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月曜。出勤していったランを見送り、アドリーナとお留守番。アパートには帰りたくなかった。
トマトに水やりをして、ダイニングテーブルで麦茶を飲んでいると、アドリーナがソワソワと呼びに来た。廊下に出たので、ついて行ってやると、どやらランの寝室に入りたいようで、ドアを開けてやる。なーんと鳴くので、遠慮しつつも入ってみると、ランの匂いがして、おもわず胸に吸い込んでしまった。
いい匂い・・・。
ランのいない家は静かで淋しい。アドリーナはいるけれど、そうじゃないって思う。
「アドリーナ、なぁに?」
長い尻尾を揺らす彼女をそっと追いかける。すると、ベッドサイドのテーブルに、小箱とペットボトルよりは少し小さな、ピンク色のボトル。小箱の方は、たぶんコンドームで。ボトルの方は・・・。
「・・・もしかしてローション?」
手に取るのもはばかられて、固まってしまう。
「え?なに?アドリーナ、これを見せたかったの??」
ご主人様の気持ちを代弁するかのようなしぐさに、耳が熱くなる。
「・・・なんだよ。する気満々なんじゃん・・・。」
見たのがバレたら藪蛇だから、黙っておこう。
そう決めて、ランの部屋を後にした。
したい・・・よなぁ。
バニラで、なんて言ってても、入れたいよなぁ。
痛いのは嫌だな、とため息する。その前に、雄として、同じ男に組み敷かれることへの嫌悪感とか、恐怖とか、そういうものを感じていない自分にびっくりしていた。ランは優秀な雄で、それを良しと思っている自分は、雌化してしまったのだろうか。
「体の中に・・・入ってくるって・・・どんな感じなんだろう・・・。」
女の子は、どんな気持ちで受け入れているんだろう。
好きな人の体の一部が差し込まれる感覚は、嬉しいものなのだろうか。
それとも、生物的に、当たり前にそうしているのだろうか。
その時が・・・きてみないとわからないのかも・・・。
ぬるくなった麦茶を飲み干して、シンクに片づけた。
思い立って、ランに場所を聞いていた整骨院に行くことにした。外は曇りで、残暑とはいえさして暑くない。もう十時過ぎだが、歩いて行くことにした。
以前散歩で来た道を行く。パン屋の角を曲がったところに、整骨院はあった。小ぢんまりとした玄関を開け中に入ると、湿布の匂い。中には何人かの高齢者に混じって、見知った顔があった。
「あれ?マユミさん?」
「あら、楓李君じゃない。どうしたの?怪我?」
受付あっちよ、と促されて、窓口に行ってから、長椅子の雅弓の隣に座る。
「職業病的な、腱鞘炎?右手痛くて。」
さす、と撫でて見せると、あぁと頷いた。
「伊住さんも傷めてたところだよね。ジェラートの盛りつけはなかなか大変なのね。」
「はは。傷めてるんで、あんまりやらせてもらってないんですけどね。」
そうなんだ、と相槌をうって、雅弓が笑う。
「休ませて冷やすくらいしかできないもんね。ここの先生すごいよ。そういうのも上手だから、治り早いと思う。」
へぇ、と吐息する。
「マユミさんは?」
「ちょっと腰やらかしちゃった。動けないほどじゃないけど、仕事に障るから。」
雅弓の仕事も体が資本だ。大変ですね、と苦笑すると、アンドレアが重たいから、と返された。一瞬、何のことかわからずに、ぽかんとしたと思う。が、意味深に笑う雅弓にピンときた。昨夜、アンドレアとのセックスで傷めたのだ。
「あ・・・の。その・・・。そういう話、ランともよくしますか?」
「きのう聞かれたことは答えた。」
とは誕生日の飲み会のことだろう。いつの間に、とは思うが、そういえば二人でひそひそしていたかもしれない。
「何を、聞かれたんですか?」
「知りたい?」
雅弓が首をかしげる。ゴク、とのどが鳴った。ちょうどその時、河原木さん、と雅弓が呼ばれる。待ってて、ランチでもしながら話しましょ、と雅弓が奥のドアへと消えていった。
雅弓とのランチは、二人きりでもさすがに浮気には当たらないよな、と思いつつの喫茶店。軽食も出しているらしく、パスタとオムライスが美味しいらしい。とはいえ、今からする話を思うとあまり食欲はなく、軽くサンドイッチとバニラアイスを注文した。飲み物はアイスティー。雅弓の方はと言えば、がっつり大盛りのオムライスを頼んでいた。
料理が出そろってから、それで?と首を傾げられる。
「いや・・・どこまで聞いてるかわからないんですけど。」
「あー・・・。ゲイじゃない子をね、抱くにはどうしたらいい?って聞かれた。」
それはもう、確定的に自分のことである。
小さくため息して、先を促した。
「で、なんて答えたんです?」
雅弓は意味深に笑うと、そりゃあね、とスプーンを振って見せた。
「快楽堕ちさせるのが早いって。」
思わず、口をあいて固まってしまう。
快楽堕ち、って・・・昨夜みたいなやつ?いやいや・・・気持ちよかったけど・・・だけど・・・。
「ははーん?もう何かされたって顔だ?」
気持ちよかった?とニヤニヤされる。
「・・・ちょっと・・・かなり・・・。」
雅弓はふーんと吐息して、オムライスを口に運んだ。
「で、どうだった?男の手。」
どう、だった?男の手??
言われて、あれはランの手で、嫌じゃなかった、と思う。
他の男の手ならともかく、あれはランの手だ。嫌なわけない。
首をかしげると、いやじゃなかったんだーと雅弓が笑う。
「・・・です。」
「それはねぇ・・・体が受け入れてんのよ。やじゃないの。気持ちもね。」
わかってるんじゃないの?と雅弓が笑う。
「いやでも・・・さわりっこくらいならともかく、セックスは・・・。怖いです。」
「痛みが?」
まぁそうかな?と頷く。
「でもねえ・・・。でも、男ならわかるものだけど。ガチガチになってるの、見せつけられてごらんなさいよ。どうにかしてあげたくなるし、痛みなんてどうでもよくなる。望んでくれるなら、体なんか差し出したいって思う。私はね。」
そういうかんじか。
「でも、やっぱり痛いですよね?」
「あはは。アンドレアは慣れてたしうまかったから、最初のうち少しつらいだけだったかな。サイズはどうにもならないからねぇ。初めてだったけど、ちゃんといけたしね。」
「いけないくらい痛かったりもする?」
「そりゃぁ、下手だとだめでしょ。相性もあるだろうし?伊住さんはどうかなぁ。・・・昨夜は楽しめたんでしょ?」
なにしたの?とトーンを落とした声で聴いてきたので、こく、と小さく頷いて、手でちょっと、と答えた。
「指、入れた?」
問われて、ぶんぶん首を振る。
「でも、バニラでもいいって言ってたのに、ゴムとローション買ってあって・・・。泣きそう。」
「なんで泣きそう?」
「オレ、セックス初めてで・・・したくなくてずっとそういうことにならないようにしてて。」
「・・・ストップ。それ、私が聞いていい話?」
どうだろう。駄目じゃないけど、先にランに話すべきだとは思う。
俯いていると、店員がバニラアイスを運んできた。アイスティーの氷が、カランと音を立てて崩れる。レモンが下に沈んでいく。
「その・・・、もしかしてだけど、あんまりオナニーとかもしないの?」
図星を指されて渋々頷く。
重症だわーと雅弓がため息する。
「ねぇ・・・まずは自分でしてみたら?」
「は?」
開発するの、と雅弓がまじめな声色で囁く。
「ど、どこをですか?」
「うーん。いきなりお尻は難しいだろうから、一人で気持ちよくイケるように練習してみない?」
ペニスもだけど、乳首も感じる子は多いよ、と胸のあたりを見られて、思わずパッと両手で隠した。
溜まった時に、排せつとしてしたことはあっても、快楽目的でしたことはない。ましてや、胸なんて触れたこともない。
気持ちよく?なるのかな。
「もちろん、伊住さんのを想像するんだよ?声とか、体温とか、匂いとか、手の感じとかをね。伊住さんだったらどんなふうにしてくれるだろう、って想像しながらするの。」
「えぇ・・・。」
それは・・・いつ、どこですればいいの・・・。
ランのマンションではしづらい。アパートには帰りたくないし、壁が薄い。
ランの家のお風呂・・・かなぁ・・・。一回してるから、想像しやすいかもしれないし。
「まぁ。頑張ってね!私は伊住さんの味方なので、伊住さんが幸せになるために、楓李君へのアドバイスは惜しまないわ。」
食事を終えた雅弓は、アンドレアが待ってるから、と伝票を持って店を出て行ってしまった。
テーブルには、薄くなったアイスティーと、食べかけのサンドイッチと、溶けたバニラがあった。
トマトに水やりをして、ダイニングテーブルで麦茶を飲んでいると、アドリーナがソワソワと呼びに来た。廊下に出たので、ついて行ってやると、どやらランの寝室に入りたいようで、ドアを開けてやる。なーんと鳴くので、遠慮しつつも入ってみると、ランの匂いがして、おもわず胸に吸い込んでしまった。
いい匂い・・・。
ランのいない家は静かで淋しい。アドリーナはいるけれど、そうじゃないって思う。
「アドリーナ、なぁに?」
長い尻尾を揺らす彼女をそっと追いかける。すると、ベッドサイドのテーブルに、小箱とペットボトルよりは少し小さな、ピンク色のボトル。小箱の方は、たぶんコンドームで。ボトルの方は・・・。
「・・・もしかしてローション?」
手に取るのもはばかられて、固まってしまう。
「え?なに?アドリーナ、これを見せたかったの??」
ご主人様の気持ちを代弁するかのようなしぐさに、耳が熱くなる。
「・・・なんだよ。する気満々なんじゃん・・・。」
見たのがバレたら藪蛇だから、黙っておこう。
そう決めて、ランの部屋を後にした。
したい・・・よなぁ。
バニラで、なんて言ってても、入れたいよなぁ。
痛いのは嫌だな、とため息する。その前に、雄として、同じ男に組み敷かれることへの嫌悪感とか、恐怖とか、そういうものを感じていない自分にびっくりしていた。ランは優秀な雄で、それを良しと思っている自分は、雌化してしまったのだろうか。
「体の中に・・・入ってくるって・・・どんな感じなんだろう・・・。」
女の子は、どんな気持ちで受け入れているんだろう。
好きな人の体の一部が差し込まれる感覚は、嬉しいものなのだろうか。
それとも、生物的に、当たり前にそうしているのだろうか。
その時が・・・きてみないとわからないのかも・・・。
ぬるくなった麦茶を飲み干して、シンクに片づけた。
思い立って、ランに場所を聞いていた整骨院に行くことにした。外は曇りで、残暑とはいえさして暑くない。もう十時過ぎだが、歩いて行くことにした。
以前散歩で来た道を行く。パン屋の角を曲がったところに、整骨院はあった。小ぢんまりとした玄関を開け中に入ると、湿布の匂い。中には何人かの高齢者に混じって、見知った顔があった。
「あれ?マユミさん?」
「あら、楓李君じゃない。どうしたの?怪我?」
受付あっちよ、と促されて、窓口に行ってから、長椅子の雅弓の隣に座る。
「職業病的な、腱鞘炎?右手痛くて。」
さす、と撫でて見せると、あぁと頷いた。
「伊住さんも傷めてたところだよね。ジェラートの盛りつけはなかなか大変なのね。」
「はは。傷めてるんで、あんまりやらせてもらってないんですけどね。」
そうなんだ、と相槌をうって、雅弓が笑う。
「休ませて冷やすくらいしかできないもんね。ここの先生すごいよ。そういうのも上手だから、治り早いと思う。」
へぇ、と吐息する。
「マユミさんは?」
「ちょっと腰やらかしちゃった。動けないほどじゃないけど、仕事に障るから。」
雅弓の仕事も体が資本だ。大変ですね、と苦笑すると、アンドレアが重たいから、と返された。一瞬、何のことかわからずに、ぽかんとしたと思う。が、意味深に笑う雅弓にピンときた。昨夜、アンドレアとのセックスで傷めたのだ。
「あ・・・の。その・・・。そういう話、ランともよくしますか?」
「きのう聞かれたことは答えた。」
とは誕生日の飲み会のことだろう。いつの間に、とは思うが、そういえば二人でひそひそしていたかもしれない。
「何を、聞かれたんですか?」
「知りたい?」
雅弓が首をかしげる。ゴク、とのどが鳴った。ちょうどその時、河原木さん、と雅弓が呼ばれる。待ってて、ランチでもしながら話しましょ、と雅弓が奥のドアへと消えていった。
雅弓とのランチは、二人きりでもさすがに浮気には当たらないよな、と思いつつの喫茶店。軽食も出しているらしく、パスタとオムライスが美味しいらしい。とはいえ、今からする話を思うとあまり食欲はなく、軽くサンドイッチとバニラアイスを注文した。飲み物はアイスティー。雅弓の方はと言えば、がっつり大盛りのオムライスを頼んでいた。
料理が出そろってから、それで?と首を傾げられる。
「いや・・・どこまで聞いてるかわからないんですけど。」
「あー・・・。ゲイじゃない子をね、抱くにはどうしたらいい?って聞かれた。」
それはもう、確定的に自分のことである。
小さくため息して、先を促した。
「で、なんて答えたんです?」
雅弓は意味深に笑うと、そりゃあね、とスプーンを振って見せた。
「快楽堕ちさせるのが早いって。」
思わず、口をあいて固まってしまう。
快楽堕ち、って・・・昨夜みたいなやつ?いやいや・・・気持ちよかったけど・・・だけど・・・。
「ははーん?もう何かされたって顔だ?」
気持ちよかった?とニヤニヤされる。
「・・・ちょっと・・・かなり・・・。」
雅弓はふーんと吐息して、オムライスを口に運んだ。
「で、どうだった?男の手。」
どう、だった?男の手??
言われて、あれはランの手で、嫌じゃなかった、と思う。
他の男の手ならともかく、あれはランの手だ。嫌なわけない。
首をかしげると、いやじゃなかったんだーと雅弓が笑う。
「・・・です。」
「それはねぇ・・・体が受け入れてんのよ。やじゃないの。気持ちもね。」
わかってるんじゃないの?と雅弓が笑う。
「いやでも・・・さわりっこくらいならともかく、セックスは・・・。怖いです。」
「痛みが?」
まぁそうかな?と頷く。
「でもねえ・・・。でも、男ならわかるものだけど。ガチガチになってるの、見せつけられてごらんなさいよ。どうにかしてあげたくなるし、痛みなんてどうでもよくなる。望んでくれるなら、体なんか差し出したいって思う。私はね。」
そういうかんじか。
「でも、やっぱり痛いですよね?」
「あはは。アンドレアは慣れてたしうまかったから、最初のうち少しつらいだけだったかな。サイズはどうにもならないからねぇ。初めてだったけど、ちゃんといけたしね。」
「いけないくらい痛かったりもする?」
「そりゃぁ、下手だとだめでしょ。相性もあるだろうし?伊住さんはどうかなぁ。・・・昨夜は楽しめたんでしょ?」
なにしたの?とトーンを落とした声で聴いてきたので、こく、と小さく頷いて、手でちょっと、と答えた。
「指、入れた?」
問われて、ぶんぶん首を振る。
「でも、バニラでもいいって言ってたのに、ゴムとローション買ってあって・・・。泣きそう。」
「なんで泣きそう?」
「オレ、セックス初めてで・・・したくなくてずっとそういうことにならないようにしてて。」
「・・・ストップ。それ、私が聞いていい話?」
どうだろう。駄目じゃないけど、先にランに話すべきだとは思う。
俯いていると、店員がバニラアイスを運んできた。アイスティーの氷が、カランと音を立てて崩れる。レモンが下に沈んでいく。
「その・・・、もしかしてだけど、あんまりオナニーとかもしないの?」
図星を指されて渋々頷く。
重症だわーと雅弓がため息する。
「ねぇ・・・まずは自分でしてみたら?」
「は?」
開発するの、と雅弓がまじめな声色で囁く。
「ど、どこをですか?」
「うーん。いきなりお尻は難しいだろうから、一人で気持ちよくイケるように練習してみない?」
ペニスもだけど、乳首も感じる子は多いよ、と胸のあたりを見られて、思わずパッと両手で隠した。
溜まった時に、排せつとしてしたことはあっても、快楽目的でしたことはない。ましてや、胸なんて触れたこともない。
気持ちよく?なるのかな。
「もちろん、伊住さんのを想像するんだよ?声とか、体温とか、匂いとか、手の感じとかをね。伊住さんだったらどんなふうにしてくれるだろう、って想像しながらするの。」
「えぇ・・・。」
それは・・・いつ、どこですればいいの・・・。
ランのマンションではしづらい。アパートには帰りたくないし、壁が薄い。
ランの家のお風呂・・・かなぁ・・・。一回してるから、想像しやすいかもしれないし。
「まぁ。頑張ってね!私は伊住さんの味方なので、伊住さんが幸せになるために、楓李君へのアドバイスは惜しまないわ。」
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