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非日常はすぐそこまで
1-7☆
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「楓さん!?」
「わっ、花梨ちゃん久しぶりだね!!」
姉と花梨は手を繋いでぴょんぴょんと跳ねている。
「二人は知り合いなの?」
「もちろん。美少女が入学してきたってクラスで話題になったもん。慌てて会いに行ったよね。そしたらおそろいの趣味で意気投合してね。でも、ツバキの彼女だったなんて……」
「ちがうよ!」
「違うの?」
「友人だよ……ふつうに」
その通り答えただけ。
なんだか悲しくなった。
気にしないようにしなきゃ。
「ふーん……じゃあなんで家にいるのよ?」
「駿英が椿くんの家で勉強会をしようって言って、それにわたしもついていったんです」
「なるほどねー。駿英も来てるんだ。それで二人はどうしてパパの書斎に?」
「姉ちゃんは知らないの? 掲示板に貼られてた張り紙を」
「掲示板……なにかあった? 朝練して、宿題の答えを写すのに忙しかったから気が付かなかったわ。それがどうかしたの?」
この姉……!!
当たり前のように宿題の答えを写してるぞ。
モカ姉も、走ることしか頭にない陸上お化けとどうして仲良くしてるんだろう?
「実は――。」
姉に今朝の騒動を話す。ついでに、誰が、どうして貼ったのか、知っていることがないか聞いた。
「う~ん。なるほどね」
話を聞き終えた姉は、腕を組み頭をひねる。
「それでわたしは水平線が見える場所とかにヒントがあるんじゃないかなぁ、って思ってるんだけどどう思いますか?」
「確かに、《空に波が届く》の部分には当てはまると思うけど。この辺、海がないからどこを指しているのか絞れないしなー。これって勝手に持ってきてよかったの?」
「何枚か置いてあった」
「そう……」
ふと思う。
紙は何枚も置いてあったけど、あれは誰が取っても良かったものなのかな?
「じゃあ問題もないか。まあ来週から期末テストも始まるしほどほどにねー」
「……自分が一番危ないくせに」
「ツバキ?」
「なんでもないですお姉さま!」
「よろしい」
(こっ……こえぇ~~~)
姉が笑顔で聞いてくる。花梨がいなかったら問答無用でゲンコツが落ちていただろう。
「でも二階に戻る前に、花梨ちゃんには来てもらおうかなー」
「なんですかー?」
「まあ、いいからいいからっ!」
姉はそう言うや否や花梨の腕をつかみリビングの方へと連れて行ってしまった。
花梨ちゃんを連れていき、あたしたちはリビングのソファに隣り合って座った。
「いきなりどうしたんですか?!」
「花梨ちゃん、ツバキのこと好きなんじゃない?」
「ど……どうしてわかったんですか?」
オロオロと驚きの様子が隠せていない。隠していた餌を見つけられたウサギのようだ。
「なんかこう……キュピーンっと来たのよ。いやー青春してるねー!」
「理由になってませんよもう……。あのつばき君にはこのこと――」
「わかってるって。あたしもそこまで野暮じゃないわ。でも、気をつけてね。姉の私が言うのもあれだけど、あの子そこそこモテるわよ」
「――っ! はい! ありがとうございます!」
「もちろん誰かに肩入れなんてしないから安心してね。さあ、花梨ちゃんもツバキの部屋に戻っていいよ。どうせ駿英は寝ているんだろうし…。二人で勉強を見てあげて」
「わかりました! 楓さん、ありがとうございます!」
「はいはーい。また『シープ』の話もしようね」
花梨ちゃんは振り向いてペコっとお辞儀をして、再び階段を上っていった。
(まったく律義なんだから。かわいくて性格もよくて……ツバキはいい子たちに好かれてうらやましいわ)
「……はぁ、あたしにもいい人が見つからないかなー」
天井を仰ぎ、ため息交じりの愚痴をこぼす。
(さてと……花梨ちゃんのことはあの子に伝えておいた方がいいよね)
携帯電話を取り出して一人の少女に連絡をする。
あたしは傍観者。弟が幸せならそれでいい。
それでも、甘酸っぱいオレンジのような恋心を持っている女の子たちは平等に応援したいじゃん。だから……ね?
部屋に戻ってきた花梨と目が合うとさっと視線をそらした。
……あの姉め。きっと僕の悪口を言ったに違いない。
「おー、かりん。戻ってきたか」
「あれ、駿英がまじめに勉強してるなんて。ねえ、つばき君なにがあったの?」
「いや、さっき部屋に戻ったときにまーだ寝てたから、飛び乗って起こして苦手な理科の勉強をさせてる」
「……つばき君って意外とアグレッシブだよね。それでどんな感じなの?」
「う~ん、まあ今日の分の勉強は終わってもいいかな」
「や、やっとおわった」
一息ついて天井を見上げる駿英。ぽかんと開いた口から魂が出ていきそうだ。
「そもそもお前が毎日宿題くらいでも勉強していたら全く違ったぞ」
「そうは言ってもなー。おれ、お前と違って部活もやってるんだよなー。家に帰って勉強なんて疲れてやる気も起きねーよ」
「まあまあ、ここはつばき君の言うとおり勉強しよ? 一学期から先生に目をつけられたくないでしょ。わたしも手伝ってあげるから」
「あーわかった! やるさ! 中学一年の夏で置いていかれたくないからな! お前らの話についていけるようになりたいからこれから頑張るぜ!」
「おお、よく言ってくれた駿英! それじゃあ……今週はこの量の勉強をしておいて」
そう言って一枚の紙を駿英の前に差し出した。
紙を取った駿英はそこに書かれている内容を見て汗をかいている。
おかしいな、この部屋は今エアコンをつけているんだけど。
「ばか、冷や汗だ! ほんとにこの量をやれって言っているのか、つばき?」
「まあ……一週間だけだから。それにさっきの言葉は嘘だったのか。ぼくはあの言葉すごくうれしかったんだけどな」
「ぐっ、……わかったよ。やってやる! よし決めた! つばきからもらった紙以上に勉強して、お前たちにテストの点数で勝ってやる!!」
やる気になった駿英は、その勢いのまま理科のワークへと突っ込んでいった。
おお、すごい勢いで問題を解いていくぞ。
「ぼくたちよりも上となると……」
「それはもう“奇跡”としか言いようがないわね」
「うるせえ! やってみないとわからないだろ!」
「えーと……つばき君。このあいだのテストの合計点と順位を教えてくれない?」
「たしか……合計点数は四八〇点で二位だったかな」
「…………え?」
「わたしも点数はそこまで高くないけど、順位は一桁だったよ」
「………………」
部屋の中に沈黙が訪れた。
「駿英もこれから頑張れば二学期期末までには……きっと結果が出てくるよ!」
「おれは……おれは……」
みるみるうちに問題を解くスピードが遅くなっていく。
「土曜日は、図書館で張り紙の謎を解くこともかねて、また勉強会を開いて質問にも答えるよ。あと駿英は数学も苦手だからワークは一緒にやろう」
「わかった……。勉強をしてお前たちに勝つことに地道な努力以外の方法はないってことか。よし、あとは家に帰ってからやるよ」
「図書館で勉強会をするときはみんなでお弁当食べよ! ふたりとも、私が作ってくるから楽しみにしててね」
「楽しみにしてるよ!」
「……頑張れよ」
それからぼくたちはしばらく談笑した後に解散した。
駿英は自分で決めたことを曲げたりしない。一度やると言ったらやりきる性格だ。だから、部活でも熾烈なレギュラー争いに食い込むことが出来ている。
きっと勉強も頑張ってくれるだろう。
土曜日になるのが楽しみだ。
二人が家に帰ると同時に父も家に帰ってきた。
仕事の気分転換に散歩をしていたっぽい。
父に部屋の中を整理したと言ったら大変喜ばれた。
なんでも、時間が取れなくて後回しにしていたらしい。
ぼくは知っている。
後でやるっていう人はだいたい屁理屈をこねてなかなか動き出さないことを。
でも掃除をしてくれたお礼に、もしも次の期末テストでいい点をとったら何でも買ってあげると言われた。やったね。
姉からは、ニヤニヤといやらしい視線が飛んできた。
だけど、花梨になにを言ったのかを聞く勇気はなかった。
それから金曜日までいったん怪文のことは忘れて、ぼくたちはそれぞれ勉強を頑張った。
週の最初では漢字の小テストで○点を取っていた駿英も金曜日にはなんと八〇点をとるまでに成長した。
ひょっとすると本当にぼくたちに勝てるかも……?
もちろんぼくと花梨もお互いに負けないように勉強を重ねた。
「わっ、花梨ちゃん久しぶりだね!!」
姉と花梨は手を繋いでぴょんぴょんと跳ねている。
「二人は知り合いなの?」
「もちろん。美少女が入学してきたってクラスで話題になったもん。慌てて会いに行ったよね。そしたらおそろいの趣味で意気投合してね。でも、ツバキの彼女だったなんて……」
「ちがうよ!」
「違うの?」
「友人だよ……ふつうに」
その通り答えただけ。
なんだか悲しくなった。
気にしないようにしなきゃ。
「ふーん……じゃあなんで家にいるのよ?」
「駿英が椿くんの家で勉強会をしようって言って、それにわたしもついていったんです」
「なるほどねー。駿英も来てるんだ。それで二人はどうしてパパの書斎に?」
「姉ちゃんは知らないの? 掲示板に貼られてた張り紙を」
「掲示板……なにかあった? 朝練して、宿題の答えを写すのに忙しかったから気が付かなかったわ。それがどうかしたの?」
この姉……!!
当たり前のように宿題の答えを写してるぞ。
モカ姉も、走ることしか頭にない陸上お化けとどうして仲良くしてるんだろう?
「実は――。」
姉に今朝の騒動を話す。ついでに、誰が、どうして貼ったのか、知っていることがないか聞いた。
「う~ん。なるほどね」
話を聞き終えた姉は、腕を組み頭をひねる。
「それでわたしは水平線が見える場所とかにヒントがあるんじゃないかなぁ、って思ってるんだけどどう思いますか?」
「確かに、《空に波が届く》の部分には当てはまると思うけど。この辺、海がないからどこを指しているのか絞れないしなー。これって勝手に持ってきてよかったの?」
「何枚か置いてあった」
「そう……」
ふと思う。
紙は何枚も置いてあったけど、あれは誰が取っても良かったものなのかな?
「じゃあ問題もないか。まあ来週から期末テストも始まるしほどほどにねー」
「……自分が一番危ないくせに」
「ツバキ?」
「なんでもないですお姉さま!」
「よろしい」
(こっ……こえぇ~~~)
姉が笑顔で聞いてくる。花梨がいなかったら問答無用でゲンコツが落ちていただろう。
「でも二階に戻る前に、花梨ちゃんには来てもらおうかなー」
「なんですかー?」
「まあ、いいからいいからっ!」
姉はそう言うや否や花梨の腕をつかみリビングの方へと連れて行ってしまった。
花梨ちゃんを連れていき、あたしたちはリビングのソファに隣り合って座った。
「いきなりどうしたんですか?!」
「花梨ちゃん、ツバキのこと好きなんじゃない?」
「ど……どうしてわかったんですか?」
オロオロと驚きの様子が隠せていない。隠していた餌を見つけられたウサギのようだ。
「なんかこう……キュピーンっと来たのよ。いやー青春してるねー!」
「理由になってませんよもう……。あのつばき君にはこのこと――」
「わかってるって。あたしもそこまで野暮じゃないわ。でも、気をつけてね。姉の私が言うのもあれだけど、あの子そこそこモテるわよ」
「――っ! はい! ありがとうございます!」
「もちろん誰かに肩入れなんてしないから安心してね。さあ、花梨ちゃんもツバキの部屋に戻っていいよ。どうせ駿英は寝ているんだろうし…。二人で勉強を見てあげて」
「わかりました! 楓さん、ありがとうございます!」
「はいはーい。また『シープ』の話もしようね」
花梨ちゃんは振り向いてペコっとお辞儀をして、再び階段を上っていった。
(まったく律義なんだから。かわいくて性格もよくて……ツバキはいい子たちに好かれてうらやましいわ)
「……はぁ、あたしにもいい人が見つからないかなー」
天井を仰ぎ、ため息交じりの愚痴をこぼす。
(さてと……花梨ちゃんのことはあの子に伝えておいた方がいいよね)
携帯電話を取り出して一人の少女に連絡をする。
あたしは傍観者。弟が幸せならそれでいい。
それでも、甘酸っぱいオレンジのような恋心を持っている女の子たちは平等に応援したいじゃん。だから……ね?
部屋に戻ってきた花梨と目が合うとさっと視線をそらした。
……あの姉め。きっと僕の悪口を言ったに違いない。
「おー、かりん。戻ってきたか」
「あれ、駿英がまじめに勉強してるなんて。ねえ、つばき君なにがあったの?」
「いや、さっき部屋に戻ったときにまーだ寝てたから、飛び乗って起こして苦手な理科の勉強をさせてる」
「……つばき君って意外とアグレッシブだよね。それでどんな感じなの?」
「う~ん、まあ今日の分の勉強は終わってもいいかな」
「や、やっとおわった」
一息ついて天井を見上げる駿英。ぽかんと開いた口から魂が出ていきそうだ。
「そもそもお前が毎日宿題くらいでも勉強していたら全く違ったぞ」
「そうは言ってもなー。おれ、お前と違って部活もやってるんだよなー。家に帰って勉強なんて疲れてやる気も起きねーよ」
「まあまあ、ここはつばき君の言うとおり勉強しよ? 一学期から先生に目をつけられたくないでしょ。わたしも手伝ってあげるから」
「あーわかった! やるさ! 中学一年の夏で置いていかれたくないからな! お前らの話についていけるようになりたいからこれから頑張るぜ!」
「おお、よく言ってくれた駿英! それじゃあ……今週はこの量の勉強をしておいて」
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「…………え?」
「わたしも点数はそこまで高くないけど、順位は一桁だったよ」
「………………」
部屋の中に沈黙が訪れた。
「駿英もこれから頑張れば二学期期末までには……きっと結果が出てくるよ!」
「おれは……おれは……」
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「楽しみにしてるよ!」
「……頑張れよ」
それからぼくたちはしばらく談笑した後に解散した。
駿英は自分で決めたことを曲げたりしない。一度やると言ったらやりきる性格だ。だから、部活でも熾烈なレギュラー争いに食い込むことが出来ている。
きっと勉強も頑張ってくれるだろう。
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父に部屋の中を整理したと言ったら大変喜ばれた。
なんでも、時間が取れなくて後回しにしていたらしい。
ぼくは知っている。
後でやるっていう人はだいたい屁理屈をこねてなかなか動き出さないことを。
でも掃除をしてくれたお礼に、もしも次の期末テストでいい点をとったら何でも買ってあげると言われた。やったね。
姉からは、ニヤニヤといやらしい視線が飛んできた。
だけど、花梨になにを言ったのかを聞く勇気はなかった。
それから金曜日までいったん怪文のことは忘れて、ぼくたちはそれぞれ勉強を頑張った。
週の最初では漢字の小テストで○点を取っていた駿英も金曜日にはなんと八〇点をとるまでに成長した。
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