短編BL

まこ

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恩返し

恩返し①

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へそ責/くすぐり/焦らし/乳首責/口内責/フェラ/羞恥/前立腺責/挿入有/甘々

攻→カノ
受→ハルト/視点

◇ ◆

「こんにちは、カノと言います」

待ち合わせに指定したラブホテルの一室に現れたのは、平均身長の俺よりも少し低い小柄な可愛い系の男性だった。

「宜しくお願いします。俺はハルトです」

中へ入ってもらい、ソファに腰掛けて軽く挨拶をした後、抱き寄せるとカノと名乗った男は恥ずかしそうにしながら俺に抱きついてきた。俺の腕にすっぽりはまる体はとても小さい。

性欲処理のためにセフレを探していた俺に連絡してきてくれたカノは、タチのはずだが言動が少し初々しい。

「一応確認だけどカノさんって…タチ、ですよね」

「あ、はい。そうです。ハルトさんにこうやって抱き締められると、ちょっと照れちゃいました」

胸に顔を埋めて頬を擦り寄せる姿は、正直かなり可愛くてうっかりタチに回りそうになる程だった。

「…けど、する時はちゃんとリードするから安心して下さいね」

暫く抱き締め合い、お互いの体温を共有した後、カノが体から離れると妖艶な笑みでそう言った。その表情は初々しいと思っていた時とは一変し、とてもゾクリとさせられるS気を含む顔だった。

「じゃあ俺、シャワー浴びてくるんでハルトさんは少しゆっくりしてて下さいね」

「はい。あ、タメ口でいいですよ。同い年ですし」

「分かった。じゃあお互い敬語なしで」

ニコッと可愛い笑顔を見せてカノが浴室へ行くと、俺は息を吐きながらソファへ項垂れた。

(あったかかったなぁ…小さいなぁ…いい匂いしたなぁ…でもあの人の笑顔なーんか見た事あるようなないような…ま、勘違いか)

そんな事を考えながら暫くぼんやりしていると、シャワーを浴び終わったカノがこちらへやってきて、お先でしたと口を開いた。俺も続けてシャワーを浴びに行き、部屋へ戻ると少し照明が落とされており緊張感が生まれた。

「何か久しぶりだからちょっと緊張するかも」

「そうなんだ。じゃあゆっくり進めていくね」

「カノさんは結構こういう経験あんの?」

「カノでいいよ。うん…そうだね、人並みかな」

そもそもセフレに人並みなんてあるのか知らないが、これ以上はあまり突っ込んでほしくなさそうなので俺はバスローブを脱いでベッドへ寝転んだ。

かくいう俺もセフレは何人か居たが、相手に恋人が出来たり、自然と連絡を取らなくなったりしてここ最近は誰ともこういう行為をしていなかった。

寝転ぶと、カノは俺に覆い被さり、優しい瞳で見下ろしてきた。自分より小さな人に攻められるのは初めてだ。童顔で幼く見えるカノとエッチな行為をする事は何だか背徳感のようなものが芽生えた。お互い成人しているので問題はないのだが。

「ハルトって凄く綺麗な顔してるよね」

「え?…何急に」

「凄く格好良い。美形だね」

「え…あ、ありがと…」

じっと見つめてくる可愛い瞳に胸が高鳴りながら、普段そんな事言われないものだから恥ずかしい。いつもはパッパと事を進めて、お互いの事なんて知ろうともしないのに。

ずっと視線を合わせる事が出来ず、顔を逸らすと、頬に手を添えられて見つめるように強制された。

「…っ」

「メッセージで聞いたけど、ちょっと強引なのが好きなんだよね。俺もこういう時は結構激しくなっちゃうから、嫌な時は言ってね。それで雰囲気悪くしたりしないから」

「…うん。カノの好きにして…?」

「了解。じゃあ…始めようか」

優しく唇が重なると、恋人のような甘い行為が開始された。

「あ…っ、ん…」

大切な物を触る手つきで体に触れられると、普段よりも感じてしまい、早々から俺の口からは甘い声が漏れた。

恥ずかしくて口元を手で押さえようとすると、恋人繋ぎで絡め取られて離され、愛撫される度に声が出た。

「はぁ…っ、あ……んッ」

柔らかい唇が膨れた乳首を包み込むと、更に高い声が漏れた。

(気持ちいい…久しぶりだから?)

ゾワゾワと直接股間へ送られる刺激にモゾモゾとシーツの音を立てると、手は解放されたが、次は腰に手を添えられた。

「…ねぇ」

「ん…?」

「俺…フェチ、伝えたよね。今からいいかな」

「あー…いいけどメッセージでも言ったけど多分…あんまり感じないかも」

そう伝えると、それでも試してみたいなと可愛く微笑んだカノは、何かを準備し始めた。

カノのフェチは『おへそ』らしい。今まで触られた事はないし、特に何も思わない箇所だった。会う前に攻めていいかと確認されてからネットで調べてはみたが、性感帯の人も多いようだった。

「感じないならいい子にしててね?動いちゃダメだよ?」

「はいはい」

「じゃあ邪魔しないように手は万歳でもしてて。下ろしたら…もっと激しく攻めるね?」

クスッとS気全開で笑われたが、感じる気配は一切ない。何故そこまで自信があるのか不明だが、俺はコクリと頷いて腕を頭上へ上げた。

それを見たカノは俺の腹部へ顔を埋めると、ゆっくりと腹へ舌を這わせてきた。

「あは、くすぐったい」

「…感じるようになるかもしれないから、それまで待ってて」

「ひ…あはは!」

そう言われても一度くすぐったいと感じると、くすぐったいとしか思えない。腰を捩ってゾクゾクする刺激に耐えていると、ツツ、と脇腹に人差し指が滑った。

「ひぅっ……んはぁッ!?」

普段ならめちゃくちゃくすぐったいと思う箇所から送られたのは、むず痒さと少しの快感。咄嗟に手を下ろしそうになったが、必死に堪えていると、あれだけくすぐったいと思っていた腹部の刺激も次第に変化が起こった。

舌先を軽く尖らせてお臍周りをなぞられると、腰に響く快感。その上脇腹も優しくなぞられているのでビクビクと体が跳ねて、自分の口からは恥ずかしい変な事が漏れた。

「ひゃぅ…っ、ふぁ…ぁ?」

脇腹をなぞる指が腰回りへ降りてくると、更に快感の度合いが増した。きゅっと手の平を握り締め、足の指にも力を入れて刺激に耐えると、段々とエスカレートしていった。

「ふ…ぅっ…ぁ……」

クルクルと舌先でお臍の穴周りを舐められると、ピクンと腰が跳ねた。

(え……気持ちいい?何で?)

体が反応する度にギシッとベッドが軋むと、ふと我に返り羞恥が襲う。

「…声、可愛いね。お腹気持ち良い?」

「…っ違、」

「へぇ。違うんだ。じゃあ何処に反応してるの?」

「む、ムード出してやってるだけだよ…っ、大好きなフェチ責めてんのに…俺が無反応だと寂しいだろ?」

「そうなんだ。気遣いが出来るなんて凄いね、おかげで興奮しちゃう。ありがとうね」

クスクスと笑いながら刺激を再開したカノの舌はお臍周りに留まりながら、指はサワサワと敏感な箇所を滑り出した。

「ぅ……っ」

こしょこしょと優しく動く指は脇腹から徐々に上へのぼっていくと、先程反応を示した乳首の周りで遊び出した。

ピンと指で弾かれるとビクンと腰が跳ね、腹部が少し浮き上がると、突き出されていたカノの舌が反動でお臍の穴へ侵入した。

「ひゃあっ」

その瞬間、自分の声とは思えない間抜けが声が出てしまい、一気に顔が熱くなった。

「…欲しがりだね。ゆっくりと焦らしてから中は堪能しようと思ってたのに」

「んんぅぅ…ッ、…ぁあっ!」

軽く唾液の音が響くと同時に、一度臍の穴へ侵入した舌は中で小刻みに動き出した。

「ぃぁっ……」

我慢出来ずに腹部に居る頭を掴むと、可愛く舌を出しながらニヤニヤとした表情で上目遣いで見つめられた。

「…ハルト、邪魔しない約束じゃなかった?」

「ちが…っ今のは、その…っ」

「腕、さっきの位置に戻して?次邪魔しようとしたら…縛っちゃうよ?」

未知な快感を前に、拘束される未来が恐ろしくて震えながらも腕を頭上へ戻すとカノは愛撫を再開させた。

腹部で動く舌に突然ピンッと乳首を弾くランダムな刺激に必死に耐えながら震えていると、下から何やら嫌な感触がした。

(先走りやっば…)

カノは当たらないようにしてくれていたが、今までの刺激で完全に勃ち上がってしまっている俺の自身からは気持ち悪いくらいに汁を溢れさせていた。

「当たらないようにしてたけどもう限界だね。凄く濡れてるけど…どういうこと?」

「む、胸が…気持ち、良くて…っ」

「ふふ、そっか。じゃあ胸はやめるね。もう十分…こっちだけで良さそうだし」

「…っ」

感じないと言い張ったので、今更気持ち良いと認めるのが恥ずかしくて口を紡ぐと、先程用意していた何かを取り出した。

「次はこれ使うね。危ないから動かないでね?」

跳ねないようにするためか、カノは俺の太腿へ腰掛けると、ローションと綿棒を手に取った。

「……何」

「お臍の中、触るから絶対に動かないでね?」

トロリとカノの人差し指へ垂らされたローション。その指がお臍の穴へ差し込まれると、ゾクリと腰が震えた。

クチュクチュと音を立てながら中で指を掻き回されると背中がのけ反ってしまう。しかし力を込めているからか、そこまで飛び跳ねたりすることはなく、それを確認したカノは指を抜いた。

「んはぁ…っ、はぁ…」

「随分蕩けた顔してるけど何でかなぁ」

「…るさいっ」

「…お口が悪いね」

「あっ…」

親指と人差し指を臍へ置かれると、そのまま引っ張られた。くぱぁっと臍が開くと、何故か顔が熱くなった。

「…っ、やだ……」

普段なんとも思わない箇所のはずなのに。中まで見えるようにされると無性に恥ずかしい。

「ローションで中いじったから、トロトロで何だかやらしいよ」

「見るな…っ」

「ふふ、お臍見られても恥ずかしくないでしょ?」

「やぁ…っ!やだ、指離して…っ」

「だめだよ?だって俺のフェチ責めさせてくれるって言ったじゃん。途中でやめさせないでよ」

じっと臍に視線が向いているのが分かると、恥ずかしくなって頭上に上げていた手を顔に当てた。

「顔隠しちゃダメ」

「…やだっはずいし…なんか…」

「手上げろよ」

「!」

低いトーンの命令口調に、ズクンと腰が熱くなった。

「……」

「ん、いい子だね」

また柔らかい口調に戻ったかと思えば、綿棒にも少しローションを垂らしている。

「ぁ……やだっ」

再度臍を広げられると、ローションのついた綿棒が近付いてきて、次にくる刺激にぎゅっと体が強張った。

「ひゃぁっ…ぁぁっ……」

「痛くない?」

深くまでいかないように優しく綿棒で中をクルクルと弄られると、気遣うような言葉がかけられた。

(痛いわけない……やばい、なんかくすぐったい?気持ち良い…?ゾクゾクする…)

勿論口に出せるはずもないので、コクコクと首を縦に振って声を我慢していると、カノは安心したように綿棒を動かし始めた。

「んんっ……ふ…はぁ…」

ローションの音を立てながら中を掻き回されると、俺の口からは終始甘い声が漏れた。ただ臍を触られているだけとは思えない声を自分で聞きながら、腕を下げないようにキープし続けた。

「ハルトって凄く体引き締まってるよね」

「へ……?そ、そう…?」

「うん。お腹が引き締まってるからお臍も縦長で凄く綺麗だよ」

「…っ恥ずかしい…からあんまり言わないで…」

「ごめんね。ありがと、凄く満足出来たよ」

俺を見つめて熱い眼差しを送ってくれるカノの顔はとても可愛くて。一先ずはこの人を満足させる事が出来た事に安堵した。

綿棒がお臍から離れていくと、ついそれを目で追ってしまった。

「…可愛い、物足りなさそうだね」

「!…違う」

「そう?じゃあ普通にエッチしようか」

「あ……」

カノはわざとらしく綿棒を遠ざけると、それを見た俺は自分でも否定出来なくなる程に切ない声が出た。

(もっと、触ってほしい……)

そう思って目で訴えると、クスッと微笑まれた。

「…なーに?どうしたの。してほしいこと言ってみなよ」

「…カノ、あの…」

「うん」

「もっと……し、て…」

「何処をどうしてほしいの?」

意地悪な瞳はじっと俺を見据えており、一度見つめられてしまえば逸らす事が出来ない程に目の奥に力があった。

「……お、お臍……綿棒で、触って…っ」

「ん?ごめんね。もう少し大きな声で言おうか。ハルト」

「……お臍っ!もっと触って…っ!」

「あれ、感じないんじゃなかったの?」

「…感じたぁ…気持ち良かった…だから、もっとして…っ」

「ん。…よく言えたね。頑張ったご褒美あげようね」

かなり欲情した表情でそう言われると、俺も一気に興奮と期待をしてしまう。

「じゃあいい子に感じててね」

トロリと直接お臍にローションを垂らされると、見るからにいやらしい光景が見えた。収まりきらなかったローションがお臍から溢れて、体が捩らせた瞬間に脇腹へ垂れていくと、それを拭うように綿棒が動き出した。

「ぅあっ…」

「たくさん垂れちゃったね。シーツが汚れないように拭ってあげなきゃ。あんまり暴れたら溢れちゃうから大人しくしてた方がいいよ?」

「あっ、あ!くすぐったい…っ脇腹、やだっ」

「あーあ。全部溢れちゃうからあんまり暴れないでよ」

「じゃあやめてぇっ…!」

明らかにくすぐったくなるように脇腹を触る指。その手に耐えきれずに暴れると、再び臍にローションが追加された。

勿論溢れるようにたっぷり垂らすので溢れていき、それを拭うように脇腹を撫でられるとビクンと体が跳ねて完全に循環していく。

「あっ…あ!もうやぁ…っ」

「お腹周り、ローションだらけだね。ヌルヌルして気持ち良いでしょ」

「ひゃあっ…ぁぁ!」

脇腹にたっぷりついたローションを手に馴染ませてコショコショとくすぐられるとゾクゾクっと体が反応した。

「あとで胸もローションでいじめてあげるね。今はお臍いじめてほしいんだもんね」

ある程度それでいじめられた後、何度目かのローションが臍へ垂らされると、今度はちゃんと綿棒が近づいてきた。

「ぅぅ…っ、」

「ねぇ、どんな感じ?」

「ぞわ、ぞわくるっ……気持ちい…っ」

クルクルとお臍の中で掻き回される綿棒に鳥肌を立てて感じていると、少し奥の方をほじられた。

お腹の奥へ伝わる温かいような何とも言えない刺激に蕩けていると、俺の様子を見ながら苦しくならないように綿棒が動く。

「気持ち、い……っ」

「うん。良かった。苦しくない?あんまり奥までいじるとしんどくなる事があるから何かあったら言ってね」

「ん、平気…カノっ、気持ちい……」

「…可愛い」

「指、入れてぇ…っ」

「指の方が好き?」

綿棒が傍へ置かれると、細いカノの指が穴へ侵入した。綿棒よりも柔らかくて温かい指は、とても気持ち良い。

「はぁ…っ!…気持ち、いっ…やばい、だめ…っ」

ビクビクと体全体が震え出すと、俺の自身からはこれ以上ない程に先走りが溢れた。

「入れて…っ、だめ…カノ!我慢、出来ないよ…」

「うん。後で入れるね、でも今はまだだーめ」

「やぁぁっあ、あっ…」

指をクリクリと中でかき回したり、たまに外へ出てお臍周りを擽ってみたりと、強い刺激に徐々に股間には絶頂間近の兆しが見え始めた。

「ひゃ…あ!やだぁ!…イキそう…っカノ!だめっ…何これぇっ」

「へぇ、初めてなのに凄いね」

驚いたように俺を見るカノだが、刺激はずっとお臍だけ。自身を触らないとイケた事のない俺には、今の刺激は未経験で頭の中は焦り出した。

「やぁぁっ…触ってぇ…触ってっ」

「今触ってるよ?」

クッと臍の奥へ指を入れられると、ビクンと今日一番に体が跳ねた。

「ああああっ……」

イケそうだけどイキ方が分からない。そんな苦しさにポロポロと涙が溢れ出すと、カノは熱い吐息を漏らしながら俺を見下ろした。

「ハルト可愛い。イキ方分かんないの?」

「わか…っな、っ触ってよぉ…っ」

グスグズと泣きながら訴えると、ちゅっと音を立てて唇へキスされた。

「可愛い…いいよ、お臍に集中して?俺の事だけ考えてみて」

キスされた後、カノの唇は耳元へ移動して低い声でボソボソと囁いた。

「ひゃぁっ……」

その間も指の動きは変わらず、まだ少し残っているローションがやらしく音を立てた。

「ハルト」

「ぁぁあ…やだぁ、やっ…ぅぅ」

「イッていいよ」

耳元で囁かれる少し低い声にも感じながら、俺はぎゅっとカノの体にしがみついた。

「イッ……ぁっ!ぁ…イケ、なっ…イッ…ぁぁぁ」

それでも上手くイキ方が分からなくてジタバタ暴れると、耳の穴にも舌が入ってきた。

「ひゃぁぁぁぁっ」

中で優しく舌先が動くと、臍だけの刺激よりも更に絶頂感は高まった。

「ぁ、ぁあっ…!や…やぁぁっぁッ」

ぎゅうっと力を込めてしがみつくと、指が掻き回されてビクビクンと激しく体が揺れた。これがイケたということなのか、頭も体も理解出来ずにいたが、クタリと一気に力が抜けた。

「…可愛い」

耳と臍の刺激がなくなると、カノは一言そう告げて俺の胸元へ指を持ってきた。

「約束通り次はローションで胸触ってあげるね」

トロリと胸元にローションが垂らされると、自分が熱っているからか適度な冷たさが気持ち良い。肌に馴染むように伸ばされた後、指は両方の乳首を捉えて爪で優しく引っ掻かれた。

「ひゃぁっ…ぁぁ!!」

今まで胸だけでこんなに叫んだことなんてないのに、指が少し動くだけで体は跳ねまくり、口からは大きな声が放たれた。

「ハルトはこうやって触ると気持ち良いんだね」

俺の反応を見ながらヌルヌルと指の腹で捏ねられると我慢出来ない程に気持ち良かった。

「あっ、カノ…っ!んんんっ」

指の腹で捏ねられた後に爪で乳頭をくすぐられるとビクンと背中がのけ反り、咄嗟に手が伸びた。

「ちゃんと万歳してなってば」

「あっ、…ごめっ、なさ、」

制止させようと伸びた俺の手はカノのローションまみれの手に掴まれると、再び万歳にさせられた。

「下ろした罰ね。縛らないけど、ちょっと意地悪させてね」

俺の両手を纏めてシーツに押し付けると、カノは片手で簡単にそれを押さえつけた。攻められて力が入らないのもあるが、俺より小さい手に押さえつけられるのはより興奮した。

意地悪が何を指すのか分からず見つめていると、脇に違和感が走った。

「ひっ…?!なにっ…なッ」

「今くらいに蕩けた体だと、くすぐったらトロトロに感じることあるんだよ」

「ひゃぁぁぁぁああッ」

こちょこちょと脇の窪み辺りで動く指に体をばたつかせた。確かにくすぐったいというよりは気持ちいい感覚。でも場所が場所なので頭はくすぐったいと認識してしまい、必死に体を捩らせた。

「んはぁぁ…っぁ!やぁっやらぁぁぁっ」

脇の窪みから胸の横、その二箇所を中心に指が這うと気持ち良すぎてポロポロと涙が溢れた。

「ここはスペンス乳腺って言ってね。性感帯になる場所だよ」

知らない単語を言われても分からないが、確かに胸の横辺りは異様に気持ちが良い。体が暴れるままに叫んでいると、パッと手が離された。

「意地悪終了。いい子にしててね。次邪魔したらもっと長くいじめるからね」

「……っはぁ、…」

必死に呼吸を整えて見つめると、カノの頬はかなり染まっていて、興奮してくれているのが分かった。

「…次は、俺がカノを気持ち良くしたい…っ」

「えぇ?ありがとう。じゃあ後で入れるから気持ち良くしてね」

そう言って下半身へ移動しようとしたので、起き上がってしがみついた。

「ん、…ハルト?」

「舐めたいっ」

「え」

「カノ…そこに立って…」

昔セフレによくさせられたイラマをしようと見つめると、カノは少し困ったような表情をしていた。

「舐めてくれるの?」

「うん。俺も一生懸命咥えるけど…奥まで入れていいからね」

ベッドから降りて床に立ってもらい、俺は膝立ちになると、頭を撫でられた。

「じゃあ色々教えてあげる。歯が当たってもいいからゆっくり口開けて?」

「ん…」

パクリと咥えてゆっくりと上下すると、気持ち良さそうにしながらも優しく頭を撫でてくれた。

言ってはいけないが、元々体が小柄だからか、モノもめちゃくちゃでかい訳でもないので俺の口内にスッポリと入った。

「ねぇ、ハルト」

「ん…?」

「口は好き?少しだけ上向ける?苦しかったら無理しないでね」

言われた通り咥えたまま軽く上を向くと、感じた表情のカノと目が合った。

「口もね、結構気持ち良い場所があるんだよ」

カノが自分自身の根元を支えながら、ゆっくりと亀頭部分を俺の口内で動かすと、丁度上顎辺りに触れた時、ピクリと体が揺れた。

「んッ」

「上顎好き?嫌いじゃない?」

「ん…っん」

コクコクと頷いて自分でも押し付けるように咥えると、じわりと小さな苦味が口へ広がった。感じてくれていると分かり、喜びを感じていると、一生懸命上顎に当たるように動かしてくれた。

(フェラって…お互い気持ち良くなることとかあんだ…)

初めての感覚に目を細めて必死にしゃぶっていると、上から声が聞こえた。

「一回抜くね。上顎を少し進んだ辺りにももう一つ口の中の性感帯があってね。少し指で触ってみていい?」

「うん……っ」

じっと見上げると、細い指が二本俺の口内へ侵入した。カノの人差し指と中指が先程気持ち良く感じた上顎を指の腹で擽ったあと、ゆっくりと奥へと進んできた。

「苦しかったら抜くからすぐに言ってね。怖かったら噛んでいいから、絶対我慢しないでね」

優しい言葉をかけてもらえるだけで、不安な要素なんてなくなる。コクンと小さく頷くと、上顎よりもくすぐったくて気持ち良い場所を擦られた。

「んんぅっ……」

痛いわけでも、苦しかったわけでもないが強い快感に驚いて少し指に歯を立ててしまった。ハッと我に返ってすぐにカノの顔を見ると、指はすぐに止めてたし、嫌そうな顔はしていなかった。

「ごめんね、怖かった?動かさないからね。落ち着いたら抜くから安心して」

「ぅ…ん、気持ち、よかったぁ…噛んで、ごめんっ」

「全然痛くないから平気だよ。気持ち良かったならもう少し続けていい?」

「うん…っ」

強請るように見つめると、ゆっくりと指が動き出した。くすぐったいという感覚が強かった刺激も、続けられる事によって次第に快感も混ざってきた。

(これがチンコだったら流石にやばかったろうな…)

指でも噛まれりゃ痛いだろうが、チンコよりマシだろう。

そんな事を考えている間、ゆっくりと口内が気持ち良い、という刺激だけになった頃、指が引き抜かれた。

「…もっかい舐めれたりする?」

「もちろん。…噛まないから安心して」

「本当に苦しかったら噛んでもいいよ。そしたらお互い様でしょ。まぁ流石に…ここ噛まれると暫く動けなくなるかもだからゆっくりするね」

よしよしと頭を撫でられたあと、カノはそう言って少しだけ萎えてしまった自身を俺の口へ放り込んだ。

口内へ入れて少し舐めるだけで硬さを取り戻したモノを丁寧に愛撫していると、頭を撫でる動作からゆっくりと髪の毛を梳かすような動きへ変化した。

(あー…髪の毛も気持ち良い)

そう思いながら、さっき見つけてもらった自分の好きな箇所に当てながらフェラをすると、どんどんと口内には苦味が溢れ出す。

「…ハルト、上手いね。イッちゃいそう…もう終わろうか」

「やだ…今日、入れなくてもいいから、もっと、口…気持ち良くしてっ」

「ん、…入れなくていいの?」

「うん…っそれ以上に、口が気持ち良い…っ、でも、カノが入れないと気持ち良くなれないなら…もうやめる」

「多分一回イッたらすぐには復活出来ないけど、今日時間はある?」

「ある…っ、今日、ずっとカノと居たい。時間があるなら、ゆっくりしてからエッチ、したいっ」

「ん…っ、…あ、あんま甘噛み、しないで…」

「痛い?」

「い、痛くないけど、イキそう…っ」

余裕ない表情に興奮しながら、カノの感じてそうな場所を舐めると、優しく後頭部に手を添えられた。

(今までの奴は、このまま頭を押しつけて思いっきり喉に押しつけてきたなぁ…)

添えられたまま動かない手にそんな事を思いながら、必死に舌を動かすと、キョロキョロと何かを探しているカノが見えた。

「ど、したの…」

「ぁ、…ハルト、ごめんティッシュ…イキそう…っ」

あわあわしながら必死に探している姿は少し可愛くて、追い詰めるように玉をくすぐりながら自分の気持ち良く感じた喉にカノの亀頭を押し当てると、ピクンと体が揺れた。

「待っ……口に出ちゃうから…っ、やめ、」

この際口内でも顔にでも出してくれと思いながら、目を閉じて愛撫を続けると、ピクンと小さく揺れた自身からは生温かい欲が放たれた。

俺の顔を引き離そうと悩んでいたようだが、顔にかけるのも申し訳ないと思ったのか、カノは中途半端に暴れながら射精した。

「うわぁ…っ、ごめんハルト……」

全て口内に吐き出された後、口を離した。吐き出された物を飲み込む前に口を開けて舌を出し、手を受け皿にしてカノの精液を手の平に吐き出すと、それを見てぶわっと顔を赤らめた。ドロリとした液は特有な味と香りだが、気持ち悪さは感じない。

「わぁっ…ちょ、待って…エロい…!ティッシュティッシュ…」

イッた後だというのにすぐに動いてティッシュを取ってきてくれたカノは、吐き出した多量の自分の精液を拭いてくれた。

「ハルト、口ゆすごう?おいで」

手を握られてそのまま洗面台に連れて行かれると、口内に残ったものを洗い流すように口をゆすいだ。カノもティッシュに包んだものをゴミ箱へ捨てると、手を洗っていた。

「ごめんね、口に出しちゃって」

「ん、俺が出して欲しかったから」

綺麗になった口で額へキスすると、また染まる頬。セックスの時以外は少し恥ずかしがり屋なのか、ちょっと可愛い。

その後はシャワーを浴びた後、お互い特にこれと言って話す事はなく、ゴロゴロと復活までの時間を過ごした。

「ハルト、俺復活した。待たせてごめんね」

大して時間は経ってない気がしたが、ふと時計を見るとイッてから1時間近く経過していた。

「わぁ、もう1時間経ったんだ。会話なくても特に苦痛じゃなかったわ」

「本当?そう言ってもらえると安心した。次はゆっくり中解すからね」

「ん、そこまで解さなくていいよ。今日カノと会うから自分でしてきたし」

「そこはちょっと恥じらい持ってよ」

「あーごめんごめん。俺カノと違ってそこまで照れ屋じゃないから」

「俺も照れ屋じゃないよ。ハルトだってお臍で感じ始めた時意地張ってくせにぃ」

「…うるさいなぁ、感じないって言ったのにすぐ気持ち良くなったから恥ずかしかったの」

「俺は嬉しいんだけどなぁ。でもいじめるのも好きだから、ハルトはハルトのままで居てね」

甘い事を言ってくれるカノに手を引かれてベッドへ押し倒されると、ちゅ、とお臍にキスをされてから足を開かされた。

「…っ」

膝裏を持たれてじっと尻を見られると流石に恥ずかしい。もぞっと尻をシーツに押し付けるとニヤリと笑った顔を向けられた。

「可愛いお尻だね」

「るさい…そういうの、いいからっ」

「あはは、可愛い。さっきは全然こっち触ってあげれなくてごめんね。まぁお臍でイッてたから問題ないだろうけど」

次に来る刺激に興奮して反応した自分自身を見られると、カァッと顔が熱くなった。

「はぁ?…い、イッてないから…」

「へぇ?すごいくたっとしてた気がしたけど」

「も…いいから、早く解して、入れてよ…っ」

「先にこっち可愛がらせて。さっきのお礼」

「ひゃ……!?」

パクリと咥えられると、驚きで腰が浮いた。今までセフレにフェラなんてされた事がない。一番最初にセックスした相手に『感度上げた所で濡れるわけでもねーし、意味ないよな』なんて言われていきなりぶち込まれた事がある俺からセフレとはそういうものだと思っていた。

恋人を作らずにセフレで欲を発散しているのは、好きな人にそんな事言われたら傷つくからだ。

「ちょ…俺の、汚いっ」

「ハルトが汚いなら俺のも汚いよ。ていうかめちゃくちゃ綺麗な人なんて居ないんじゃない?」

昔の事を思い出す余裕は消え去る程に、カノから与えられる刺激はとても気持ち良かった。

「あ…っ!あっ、カノ…気持ちいっ…」

「良かった」

温かい口内で根元まで包まれると、チカッと一瞬目の前が光り、絶頂が近い事を悟った。

「ぅぅ……イク、……っ」

「いいよ」

最後にカノの喉の奥で先端を刺激されると、ドクンと勢い良く吐き出した。なかなか止まらない射精にビクビクと体を震わせていると、再び生温かい口内が動き出した。

「ひぁぁっ!?」

ガクンと背がのけ反ると、カノは動けないように俺の太腿に手を回しながら、舌を動かした。

「待っ…今っ、イッたぁぁ!カノ!」

「うん、イッてくれたね。嬉しかったよ」

先端だけを咥えられて舌先で鈴口を弄られると、あまりの強い快感にチカチカと目の前が激しく光った。

「ひぁあっ!あッ……無理、出るっ、また…!また出る!」

「いいよ、出しても。何回でも受け入れるよ」

音を立てて咥えられると、かなり早いスピードで二度目を放ち、クタリと力が抜けた。

「ふぁぁ……っ」

初めてのフェラの気持ち良さに浸る暇もなく、カノは次の目的を尻へと移動させた。

「体が落ち着いたら、四つん這いになれる?」

「ふぁ…あ、もう…なれる…気持ちい…入れてぇ…」

気怠さよりも繋がりたい気持ちが勝ち、カノに補助してもらいながら体を反転させてうつ伏せになると、ゆっくりと腰を上げた。まだ腕の力は上手く入らないので顔は枕に埋めた。

「可愛い。お尻、期待したように動いてるよ?」

自分でも分かる程に後孔は収縮しているが、指摘されると恥ずかしくて、やだ…と言いながら枕を抱き締めた。

「ここもここも、ハルトの恥ずかしい所全部丸見えだね」

尻を撫でられた後、期待する後孔を指で突かれた後は、すぐ付近にある二つの玉をくすぐられ、ツゥ、と裏筋に指を這わされた。

「やめ…っうるさ、い、ばか…早く、入れて…っ」

枕を抱き締める腕には力が入るが、やけに興奮してしまう。

(恥ずかしいのどちらかというと嫌いなのに…綺麗じゃない所見せたくないのに…っ)

でも、きっとカノは俺のそんな場所を見ても萎えたりしない。寧ろ興奮してくれるんだろうと思うと、見られても嫌じゃないし、興奮に変わった。

「可愛い。恥ずかしい所見られて興奮したの?また濡れてきたね」

裏筋にいた指が先端へ移動すると、いまだに敏感な箇所をくすぐった。

「ひゃぅん……っ」

「…何その声、可愛すぎるんだけど」

「違…っ」

「何が違うの?実際声が出てたの聞こえたでしょ?」

「ぅぅ……」

「恥ずかしがって興奮してるの凄く可愛い。…安心して俺に全部委ねてね。ハルトは全部可愛いから」

「…っ、うん…っ、うんっ」

「じゃあ解すから力抜いてね」

「っ!?な、……にぃっ、」

力を抜いた瞬間、尻に与えられたのは温かい刺激。咄嗟に後ろを見ると、カノが俺の後孔へ顔を埋めているのが見えた。

「やっ…あああっ!!汚い!そんなとこだめっ……」

「今から俺のが入るんだよ?だから問題ないよ」

ぬるりと侵入する初めての感触にぎゅっとシーツを握り締めた。

(恥ずかしい…っ、恥ずかしい…やだ、やっ…)

強い羞恥と同時に襲ったのは、嬉しいという気持ちだった。恥ずかしいけど、そんな所まで舐めてくれるなんて。愛されているような気がしてどうしようもなく胸が高鳴った。

「…ん、これだけで大分解れたね」

舌を抜いたカノはそう呟くと、ローションをたっぷりと付けて次は指を挿入した。

「ハルトの好きな所は何処かな」

そんな事言いながら、一瞬で前立腺を見つけられて擦られるとビクッと腰が跳ねた。

「ぁぁぁ…ッ」

「ん、何回かイッてるから力も抜けてるしいい感じに感じてくれるね。良かった」

「やっ……」

(何これ、こんなに中って気持ち良かったっけ…?)

グリグリと指の腹で前立腺を擦られると今では感じた事のないくらいに気持ち良かった。

ガクガクと震え出した足を支えてもらいながら、指を動かされると今にも絶頂を迎えそうになった。

「ひゃぁ…っ、そこ、待っ、だめぇぇっ……」

「あとで俺のでおかしくなる程触ってあげるんだよ?だから…最初は指でウォーミングアップね」

「あ……っ、もう、…もうっだめ、やっ」

「怖い?やめる?」

「……や、めない…っ」

「じゃあ逃げんな」

「!……っ」

「指、すごい締まったね。気持ち良い?」

絶妙なタイミングで口調を変えたり駆け引きをしてくるカノにすっかり翻弄されながら、コクコクと頷くと、いい子だねと言いながら指を増やされた。

「い…っぁぁあっ……気持ち、い…気持ち…ッ」

「良かった」

今までにないくらい気持ち良い。
けど、物足りない。

「カノ……っ!入れて……入れてッ、」

限界の声で訴えると、理解してくれたのか直ぐに準備を整えて欲しいものを当てがってくれた。

「あったかい…気持ちい」

「ふぅぅ……俺も、気持ちいぃ…っ」

咥えた時にはそこまで大きく感じなかったのに。何人ともしてきて、締まりがいい方ではないはずなのに。カノの熱い自身は満足感があった。

「ハルト…締め付け、凄いね」

──あぁ、気持ち良すぎて俺が締め付けすぎてるからそう感じるのか。

そう思っても気持ち良さは変わらないので、どうしても緩める事が出来なかった。

「…腰も振って可愛い。お尻も綺麗だし…全部綺麗。可愛いね」

「…あっ、やぁ……」

「褒められて嬉しいの?これ以上締め付けられないと思ったのに…全部吸い尽くされそう」

「う、れしい…っ嬉しい…気持ちい…っ」

「俺も嬉しいよ。……ずっと、優しく抱きたかった。ハルトの事、ずっと愛してあげたかったんだ」

「え…?」

初めて顔を見た時、何処かで見たことがあると思ったが、もしかして知り合いだったのか?

答えが返ってくる前に、グッと腰を動かされると、一気に考え事が吹っ飛ぶ程の強い快感が襲った。

「ひ…っあああああ!!」

「俺も長くもたないかも…気持ちい」

「あ、…俺も!俺も、気持ち良い…っ」

優しく尻を撫でられながら腰を打ち付けられると気持ち良くて、シーツを掴む手にはかなり強い力が加わった。

「お、しり…っ」

「ん?」

「気持ちいいぃ……」

「…っ、可愛い…ちょっと…、あっ」

一瞬体が揺れたカノが動きを止めると、はぁっと大きめの溜息が聞こえた。

「やば…ごめんイキそうだから…ちょっと休憩させて」

「イッて…?中、出して…っ」

「ん…もっと気持ち良くさせたいから、途中で止まってごめんね」

「止まるのは、いいけど…俺満足したよ…?カノが…イッてくれるなら…嬉しい…」

「…もっと、俺の事しか考えられないくらいにしたいの」

「…?」

「よし、お待たせ。ごめんね」

「あっ!?…ンンっ」

いつも核心に触れられそうなあたりで話が終わる。奥へ入り込む刺激に一瞬苦しさを感じたが、次第に快感になっていく。

奥なんて苦しいだけだったのに、この人になら全部身を任せられる。

「ん…っ、可愛い。…ハルト。好きだよ」

「え…っ、あ……ッんん、!?」

余裕ない声でそう言われただけで背筋に強い快感が襲い、奥への刺激も重なって俺は絶頂した。

「…はぁ、…やば…本当可愛い、好きだよ」

「ひゃぁぁあっ!まだっ、まだ俺っ、イッて、るからぁあっ動かな、でっ」

「だめだよ。俺だけ感じて」

尻を手の平で揉まれながら何度も貫かれると、何度も絶頂感が襲ってくる。

「ぃぁあああっっ!また、やぁぁっ、イ…っ、ぅぅっ」

「いっぱいイキなよ」

「あっ、ぁ……!ねぇ、ねえっ!カノ、抜いて、抜いてっ」

「ん…だーめ」 

「違うっ、そうじゃ、ないっ……」

「ん?何?」

「ねぇ…っなか、じゃなくて、こっち、で…っ」

「え?」

キョトンとして動きが止まった隙に腰を動かして挿入した部分を引き離すと、体を起こして抱き付いた。

「…?どうしたの」

「…か、カノが…お臍フェチって聞いて…色々勉強、したんだ」

「へ?」

完勃ち状態のカノの自身を掴んで、誘導したのは、自分の臍。

「ん、っ……ここに、入れて?」

本当はこんな事するつもりはなかった。

けど、俺の事を一番に考えて気遣ったプレイをしてくれたカノに、俺も自分の出来る事を返したかった。

上手く体勢を整えてしがみつきながら、カノの自身からゴムを引き抜き、トロトロに先走りに濡れた先端に自分の腹部を押し付けた。

もちろん臍の穴に入るはずもないが、視覚的には臍フェチじゃない俺から見てもエロい。濡れた先端を臍に押し当てながら竿を扱いてやると、制止するように手を掴まれた。

「~~っ!?…待っ……ハルト…で、出る…手ぇ、離し…っ」

「…いいよ、カノ。俺のお臍に、出して?」

「…ッ、」

耳元で囁いてやると、ビクンと体を跳ねさせながら、俺の腹部には温かいものが注がれた。


◇ ◆


「えぇっ!?同じ大学なの!?」

行為を終えて全てが綺麗になった後、カノからは衝撃の事を告白をされた。

「そうだよ」

「なななな何でっ」

「…ハルトは覚えてないかもしれないけど、入学した頃、俺見た目の所為で揶揄われてたんだよね。まぁお洒落とか興味なかったし、小さいからそういう対象になりやすかったんだろうけど。でもそんな時に、ハルトは俺の事助けてくれたんだ。『くっだらねぇ~』ってたった一言だったけど、ハルトって格好良くて大学でも既に人気だったからそれだけで効果はあった。おかげで俺は揶揄われる事もなくなったの」

「ほ、ほぉ…ごめんあんまり覚えてない…」

「それは全然いいよ。けどさ、ハルトが…その、セフレと居る所、何度か見たことがあって。セフレと居る時のハルトって凄く悲しそうな顔してるから、いつか絶対…俺が…助けたいと思ってた。ハルトが本当にドMで、冷たい態度とられるのが好きだったりしたら余計なことしないつもりだったんだけど」

最中に言っていた愛してあげたいというのは、そういうことか。

「そこから、ずっとハルトの事大切にしたいと思うようになって。格好良いハルトの隣に居るために見た目も努力した。興味なかったお洒落もして、可愛いって言われてコンプレックスだった顔も、逆に曝け出してチャームポイントに変えたりしてさ。それでやっと…自信がついたから連絡してみたんだ。SNSは前から知ってたから」

「…そうなんだ。えーと…俺さ。初めてエッチした相手って、そこそこ好きな人だったんだ。けど、まぁ適当な扱いされてさ。そこから本気で好きな人にそんな態度取られたら耐えれないからってセフレでいいやって言い聞かせてた。けど……今日、カノにフェラしてもらったり…俺の全部、曝け出しても優しく…愛撫してくれて…こういうのが欲しかったんだって思った。だから、その…これからも、俺だけを抱いて欲しい。好きになって欲しい」

「俺は助けてもらったあの日からずっと、ハルトの事が好きです。…だから、俺の恋人になって下さい。勿論今後喧嘩したりする事も出てくるかもしれないけど、ハルトの事ずっと笑顔にさせてあげれるような、そんな人になりたい。君が俺を笑顔にしてくれたように」

そう言って柔らかく笑った顔は、昔の記憶を思い出させた。大学へ入学した頃、おどおどした男の子を助けて手を差し伸べた事があった。

その時、小さな声だがハッキリと『ありがとう』と言ってくれたその人。前髪で顔が殆ど見えなかったが、ふと風で一瞬顔が見えた時、とても可愛くて、隠してんのもったいないなぁ、なんて思った事があったっけ。

(あーー…思い出した。あれがカノだったのか)

あの時からずっと、俺の事見ててくれたんだ。

そう思うと胸がキュンと締め付けられた気がした。

「…思い出した」

「え!?あの時の俺を!?」

「うん。確か前髪めっちゃ長くなかった?」

「うん…」

「あん時風吹いて顔見えたんだけど、凄く可愛いなって思って。隠してのもったいないなって思ってたんだ」

「そ、そうなんだ…顔見られてるの忘れてた…っ」

かぁぁっと顔を赤らめるカノが可愛くて、ぎゅっと抱き締めると、背中に手を回してくれた。

「…ありがと、俺の事好きになってくれて」

そう言ってキスをすると、更に赤く染まった。すると、カノは赤い顔をしたまま、あの時と同じ笑顔で言った。

「ありがとう」

end.
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