悪役令嬢は生粋の音楽家!?バッドエンド不回避の世界で悪役令嬢に転生したら音楽の力で氷の王子に溺愛されました

羽月凛音

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第二楽章 〜魔法〜

有力な情報交換

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翌日、私たち三人は馬車に乗りアーサー様とレイン様が剣術をしていた森奥へと向かった。

馬車を降り、以前と同じように歩いて森奥へ進む。
風が吹き木々は揺れ、ここも自然が感じられる。
そして進んでいけば行くほど近づいく剣の交わる音。
そしてその森奥を抜けたその先には、二人の剣士が剣を交わる。そして私たちに気づきこちらへ向かってきた。

「アーサー様、レイン様、剣術の調子はいかがですか?」

そう聞くと、

「まあまあかな。」

そう言って剣をしまうアーサー様とレイン様。

「そちらのお二人はシャーロットの使用人?」

そう聞いてくるレイン様に、少し警戒心を抱くソフィアとリュースト。少し冷たい感じだからそう思っても仕方がないけどね。だけど、それをカバーするのはやっぱりアーサー様で、

「おい、レイン…もう少し柔らかい言い方をしなさいよ…ごめんね~」

そう言うアーサー様にレイン様は小さく返事した。
そして、そう言うアーサー様を見てソフィアとリューストの緊張が少しほぐれていた気がした。

そんな時、口を開いたアーサー様、

「何か掴めたからここに来たんでしょ?教えてよ。」

もちろん掴めたから来たけど、

「その前に、お二人も何か掴めたのですか?」

そう私が聞くとアーサー様は笑い、

「もちろん。あれでも俺たちの兄だ。君の知らないことは多く知ってるよ。」

内容は私の持ってる情報によってどれだけ大きな情報か変わってくるわね…

「今回はお父様とお母様のことではなく、リーシェのことを調べました。」

そして私は、昨日調べて知ったことを全て教えた。
それを聞いたアーサー様とレイン様は、

「思った通り、どうしようもない人たちだな。」

「救いようがない人間ってああいう人のことを言うんだね。本当に…」

今さっきまで楽しそうにしてた人とは別人な感じがした。私たちの目の前にいるアーサー様とレイン様は、相当憎んでるのかもしれないわね…

そして、私は昨日見つけた手帳も渡した。
すると、

「…なんだよ…これ…家の情報をこの手帳に書いて他の公爵家の人間に見せようとしていたのか…」

「長男とは思えない馬鹿な行為…」

これは私もそう思う。公爵家の人間として他の家に情報を渡すなどあってはならないこと。それをするなんて…バレなければ良いと思ったんだろうけど、私が最初に見つけた時点でもうお終い。待ってるのは責任問題だけね…二人が少し落ち着いた頃、私に情報をくれた。

「アルフレッドは最近、夜な夜などこかへ向かってるらしい。何やら、悪い奴らと会っているみたいだ。」

「悪い奴らですか?」

「そう…俺が昨日、尾行してみたら、この森の中で、盗賊たちと会っていたんですよ。この国にいる悪い盗賊たちと…」

「まさか、繋がっているってことですか…?」

「おそらく…何を企んでるのかは分からないけど、何か起こるのは間違いないと思うよ…」

何かが起こる……あれ、そういえば…

「そこに、リーシェの姿はありましたか?」

「居なかったけど…どうして…?」

「最近、リーシェの使用人たちの間で、夜一人でどこかに行くことが増えたそうなんです。今までなら散歩に行くときもメイドたちは同行していたのに、最近ではそれがなくなって、一緒に行くと言っても一人で行くと言って逃げるように外に出るそうです…なので、もしかしてと思ったんですけど…」

「案外その考えも間違ってはないかもよ?」

そう言うアーサー様。

「それは、どういうことですか?」

アーサー様に聞くと、

「アルフレッドとリーシェは繋がってるんでしょ?それも深くまで。だって、公爵家内部の情報を持ち出して渡そうとするくらいだよ~。それは深い関係でしょ…ということは、アルフレッドと関わりのある盗賊たちと繋がってる可能性もないわけではないってことだよ?」

確かにそう…アルフレッド様との関係が深いからこそ、盗賊たちとも関係があるのではないかと自然に思ってしまう…一体何を考えてるのか…

そう悩んでいると、アーサー様が、

「シャーロット。まだ、あるでしょ?何か思っていることが…」

やっぱり見透かされてる。やっぱり、透視されていたのね…なら、今もこの心の声が分かるのね…

「アーサー様、レイン様。よろしければ、私に魔法を教えていただけませんか?もっと、魔法を学びたいんです。私がまだ知らない魔法…そしてお二人が知ってる魔法…私に教えていただけませんか…?」

そう言うとアーサー様は、

「分かった。それくらいならやってあげるよ。君の情報はすごく役に立つ情報だったからね。」

「ありがとうございます。あと、最後にもう一つだけよろしいでしょうか…?」

「何かな?」

「お二人は魔法使いの子だと言っていましたが、アルフレッド様は違うのですか…?もちろん無礼なことを承知で聞いております…」

そう言うとアーサー様は、

「そんなに堅苦しくしないでよ~。君の言った通り、アルフレッドと俺たちは母親が違って俺たち二人にしか魔法は使えない。それが何か関係があるの?」

「いえ、知りたかったんです。また今度は、どうして私のお父様、お母様、リーシェを恨んでいるのかお聞かせください。」

「分かったよ。俺たちはやることが忙しくなければここで剣を握ってる。いつでも来たら良いよ。そしたら魔法を教えてあげる。もちろん、そこの二人もおいで。二人も魔法は使えそうだ。」

「使えそう…?」

「そうだよ~。使えそうな感じがする。だから三人に教えてあげるよ。魔法をね…」

「ありがとうございます。」

「もう帰るんでしょ?調べることも忘れずにね。」

「ええ、もちろんです。」

そうして私たちは片道を戻り馬車へ乗った。
帰り道にソフィアとリューストはなんか威圧感があったと言いながら疲れ果てていた。

「二人ともお疲れ様…次は調べたことの報告と魔法を学びに行きましょうね?」

そう言うと二人は素直に返事した。
屋敷につき自分の部屋に戻れば、すぐさまベッドに横たわった。本当に疲れた…ちょっとぐらい寝てもいいよね…そうして瞼を閉じ、眠りについた。



────────────────────



「アーサー。あの感じだとシャーロットはまだ気づいてなさそうだね。」

「ああ、そうだね~…どうにかして彼女を安全にしないとね…」

「あの二人の使用人には伝えておくべきなんじゃないかな?」

「そうだね…メイドの子はあれだけど、執事の人には言ったほうがいいかもね~。結構やり手っぽいから。」

「シャーロットにはこの危険をいつ伝える…?」

「それは……あの子の魔法の習得次第…かな。」
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