【R-18・BL】こじらせ初恋

祈 -inori-

文字の大きさ
12 / 64
わがまま

5*

しおりを挟む

「ななななにやってんのっ、湊和くんっ!!」
「何って、フェラ?」
    あっけらかんと答える湊和は再び舌で何の抵抗もなく義経自身を根本から舐め上げると義経の体は電気が走ったように震え、腰が大きく跳ねる。
「あっ!!ゃ、だぁ…湊和くんっ!!」
    義経は両手で湊和の頭を掴み押し剥がそうとするものの、蕩け始めた体は力が入らず、湊和の頭に乗っているだけの両手はまるで「もっと」とねだっているようにさえ感じてしまう。
「あ、あ、あぁ!ゃ、あっ、あ…」
    ジュボジュボと湊和の頭の動きに合わせて響く水音はあまりに卑猥で、それでいて甘美な刺激は義経をいとも簡単に絶頂へと誘う。
「やだっ!!ぁ、あっあっ…ゃあっ!!……るっ…出ちゃっ…そ、わくっ…」
    湊和が義経自身を甘噛みしたり様々な刺激を加える度に、限界の近い義経は歯を喰いしばりながらなんとか湊和の口の中に射精することだけは避けようと抵抗するが湊和は離れる気配すらない。
「も、あっ、ダメ…出ちゃう…!!」
    羞恥心に襲われながら義経は湊和に限界を告げるが、湊和は義経自身を口から離すどころかさらに口腔の奥へと咥え込む。
「やだ……っ、やぁ!ダメっ!!んあああっ!!」
    頭を振り、与えられる刺激から逃れようと抗っていた義経だが、湊和に執拗に責められると抵抗虚しく湊和の口の中へ吐精した。我慢していた分いつもより長い射精に義経の腰は揺れ湊和の喉奥へ白濁を流し込んでいく。
「…んっ………大丈夫、ヨシ…?」
    最悪だ…。
    自身から熱を吐き出したことで図らずもクリアになった頭はごくりと音をたてながら湊和の喉を流れたものをはっきりと認識してしまい義経は顔から血の気が引くのが分かった。
    我慢してたのに…それだけはダメだってぇ…。あぁ…今すぐここから逃げ出したい。
「僕の前から逃げたいって思ってる?」
「え…?」
    くすりと笑う湊和の唇は先程の行為の名残でうっすらと艶を含んでテカり、義経は心臓が跳ねるのを感じると慌てて目を逸らした。
「僕が勝手にやった事なんだからヨシは罪悪感とか感じなくていいんだよ?」
「でも……く、口に…その…」
「じゃあ、ヨシも同じ事してくれたら許すよ、なんて」
「同じこと…」
    先程までの行為を思い出し、ちらりと湊和自身を見つめた義経はズボン越しでもはっきり分かるほど反応していることに気付き思わず息を飲んだ。
「…オレとのことで湊和くんのも反応してるの…?」
「あー…うん。ヨシが可愛かったから…」
「……」
    義経はおそるおそる湊和のズボンに手をかけ下着ごと下に降ろそうとするが、それは湊和に止められてしまった。
「…本当にしなくていいから…」
    気まずそうに義経の手を遮る湊和に義経は緊張に震えながら湊和のズボンを握り締め「でも、男同士でこういうのって普通なんでしょ?」と湊和を見つめる。おそらく親慶は以前の湊和との行為はそういうことだと説明したのだろう。
    その方が自分の都合がいいから・・・・・・・・・・・・・・
    しかし、先程自分でもそれを肯定したばかりだと湊和は苦笑した。
    ヨシは変なところで素直なんだった…。
「無理しなくていいんだよ?」
    最後の確認に義経は小さく首を振ると湊和は諦めに覚悟を決めて下着ごとズボンを剥ぎ取った。予想に反して義経は頭をもたげ始めている湊和自身を凝視してくるので湊和はなんともいたたまれない気持ちになり自分の手で義経の視界を塞いだ。
「あんまり見ないで…」
    羞恥からそう告げると義経は小さくごめんと呟きどうすればいいのかと次の指示を待っているようだった。湊和は目隠しをしていた手で義経の手を掴み自身に誘うと義経はゆっくりとそれに指を絡めた。
「んっ…ヨシ、もうちょっと優しくして…」
「ご、ごめん…」
    たどたどしく自身をしごく義経に湊和は違和感を感じる。
「チカ君の、したんじゃないの?」
    思わず手を止め義経の顔を覗き込むと義経は親慶との行為を思い出し顔を赤らめる。
「…チカがオレの勝手に触ってただけで……オレはしてない…」
    つまり、今が初めて他人のモノに触るのだと理解した湊和は感激の余り勢いで義経をベッドに押し倒しそうになるのを堪えて義経の細い腰を引き寄せ再び義経自身に指を絡ませる。
「一緒に触りっこしよう?」
「んっ!」
    お互いがお互いの自身をしごくと狭い部屋には水音が響き次第に荒く熱を帯びた吐息も大きくなっていく。湊和はわざと義経の耳に唇を寄せると吐息混じりに限界を訴え、それに反応した義経自身も大きく脈打つと限界が近いことを伝えてくる。
「ん…一緒にイケるかな…?」
「ぁ…んっんん!!あっああぁ!!」
    急に自身をしごく手を速められ義経が二度目の吐精をすると後を追うように湊和も義経の手に精を吐き出した。お互い荒い息を整えながら湊和は羞恥に伏せられた義経の瞼に唇を寄せ、上げられた視線に目を合わせて照れ臭くて小さく笑いあった。
    まるで悪いことをしているような、それでいて少しだけ大人になった誇らしさもあるような複雑な感情に包まれながら二人は共犯者になったような不思議な感覚に陥っていた。
「また、今度の大会の後も二人で触りっこしない?」
「え…?…湊和くんが、イヤじゃなかったら……?」
「本当?じゃあ約束ね!」
    お互いに服を整えてベッドの縁に座ったまま湊和が二人の額を合わせて微笑むと、義経は照れくさそうに湊和の手を握って笑った。







    おちて。



    堕ちて…。






    ねぇ、はやく僕のものになってよ…。


end

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

同居人の距離感がなんかおかしい

さくら優
BL
ひょんなことから会社の同期の家に居候することになった昂輝。でも待って!こいつなんか、距離感がおかしい!

幼馴染み

BL
高校生の真琴は、隣に住む幼馴染の龍之介が好き。かっこよくて品行方正な人気者の龍之介が、かわいいと噂の井野さんから告白されたと聞いて……。 高校生同士の瑞々しくて甘酸っぱい恋模様。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

ポメった幼馴染をモフる話

鑽孔さんこう
BL
ポメガバースBLです! 大学生の幼馴染2人は恋人同士で同じ家に住んでいる。ある金曜日の夜、バイト帰りで疲れ切ったまま寒空の下家路につき、愛しの我が家へ着いた頃には体は冷え切っていた。家の中では恋人の居川仁が帰りを待ってくれているはずだが、家の外から人の気配は感じられない。聞きそびれていた用事でもあったか、と思考を巡らせながら家の扉を開けるとそこには…!※12時投稿。2025.3.11完結しました。追加で投稿中。

処理中です...