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3章 最強主人公
478日目その2~OSLC最終日(熱闘の開始と静寂の終りと飛び込んできた騒乱と)~
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入場した会場には、昨日とは違いラインが引かれていた。
ラインは会場を直径30mほどの円と、十字の直線。
中心を通って円を4分割している。
あぁ、十字の線は10分後にこのラインを能力が越えていた方の勝ちってことだな。
背後の円が場外のラインか。
面子を見るに、10分程度で限界を超えるとは思えないから、この十字のラインでの判定になる。
って、皆思っているだろう。
夢野「さぁ、4人共配置についてね。」
火火野「誰が、どこって決まってんのか?」
雷華「いいえ。でも、何となく1位の人が奥にいて、その左右に2位と3位、4位が1位の人の対面ってのが、今までの流れですね。」
火火野「んじゃ、今回もそれでいいか?」
里水&天岩&雷華「問題ない(よ。)(です。)。」
4人は配置についた。
さっきより離れたのに、3人から物凄い熱を感じる。
この試合に賭ける気合が、ヒシヒシと伝わってくる。
夢野「準備はよさそうねー!では、OSLC決勝戦…レディーゴォォ!!」
里水、天岩、雷華はその声が発せられるとほぼ同時に、能力を発動、円柱状に水、風、土が噴き上がる。
その力はすぐに中心でぶつかり合う。
3人は、大層驚いたはずだ。
手応えが1人分無いのだから。
火火野~地獄の炎で天を焦がせ!~
里見&天岩&雷華『詠唱だと!!』
火火野~奥義 壊の段 獄炎天焦!!~
垂水の時とは段違いの威力の獄炎天焦が、水、土、風ごと3人を吹き飛ばす。
里水「ぐぉ!!」
天岩「きゃっ!!」
雷華「いっ!!」
3人は、円の外まで吹き飛んだ。
火火野「よーし。俺の勝ち!」
夢野「…え?もう終わり?」
火火野「えぇ。俺の勝ち。終了です。」
会場に何とも言えない静寂が訪れる。
天岩「いちちちち…くそ、そんな手があるとは…」
雷華「まさか、私たちのやる気を逆に利用するなんて…」
里水「…クックック…ハッハッハ。」
里水が大声で笑っている。
天岩と雷華が30m以上離れた距離でお互いを見合って。
天岩&雷華「プッ、アッハッハ!!」
里水「ハァ、初めてだ。声を出してこんなに笑ったのは。」
火火野「気持ちいいもんだろ?」
里水「あぁ、負けているから気分は最悪だがな。」
夢野「あのー説明をプリーズ。何が起こったの?」
まぁ、当然の質問だな。
火火野「力の競合ですよ。3人が円上に力を押し合うと、他方に力を向かわせるのが難しくなったんです。」
夢野「簡単にプリーズ。」
火火野「えー…。簡単に言うと…里水と土筆と雷華が両手で押し合いをしたんです。手は2本しかないでしょ?だから、俺に手を割けなかったんですよ。
夢野「意味フなんだけど?」
火火野「えっと…ちゃんと説明すると、例えば、雷華が俺に力を向かわせようとすれば、里水と土筆への力が弱くなるでしょ。土筆も同様です。里水はそもそも俺の対面に居るので、力はほとんど土筆と雷華に向かう、俺には影響が薄いです。里水の全力を抑えないといけないから、雷華と土筆は自ずと里水に対してかなりの力を向けないといけないし、雷華も土筆も全力でぶつかっていますから、俺にだけ力を飛ばすのは難しいです。」
夢野「3人がバチバチで、火火野くんは放置プレイになると思ったから、詠唱をぶっ放したと?」
火火野「結果的にはそうですね。まぁ、全部、予定通りでしたけど。」
里水「俺達をやる気にさせたのも?」
俺はニヤリとした。
天岩「まんまとやられたー。」
雷華「長官。これ、2位以降はどうなります?ほぼ同体だと思いますが。」
夢野「うーん。」
火火野「皆、2位タイでいいんじゃね?」
夢野「…うん!それがいい。そうしましょう!!じゃ、けっちゃーく。全体1位 能力、火 火火野 晃太!!」
観戦していた他のメンバーから拍手が起こる。
俺は、軽く手を挙げて応えた。
不知火はすっかり回復して、火狩と一緒に嬉しそうにこちらを見ながら拍手してくれている。
夢野「火火野くん、何か一言もらえる?」
火火野「あー、じゃ、簡単に。とりあえず、今回勝ちました。次も負けません。皆、頑張って俺達を脅かすほど強くなってください。それが、この組織のため、平和を守るための一助に必ずなるはずですから。」
皆から拍手が起こる。
その皆が一体となっている中で、予想外の出来事は発生するものだ。
音もなく静かに。
ピリッ
火火野「誰だ!」
いや、俺は知っている。この悪寒を。
ラインは会場を直径30mほどの円と、十字の直線。
中心を通って円を4分割している。
あぁ、十字の線は10分後にこのラインを能力が越えていた方の勝ちってことだな。
背後の円が場外のラインか。
面子を見るに、10分程度で限界を超えるとは思えないから、この十字のラインでの判定になる。
って、皆思っているだろう。
夢野「さぁ、4人共配置についてね。」
火火野「誰が、どこって決まってんのか?」
雷華「いいえ。でも、何となく1位の人が奥にいて、その左右に2位と3位、4位が1位の人の対面ってのが、今までの流れですね。」
火火野「んじゃ、今回もそれでいいか?」
里水&天岩&雷華「問題ない(よ。)(です。)。」
4人は配置についた。
さっきより離れたのに、3人から物凄い熱を感じる。
この試合に賭ける気合が、ヒシヒシと伝わってくる。
夢野「準備はよさそうねー!では、OSLC決勝戦…レディーゴォォ!!」
里水、天岩、雷華はその声が発せられるとほぼ同時に、能力を発動、円柱状に水、風、土が噴き上がる。
その力はすぐに中心でぶつかり合う。
3人は、大層驚いたはずだ。
手応えが1人分無いのだから。
火火野~地獄の炎で天を焦がせ!~
里見&天岩&雷華『詠唱だと!!』
火火野~奥義 壊の段 獄炎天焦!!~
垂水の時とは段違いの威力の獄炎天焦が、水、土、風ごと3人を吹き飛ばす。
里水「ぐぉ!!」
天岩「きゃっ!!」
雷華「いっ!!」
3人は、円の外まで吹き飛んだ。
火火野「よーし。俺の勝ち!」
夢野「…え?もう終わり?」
火火野「えぇ。俺の勝ち。終了です。」
会場に何とも言えない静寂が訪れる。
天岩「いちちちち…くそ、そんな手があるとは…」
雷華「まさか、私たちのやる気を逆に利用するなんて…」
里水「…クックック…ハッハッハ。」
里水が大声で笑っている。
天岩と雷華が30m以上離れた距離でお互いを見合って。
天岩&雷華「プッ、アッハッハ!!」
里水「ハァ、初めてだ。声を出してこんなに笑ったのは。」
火火野「気持ちいいもんだろ?」
里水「あぁ、負けているから気分は最悪だがな。」
夢野「あのー説明をプリーズ。何が起こったの?」
まぁ、当然の質問だな。
火火野「力の競合ですよ。3人が円上に力を押し合うと、他方に力を向かわせるのが難しくなったんです。」
夢野「簡単にプリーズ。」
火火野「えー…。簡単に言うと…里水と土筆と雷華が両手で押し合いをしたんです。手は2本しかないでしょ?だから、俺に手を割けなかったんですよ。
夢野「意味フなんだけど?」
火火野「えっと…ちゃんと説明すると、例えば、雷華が俺に力を向かわせようとすれば、里水と土筆への力が弱くなるでしょ。土筆も同様です。里水はそもそも俺の対面に居るので、力はほとんど土筆と雷華に向かう、俺には影響が薄いです。里水の全力を抑えないといけないから、雷華と土筆は自ずと里水に対してかなりの力を向けないといけないし、雷華も土筆も全力でぶつかっていますから、俺にだけ力を飛ばすのは難しいです。」
夢野「3人がバチバチで、火火野くんは放置プレイになると思ったから、詠唱をぶっ放したと?」
火火野「結果的にはそうですね。まぁ、全部、予定通りでしたけど。」
里水「俺達をやる気にさせたのも?」
俺はニヤリとした。
天岩「まんまとやられたー。」
雷華「長官。これ、2位以降はどうなります?ほぼ同体だと思いますが。」
夢野「うーん。」
火火野「皆、2位タイでいいんじゃね?」
夢野「…うん!それがいい。そうしましょう!!じゃ、けっちゃーく。全体1位 能力、火 火火野 晃太!!」
観戦していた他のメンバーから拍手が起こる。
俺は、軽く手を挙げて応えた。
不知火はすっかり回復して、火狩と一緒に嬉しそうにこちらを見ながら拍手してくれている。
夢野「火火野くん、何か一言もらえる?」
火火野「あー、じゃ、簡単に。とりあえず、今回勝ちました。次も負けません。皆、頑張って俺達を脅かすほど強くなってください。それが、この組織のため、平和を守るための一助に必ずなるはずですから。」
皆から拍手が起こる。
その皆が一体となっている中で、予想外の出来事は発生するものだ。
音もなく静かに。
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