夢で会ったインキュバスが忘れられないんだが

Sui

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夢と現実の狭間

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 2回目の精気を得たルイスは、いつも通り妖艶にそして髪の輝きが増していく。
 美味しそうな表情をするルイスにキスをしようと屈むと拒否せず首に腕を回して受け止めてくれた。
 その際に後孔からペニスが抜けてしまったが、またすぐに挿入することだしと今はルイスの唇を貪った。

 荒い呼吸で胸が上下するのを感じながらしばらく抱きしめて休憩した。

「精気を貰うと髪の輝きが増すとこ、俺がそうさせてるんだなって分かるのが良い」
「……あっそ」

 ルイスの輝きを増した髪を何度か撫でると、ルイスがその手を掴んで軽く噛んだ。そしてそのまま噛んだ部分を舐めていく。

「誘うのが上手いな」
「そりゃインキュバスですし?」

 手の甲だけでなく、指にも舐められ口の中に入れてチュウと吸われる。指の付け根にもチロチロ舐められ、ゾクリとする。

「……なぁ、インキュバスってお前以外にもたくさんいるんだよな?」
「そりゃ、まぁ」

 指をなぶるの止め、不満そうに睨んできた。

「他のインキュバスが俺のとこにきたら、お前はどうするんだ?」
「譲るしかないな。どうしたって不完全な俺には勝てやしない」
「……俺はお前のことこんなにも夢中なのに?」
「お前は他のインキュバスに会ったことないからそう言えるだけだ」

 ──一応リュトとは会ってるのだが、本来の姿ではない。だがルイス以外のインキュバスもしくはサキュバスが来てもなびかない自信はあった。

「ルイス、俺はお前がいい」
「どうだか」

 信じられない顔をしながら背けたルイスに少し苛つき、顎を掴んで強引に目を合わせた。

「──たとえ他のインキュバスやサキュバスが来たとしても、俺はお前だけ精気を与えたい」

 だがルイスはがんとして表情は変わらない。

「俺は、別にお前だけじゃない。他のやつの精気も貰う。今までのはお前の精気が極上だから続いただけだ」
「これからも続けばいいだろう。俺だけで」
「無理だよ。お前はただの食糧の一つだけであって、他のやつも貰わないと生きていけ──」

 ルイスが他のやつとセックスすることすら想像もしたくないのに、ルイスからそう言われると頭に血がのぼって思わずベッドに拳で叩いた。
 ルイスは突然の行動に驚いて、硬直し黙っていた。

 もう言ってしまおう。どうせ現実のどこかにいるのは分かっている。絶対に見つけてやる。
 だが、今言ってしまうと夢が覚めてしまうのが目に見えてる。それなら勝手に覚められないよう3回目の精気を与えるべく、起き上がった。

 怒りでリト自身は勃っており、ルイスの片膝を掴み上げて、白濁液でまだ濡れている後孔を遠慮なく穿った。

「あああっ!?」

 濡れていたおかげで奥までスムーズに入る。

「3回目の精気、与えてやるよ。他のとこへ行かないように、たっぷりとな」
「だから……っ、ああっ、まっ」

 言い返そうとするのを黙らせようと、ぎりぎりまで抜いてはまた挿入する。あえて前立腺あたりに強く当てたり、ルイス自身の亀頭や裏筋を親指で擦ったりした。
 ルイスが俺を止めようとするたびに、弱いところを突いては、何も考えられないように律動をやめなかった。
 先ほどドライオーガズムしたのが癖になってしまったのか、何度か震えては力無く抵抗していた。またルイス自身からは潮吹きでお腹をびちゃびちゃになっている。

「イってるからっ。動くの、やめっ、やだぁっ、ああっ」

 口では抵抗しているものの、中にはうねりながら俺のペニスを締め付けている。こんなに溺れているのに、他のやつの精気をもらいに行くとのたまうルイス。
 どうして俺だけにしない。

「ルイス、もう俺じゃないと満足出来ない身体になってんだろ……? そうだと言ってくれ」

 だがルイスから答えはなく、ただただ快感に溺れ精気を求めていた。

「はや……く、はやく、精気……っ、ああっ」
「俺の精気しか貰わないって言え」

 ルイスは顔を横に振った。

「俺は……他の精気も……もら……」
「何故だ。俺の精気で充分だろう。間をおかずに来たらいいだろう!」

 それでもルイスは横に振る。
 なんでそんなに頑ななのか。俺の懇願に応えてくれないくやしさに歯を食いしばる。
 ルイスの膝に腕を通し、ちんぐり返しにしてそのまま顔に近づけた。

「──他のインキュバス、とうに会ってるんだ。そこで言われた。お前の匂いがまとわりついてるってさ。契約してないのかって、言われたよ」

 ルイスはその言葉に目を見開き、顔面蒼白になっていた。
 そこで初めて強く抵抗し始めた。だが、そろそろイきそうなリトは動きをやめない。ルイスもイかせようと、陰茎を素早く擦ってやる。

「リトッ、やめっ、ああっ、あ──っ!」

 3度目の白濁液を再びルイスの中に注いだ。髪がまた輝いたことにより、精気を得たというのを可視したあと、少し遅れてルイスも白濁液を何度か噴射した。

 お互い荒い呼吸をしながら、何も言わずに睨み合った。
 何か、何か言え。ルイス。
 しかしルイスはただ俺を睨み続けた。

「──俺は、ルイスが現実にいることを分かってるんだ。だから、絶対に見つけてやる。お前を捕まえてやる。覚悟してろよ……!」

 そのときにルイスは泣きそうな顔をしていたのを見逃さなかった。

「ル──」





「──イス」

 手を伸ばしたまま、目が覚めた。行き場のなくなった手は額に乗せ、覚められた悔しさに拳を作った。
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