖らせてきた。 

「…もっと、して…」

あらやばいなコレは。犯罪級の可愛さに我慢出来るはずもないので、もう一度深く口付けた。

「…まさかキスおねだりされるとは思わなかったよ」

二度目のキスが終わり、嬉しそうに俺が呟くと、ハッと我に返ったのか、フイと顔を背けられた。

「…別に、くすぐりよりマシだったからってだけ」

「へぇー…"もっとしてぇ"ってかなり可愛かったけど」

「うっさい!!」

キッと睨んでくる瞳は潤んでいるし、頬は赤いしで怖い要素なんて一切ない。本当に俺の理想で可愛くて堪らない。お金はあるだけ渡すからずっと傍に置いて可愛がってやりたいという、いけない欲求が出てきてしまったので、次に移ることにした。

前回は少ししか触れなかった乳首に触れると、小さく声を漏らして目を瞑る姿が見えた。

「今日は感じさせるのもあり?」

「好きな所触りなよ」

顔を赤らめて顔を逸らすのを見て、俺は胸に矢が刺さったような感覚に陥る。

「柚月くんは何処が感じる?今から少しだけ気持ちいい時間にしよっか」

「…っ、自分でも分かんないから…探して」

「うん、分かった。見つけたら集中的に攻めてあげるね」

「いや、普通でいいよ…っん、」

「さっき体触ってたからかな?乳首硬くなってる」

「ん…っ、一々言わなくていいから…」

目を潤めて快感に体を震わせて俺を見る姿は本当に可愛くて、トロトロに感じさせたい。

軽く乳首を甘噛みして歯で挟み、先端を舌先で細かく舐めると肩がビクッと震えてギュウ、と拳を握り締めて声を堪えていた。

ゆっくり舌を這わせ、片方は指で弾いたり優しくくすぐったりするとどんどん硬さを増し、柚月くんの下半身も同じように反応を示し始めた。

「…上も下も、快感には素直だね」

「はぁ?…っるせーな、仕方ないだろ…っ」

「こっちは中々素直にならないけどね」

乳首に触れたまま軽くキスすると、大人しく目を閉じた。キスは気持ち良いと分かったからか、素直に応じてくれる所も可愛い。

舌で口内を探り、親指で乳首を捏ねながら、少し手を伸ばして胸の横に触れると、小さく声を漏らしてくすぐったそうに体を反応させた。

「ん…」

指の動きを止めずに居ると漏れる吐息は熱くなり、柚月くんの呼吸が心地良く聞こえる。

「可愛い」

「…るさい、」

唇を離して少し顔を傾けると、ちゅっと耳への口付けた。そういえば、さっき効果があったキツめの言葉遣いで責めたらどんな反応を示してくれるんだろうか。

「相変わらず口を開くと生意気だね。素直になれないのかな?」

息を吹き掛けると、やはり体は正直に反応してくれる。

「…ッん、素直になれるくらい…アンタのテクがあればな」

「散々くすぐられて泣いてたくせにな」

「ん…ん!?っ、は…っ」

「ほら、今も声で感じてんだろ?」 

「は…っ、ちょっと待って、」

「待たねーよ。耳弱いくせに強がんなって」

「やめ…ぁっ、ぁ…」

少し強めに言うと体の反応が良く、実際柚月くんのモノは大きくなった。あまり慣れない言葉遣いだが楽しくなって少し乗り気で荒い言葉を吐いていく。

「お前って実はドMだよな?」

「ちが…っぁ、もぉっ!耳やめろ…!!」

「感じるから?」

「感じてない…っ!耳元で喋られると、気持ち悪いからだよっ」

顔を背けようとするのを無理矢理押さえつけながらたっぷりと舐めて音を響かせると、腕の拘束具が激しく鳴り始める。

「ッ、く…そ、やめっ」

「感じてねーならいいだろ?」

舌を尖らせて耳の穴へ差し込むと面白いくらいに体が跳ね、ガチャガチャと必死に腕を動かして体を捩る。

「はぁっ、耳やめ…て、」

「お前が素直になったらやめてやるよ」

耳に悪戯しながら、触れるか触れないかのタッチで脇腹をひと撫ですると、目がまた潤み出した。

「やめて…下さい…」

「何で?感じてねーんだろ?」

追い討ちをかけるように耳の穴を犯し、くすぐる手を強めると、弱々しい声が俺の耳へ届いた。

「…かん、じてます…っおかしく、なっちゃうから…やめてぇ……っ」

あぁ、やっば可愛い。

「感じてないって嘘ついた罰な」

耳を舐めたまま、開かれた足の付け根に軽く触れると、それだけで暴れ出した。

「素直になったらやめるって言っただろ!!今はだめっ、やめてっ」

「えー?嘘ついてたこと謝らないの?」

ゆっくりと親指で鼠径部を押すとビクッと大袈裟に跳ねて腰を捻り出す。

「ごめっなさっ、許して!!そこ触んないでっ、お願いっ!!」

「もう遅いよ。ちょっと暫くここしか触んないようにしよーっと。気持ち良い時間は終わりね?」

最後にちゅっと耳へキスして言葉遣いを戻すと、俺は柚月くんの足の間へ座り、両方の足の付け根に指をセットしてニヤリと微笑みかけた。面白い程にサァッと青ざめて必死に逃げる場所を探している。

「ここ本当ダメだよね。俺弱くないから分かんないんだけど、そんなに気持ちいいの?」

指全体でくすぐると、腰が跳ねて暴れ出したのでクスクス笑いながら問いかけた。

「ぁぁッ、だめっ、やばい!!!ひゃぁぁぁあ」

「そっかそっかやばいかぁ。いやー絶景だね。一番恥ずかしい所見ながら可愛い反応見れるなんてさ」

「てめっ、んァァ!!!だめっ、ぅあぁっ、ひゃめっ、」

「柚月くんのここは素直に喜んでるよ?」

指先で張り詰めた自身の先端を突くと、先走りが溢れ出した。

「あは、触っただけで柚月くんのここ泣いちゃった」

「ひ--ッんぅ、ダメっ、そこ触ったら、イッちゃ、やめっ、」

「イッたら敏感になって、くすぐりもっと効くようになるねぇ?」

俺がわざとらしくそう言うと、気を持ち直したのか、体に力が入ったのが分かった。

「あれ?イカないの?触ってあげるけど」

「…イカない…っ!!」

「敏感になった柚月くんの体いじめてあげるよ?ここももっと感じちゃうんじゃない?」

優しく足の付け根をなぞりながら言うとキッと睨まれた。

「…んくっ、イカ、ないし…!」

そう言われると意地でもイカせたくなるけどね。

俺は寝転んで柚月くんの可愛く震えるモノを咥えると、ガチャッと足枷が音を鳴らした。

「はぁっ!?待てっうそっ、そんなとこ…っだめだってばっ、んッ」

「美味しい。いっぱい溢れてくるよ?」

「ふ、ぐ…っ、喋んない、でぇ…」

身体中に力を入れて必死に耐えている姿が可愛くて、ゆっくりと顔を上下させながら竿を舐めるとピンと足首が伸びた。

「足ピンってしてるよ?イキそうなんじゃない?敏感になっちゃうけどいいの?」

「…--ッは、ふざけ…っんな!離せぇ…っ、」

少し口の動きを緩めると、足をガクガクと震えながら耐えては、相変わらずの言葉を放つ。

「こんなに震えちゃって…力抜いたら?手伝ってあげるよ」

先端だけを咥えて軽く吸いながら、片方の足の付け根を触ってやると、体がビクつき呼吸もかなり荒くなった。

「我慢しないでイッちゃいなよ」

「ッ、く…、っ」

必死で耐えてる姿が可愛いので少しの間強すぎない刺激を与えると、足の震えが増してもう限界だと訴えているようだった。

「もう限界かな?口にたくさん出して良いよ」

尿道口を刺激するように舐めながら、竿を手で扱きながら足の付け根をくすぐると、背中がガクンと跳ねて、足首がピンと伸びたかと思うと、ドバッと俺の口の中へ柚月くんの欲が放たれた。相当頑張っていたので中々止まらないそれをゴクリと飲み込んだ。

「は…っ、ぁ……」

「たくさん出たね」

「--ッ!?なにすっ、ひァァ!!!」

綺麗に舐めとるように先端を舐めながら軽く吸うと、敏感すぎるそこには刺激が強いようで、足枷がかなりうるさく音を立てた。

「あっ、ぁっ今は待っ、ぁうっ、ばかっあ、ぁっ」

面白いくらいの体の反応と可愛らしい声にクスッと笑みが漏れると、優しく自身全体を咥えて、吸い上げてやった。

「もっ、やっぁ!!あ、あ---っ!!!」

ビクンと大きく腰が浮くと、先程よりかは少ないが柚月くんの欲が吐き出された。若干内股になりながら足を震わせる姿はとても可愛くて、悪戯をしたくなる。

「さっきより敏感になってるかな?」

動きを制限する為に太腿を押さえつけて足の付け根をくすぐると、今までにないほどの反応を返してくれた。

「ひゃぁぁ、ァァあッッ!!」

「どう?さっきより効いてる感じはするけど」

「っぅ、くぅっ、だめっ、やめてっ、ぁあッ、」

ダイレクトに刺激を感じてボロボロ号泣し、体をビクビクさせているのを見て満足し、俺はまた上半身へ戻る。

「はーい次はこっちのチェックをしま~す」

「!?!?ひゃはははははは!!やめろっ!!」

「お、すごく反応いいね。やっぱり敏感になってるのかな?」

脇腹やお腹をくすぐると、ケラケラ笑うのでしばらく続けていると、涙目でキッと睨まれた。

「ひゃあっ、もう…っやめろ、っっ!!!」

「そんな怒んないでよ」

ツンと脇腹を突くと、まだビクリと反応する。抵抗出来ない今の状況に悔しそうに俺を睨んでくるので、俺もニッコリと微笑みかけた。

「次はここにしようか」

「はぁ!?もう休憩させろって!!」

「まだ一時間くらいしか経ってないんだよ?バイトとして頑張ってもらわなきゃ」

「ちょ…っ!やだ、何処見てんだよっ」

「前ここ触ると感じてたでしょ?だから次はまた休憩して少し気持ち良い事してあげる」

スルリと指をお臍へ持って行き、人差し指で穴を突いた。

「ぁ、ん…っ」

「恥ずかしい声出ちゃってるよ」

「…っせ、」

「前柚月くんが感じてたから、ここの攻め方も色々調べてたんだよ」

「そんなん調べんな」

「こうやって焦らすように周りから攻めてあげてさ」

人差し指でお臍周りをゆっくりとなぞると、表情が歪んだのが見えた。

「ぁ…っあ、ぁぅ…」

「体が敏感になってるから、これだけで感じちゃうのかな?」

「ちが…っ」

クルクルと徐々にお臍に近付きながら触ると、期待したような眼差しに変わってきた柚月くんの表情に笑みが溢れそうになった。

「触ってほしいの?」

「ち、違う…!別に…」

「そっか、じゃあ触らない」

「え…」

指を全てお臍周りへ当て、クルクルとくすぐるとゾクゾクした表情で腰をくねらせると、小さく拘束具が鳴った。

「ぁ…っ、お願い…っ」

「何?」

「んん…っん、んぅ…」

少し下へずらして下腹部をなぞったり、脇腹へ移動したりすると涙目になりながらおねだりをしてくる。

「触ってぇ…」

「何処を?」

「お臍…」

「…いいよ、可愛いなぁ」

人差し指で優しくお臍を捉えると、ゆっくりと穴へ進める。

「んんッ」

「気持ちいいの?」

足の付け根もそうだが、正直俺は感じない箇所なのでどう触るのが一番なのかは分からないが、嬉しそうにコクコク頷く姿を見れると安堵の気持ちが生まれる。

「お臍って色んな形があるよね。柚月くんは綺麗だね」

「な…、に言ってんの、見んなよ…」

上からじっくり眺めると、突然恥ずかしくなったのか、バタバタと腰を捩り始めた。もちろんそれを許さずに腰をガッチリ掴みながら、指で穴の形を弄るように触れる。

「何してんだよっ!!」

くぱっと指と指でお臍を広げてやると、一気に真っ赤になって怒鳴ってくる。

「毎日お掃除してるの?」

「見るな!!!広げんなっ、何してんのっ変態っ!やめろっ!!」

羞恥で涙を流しながらジタバタ暴れる姿は可愛らしくて、広げたままわざとらしく眺めてやった。

「~~~!!」

「で、毎日お掃除してるの?」

「はぁ?…んー別に…たまお風呂の時にやってるくらい?」

なんか可愛いな、この子。

自分でも何故かよく分からないが、めちゃくちゃキュンとした。

「綺麗だけど、一応お掃除してみるね?」

「は!?しなくていいんだけど!綺麗なんだろ!?」

俺は柚月くんの話を聞かずに綿棒を準備すると、ストンと足に腰掛けた。

「失礼しまーす」

「や…っ、ちょ、必要ないって…!」

濡れ綿棒をベリっと開封すると、ゆっくりお臍の穴へ挿入し、わざとらしくちょんちょんと刺激する。動いて刺さったりしたら危ないので跳ねたりしないように押さえながら、クルクルと回すと、甘い声が聞こえてきた。

「はぁ…ゃぁ…っ、なんか、待って!変な気持ちなるっ、だめかも、待っ、」

「お臍の掃除してるだけだよ?」

クリクリと周りや奥を傷つけないように刺激すると、ピクピクとお腹に力が入って揺れていた。

「ぁ、はぁ…!んん…っ、!」

かなり感じているその声は、エッチしていると勘違いさせるほどの威力だ。

「ゃめてぇ…っ、だめ、はぁん…!」

何でこんなに感じてるのこの子?可愛すぎない?

「柚月くんの柚月くんがまた反応してきたよ。そんなに気持ち良いの?これ」

ツンと自身に触れてやると、恥ずかしそうにはしたが、快感に負けているのかコクコクと頷いていた。

「気持ち良い…っ、ん…!」

ある程度綿棒での刺激が済むと、俺は体を移動させてお臍へ口を近付けた。可愛らしい形のそれに舌を付けると、ひゃんと高い声が上がる。

「んはっ、ぁ…!あ、ぁっ!!」

何処に触れているのか勘違いさせる程の色っぽい声。ゆっくりとお臍を舐めながら周りをくすぐるとビクビクと体が跳ねる。

「あ、っ、イク…!イッちゃう…!」

「え?」

「触ってぇ、触って…!」

「何処を?」

「下ぁ…っお臍だけじゃ無理、っ、イキたい…っ」

切羽詰まった声に驚きながらも、完全に勃ち上がっている柚月くんのモノを見ると本気で絶頂を望んでいる事が理解出来た。

「さっき二回もイッたからだーめ」

「…んなっ、鬼畜っ!変態っ!!」

「何柚月くん勝手にお臍でイこうとしてるの?イクならこちょこちょでイッてよ」

「イケるかァァ!!早くイカせろ!!」

「仕方ないなぁ」

音を立てながらお臍を堪能すると、抵抗の声は弱まり、ビクビクと体は反応している。イクのも時間の問題だろう。

「んく…っ、イッ、く…!」

ゾクゾクとした表情を見せながら体が強張った。モノを触らなくてもイケそうな雰囲気に眺めていると、焦ったそうに俺を見つめる。

「触って…限界、です…」

「いいよ」

ちゅっとお臍を刺激しながら優しく自身を扱くとその瞬間に痙攣し、欲を吐き出した。ゆっくり吐き出されるそれは勢いが少なく、かなり量も少なかった。

「はぁー…なんか今までで一番気持ち良い達成感な気がする…」

柚月くんはそう呟くと身体中の力が全て抜け切ったようにダランとしていた。顔も驚く程蕩けていて、色っぽい。

「じゃあこの余韻でくすぐっちゃおうか?」

「なんつー鬼畜…まじで?ちょ…うそっ」

柚月くんの足をくすぐると、力なんてもう残ってないはずだが、全力の抵抗が見られた。

「ひゃッ!!やめろっ、ぁははははぁっ、やっ、やめ!いやぁぁあ」

「すごいね、やっぱり体は反応しちゃうだ」

少し触り方を変え、足の付け根をゆっくり舌でなぞってみると今までとは少し違う反応が見られた。

「--ぁ、んッ」

お臍の時と同じゾクリと感じた表情になった。カプリと柔らかく肌を甘噛みし、ツツ、と片方の足の付け根に舌を這わせてみると柚月くんの自身はまた復活した。もう片方の付け根はサワサワと指全体でくすぐる。

それを繰り返していると、ピクピクと足が痙攣し始めた。表情も恍惚としたものになり、目の色も少し変わったように見えたので心配になり終了する事にした。

「イこうか、柚月くん」

コクリと小さく頷いたので、優しく自身を咥えると、ビクンと口の中で少量の欲が吐き出された。

「ぁー…疲れた」

クタリと脱力した柚月くんの拘束を解き、体も全て綺麗にした後にムクリと起き上がると、盛大な溜息。

「すっごく良かったよ、柚月くん。今日も満足出来たよ、ありがとう」

「どーも。ね、俺買って来たお菓子食べたい」

「うん、食べようか」

リビングへ行って買って来てくれたお菓子を開けると、柚月くんは一番にチョコレートをとって食べていた。二種類あったので俺も同じものを食べることにした。

「ん、初めて食べたけど美味しい。並んだんじゃない?ありがとうね、嬉しい」

「うん、俺も前に友達が買ってきてくれたの食べて美味しいなって思ってさ。口に合って良かった」

嬉しそうにお菓子を食べる柚月くんはとても可愛らしくて、こうして隣に居るだけで幸せな気持ちになれた。

「幸せ。ずっと柚月くんと居たいな」

反応を見る為にそう言うと、柚月くんはコーヒーを飲みながらじっと俺を見つめた。

「俺の事好きなの?」

「うん。だからまた会えてすごく嬉しい」

「それは付き合いたいっていう好き?」

「うん」

「ふーん、いいよ別に」

「え?お付き合いしてくれるの?」

「うん。付き合ってみて違うと思えば別れりゃ良くない?だって俺たちトータルしてまだ3時間くらいしか一緒に過ごしてないんだよ。お互いの事なんて分かるわけないじゃん。長年一緒に居ても分からない人だっているんだし。付き合いたいなって思って相手もそう思ってくれてるなら付き合ってみて、後悔減らした方が良くない?もちろん適当はダメだろうけど」

柚月くんの言葉には驚いた。そんなに簡単でいいのだろうか、と。

「あ、俺だってちゃんと考えてるよ。まず付き合う絶対条件ってあると思うから。キス出来なきゃ恋人と言えないし、体触られて嫌じゃないかとか。俺はどっちも良かったし、今後攻められたとしても嬉しいからクリア。あとは見た目。性格、とか。アンタ格好良いし、性格も優しそうだし、全部クリアしてるんだよね。だから俺はお付き合い出来ると思ってる」

今まで自分を偽って人と向き合っていた俺には刺さる言葉。一番妥協出来ない所を妥協して付き合っていたんだから、長続きなんかするはずないだろう。

「…うん、俺もそう思う」

「じゃ、そう言う事で。俺が落ち着いたら抱いてよ。それでお互いクリア出来るなら、恋人としてよろしくってことで。因みに俺は散々変態プレイを受けたんだ。だからちょっとやそっとじゃ気持ちは変わらないから全力で責めてね。ここで俺と付き合いたいからって欲を抑えたら付き合った後にお互い後悔するだろうから」

微笑む柚月くんはとても男らしくて、今まで可愛いとしか思えなかったが、とても格好良いと思えた。

「じゃあ…エッチしよっか、俺初めてだから優しくしてね」

そう言葉を放つ柚月くんの手を取ってもう一度寝室へ戻った。晴れて恋人になったのは数時間後のお話し。

end.
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