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0章 プロローグ
730日目~最終決戦(プロローグ)~
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時は夕暮れ。
見渡す限りの荒野に長くなった4本の人影。
風が砂をさらい吹き抜ける音が響き渡る。
そう近くない場所で、戦っているような音も聞こえてくる。
??「やっとこの時が来た・・・やっと、我が悲願が叶うのだ。」
誰が見ても眉目秀麗な男が話し始める。
このイケメンは若い。年の頃は20代半ばといったところか。
残りの3人は、イケメンと相対するように立っている。
眼鏡をかけた中年の男
ゴツイ体躯の初老の男
長い黒髪の若い女
だ。
眼鏡「…そう簡単にはいかないさ。お前には弱点があるしな。」
薄い笑みを浮かべているイケメンの表情は変わらない。
イケメン「ほう。我が能力(チカラ)に弱点があるとは今まで気づかなかった。…強がりもここまでくると滑稽だな。」
イケメンが力を込め始める。
眼鏡「まぁ、待てよ。こっちにも、ちょっと準備があるんだ。」
掌を前に出してイケメンを制する素振りをする。
イケメン「敵の言うとおりにする馬鹿がどこにいる。」
再び動こうとするイケメン。
その前に眼鏡が指を弾く。
ドンッ!!
初老の男の左胸で爆発が起きる。
初老「ゴフッ!!…」
大きな体躯が前のめりに倒れる。
若い女「?!お父さん!!!」
若い女が駆け寄る。
初老「ゴホッ…な…何故だ?」
眼鏡が嫌な笑みを浮かべて発する。
眼鏡「そんなん決まってんだろ。お前は裏切り者(ユダ)だからだよ。龍皇。」
その言葉が聞こえたかどうか分からない。
初老の男はこと切れているように見える。
若い女「そんな!!今回は違う!貴方も分かっていたでしょう、火火野(ヒビノ)君!!」
眼鏡はポリポリと頭を掻きながら、若い女を見下ろす。
火火野「…そんなん、分からないだろう。長官、あんたにゃ分からんだろ。何回も裏切られてる人間の事なんてな。」
イケメンはそのやり取りを静かに、冷めた目で見ている。
火火野「…じゃぁな、長官。後から皆、送るから。」
眼鏡は再度、指を弾く。
ゴゥッ!
突然発生した火柱が、初老の男と若い女を飲み込む。
長官「…ひ…び、の…」
凄まじい火柱は消える気配はなく、2人を飲み込んでいる。
直ぐに人の型は消え失せたが、まだ燃え盛っている。
イケメン「貴様、何が狙いだ。」
イケメンが怪訝そうな顔で問う。
不気味なほど無表情な眼鏡が口を開く。
火火野「あー、ま、邪魔者も居なくなったし、えぇタイミングだから、ちょっとお喋りしようや。…サタン。」
見渡す限りの荒野に長くなった4本の人影。
風が砂をさらい吹き抜ける音が響き渡る。
そう近くない場所で、戦っているような音も聞こえてくる。
??「やっとこの時が来た・・・やっと、我が悲願が叶うのだ。」
誰が見ても眉目秀麗な男が話し始める。
このイケメンは若い。年の頃は20代半ばといったところか。
残りの3人は、イケメンと相対するように立っている。
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だ。
眼鏡「…そう簡単にはいかないさ。お前には弱点があるしな。」
薄い笑みを浮かべているイケメンの表情は変わらない。
イケメン「ほう。我が能力(チカラ)に弱点があるとは今まで気づかなかった。…強がりもここまでくると滑稽だな。」
イケメンが力を込め始める。
眼鏡「まぁ、待てよ。こっちにも、ちょっと準備があるんだ。」
掌を前に出してイケメンを制する素振りをする。
イケメン「敵の言うとおりにする馬鹿がどこにいる。」
再び動こうとするイケメン。
その前に眼鏡が指を弾く。
ドンッ!!
初老の男の左胸で爆発が起きる。
初老「ゴフッ!!…」
大きな体躯が前のめりに倒れる。
若い女「?!お父さん!!!」
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初老「ゴホッ…な…何故だ?」
眼鏡が嫌な笑みを浮かべて発する。
眼鏡「そんなん決まってんだろ。お前は裏切り者(ユダ)だからだよ。龍皇。」
その言葉が聞こえたかどうか分からない。
初老の男はこと切れているように見える。
若い女「そんな!!今回は違う!貴方も分かっていたでしょう、火火野(ヒビノ)君!!」
眼鏡はポリポリと頭を掻きながら、若い女を見下ろす。
火火野「…そんなん、分からないだろう。長官、あんたにゃ分からんだろ。何回も裏切られてる人間の事なんてな。」
イケメンはそのやり取りを静かに、冷めた目で見ている。
火火野「…じゃぁな、長官。後から皆、送るから。」
眼鏡は再度、指を弾く。
ゴゥッ!
突然発生した火柱が、初老の男と若い女を飲み込む。
長官「…ひ…び、の…」
凄まじい火柱は消える気配はなく、2人を飲み込んでいる。
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