ある日の絶望。

早坂 悠

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最終章 ある日の絶望(全24話+番外編7話)

誰でもいい

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 駅前のロータリーで待ち合わせをしユウヤたちが車で迎えにきた。運転席には知らない男性が乗っていて助手席には朔真サクマと呼ばれる直樹とユウヤの友達が乗っていた。

 運転していた男性は高校生のななえから見たら、年齢不詳に見えた。30代だろうかもしかしたら40代かもしれない。黒髪でその髪はきちんとワックスで整えられていて、黒縁の眼鏡をかけており、外見からは真面目な印象を持った。

 運転手の佐々木さんだとユウヤから紹介され、ななえも自己紹介を済ませると「運転ありがとうございます。よろしくお願いします。」とお辞儀して車内に入る。

 運転手?運転手として雇われているのか?それとも親戚か何かのおじさんに運転を頼んだのか、その辺のことは分からなかったが朔真さくまという人物の親がななえから見たら金持ちであることは、本日、父親が所有する別荘に行くということからも明らかだった。

 朔真に会うのはレイプされてから初めてのことだった。あの暗い倉庫の中で恐怖に震えながら直樹から処女を奪われたあと、朔真からはフェラを強要された。

 フェラをしたあとに朔真からななえは陰部を舐め回された。ななえは初めてのクンニの刺激を味わった。恐怖と屈辱感でいっぱいだったななえの心に性的な快感ですら無理矢理ねじ込まれ、そのあとの朔真の性器の挿入に快感の頂点に抗えず、ななえは初めてオーガズムに達したのだった。

 そんな男との微妙な再会となった。それでもななえはこの旅行で朔真と再びセックスすることに抵抗はない。それどころか早くめちゃくちゃにしてもらいたくて仕方なかった。もういっそのこと”レイプでもいい”とすら思ってしまう。

 体の疼きが止まらないのだ。ユウヤとユウコのマンションでみんなでセックスした時のあの高揚感と性的な快感を思い出してはななえの股がピクピクと蠢うごめいて、ななえは何度だって自分で自分のクリトリスを弄りオナニーしまくっていたが、自分で自分を慰めていても膣の空洞は埋められなかった。

 大人のおもちゃと呼ばれるものを買えば、ななえの膣を埋める道具が手に入ったかもしれないがそれをネットで購入する勇気はさすがになかった。親にでも見られたら大変だとも思った。

 そんな体が疼いていたななえにとって今回の旅行は楽しみだった。……楽しみ?!……みんなで裸になってセックスすることが楽しみ?!……いや…でも……ななえは自分の心と体に正直であろうとするならそれは”楽しみ”意外の感想を持ち得なかった。

 あぁ早く抱かれたい…とななえは思う。出来ればユウヤに抱かれたいと願うものの、性的な快感のみを求めるなら直樹だって朔真だって誰だっていいとさえ思った。

 そんなななえの秘めたる思いに気付かれた訳ではないと思うが、高速に乗った途中のサービスエリアでお茶を飲みながら休憩をしているとユウヤに「ななえちゃんにお願いがあるんだけどいいかな?」と声をかけられた。「なんですか?」とななえが聞き返す。

 嫌だったら断っていいよと前置きしてからユウヤは、「別荘に着いたら運転手の佐々木さんに”ご奉仕”してくれないかな?出来れば入れさせてあげて、無理だったフェラだけでもいいんだけど?」と言われ、ななえは驚いた。

 「あ。無理はしなくていいんだ。帰りはユウコがやることにやってるんだけどね。もしななえちゃんが無理だったら行きもユウコにやってもらうからさ」

 とさらに追加情報を提示され、ななえは今日、会ったばかりのおじさんとセックスするの?と思わない訳ではなかったが……あの佐々木という運転手に自分がめちゃくちゃに抱かれているところを想像してしまい、膣の中の疼きを感じてしまった。そうだ。もう誰でもいいじゃないか。

 ユウヤのことが好きだが、セックスと恋愛は別の引き出しに入っているような感覚が今のななえにはあった。好きだから抱かれたいと思う。好きじゃなくても抱かれたいと思う。

 それほどまでにななえは抱かれることに飢えてしまっていた。例えそれが調教された関係だったとしてもだ。ななえは覚悟をきめて「いいですよ。あと入れるのもOKですよ」とユウヤからの提案を承諾した。

 別荘近くのスーパーに買い出しに行き、食材を大量に買い込んで別荘にたどり着くとユウコから「今日の夕飯はカレー!ななえちゃん楽しみに待っててね!」と言われ、ななえは「はい。楽しみです」と返事をする。

 朔真さくまに「それじゃあ。行くぞ」と声をかけられ、買い出しの荷物を搬入しただけでななえはすぐに佐々木が運転してる車に乗り込んだ。てっきり2人きりなのかと思っていたが朔真もあとから乗り込んで、3人乗った車が静かに発進した。車内はとても静かで誰もしゃべらなかった。

 10分ほど走り車は別荘からさらに山奥の駐車場?敷地?のようなところで止まる。朔真は車から降りて「終わったら連絡して」とやはり低い声で佐々木に声をかけると「分かりました」と答えた。

「とりあえず運転席と助手席だと狭いから後ろの席に移動しようか?」と佐々木に言われ2人ともミニバンの後ろの席に移動した。

 運転席と助手席を合わせて3列あった1番後ろのシートはギリギリまで後ろにおいやられており、真ん中の2列目のシートにななえと佐々木は座る。今、座っている2列目の座席を倒せば簡易ベットぐらいの広さにはなりそうだった。

 佐々木はまだシートを倒さずにななえの横にピタリと座った。密着された佐々木から手が伸びてきてななえの太ももと太ももの間に手のひらをねじ込ませてきた。

「女子高校生か。たまねーな。」と言われさらに「このあとみんなでやりまくるんだろ?最近の子は本当にませてるよね。こんなおじさんにも口止めみたいなことさせちゃってさ。」と言いながらななえの太ももからショートパンツの隙間に手を入れてななえの陰部に触れようとしていた。

 ゴツゴツした大人の男性の手がななえの太ももとショートパンツの生地の中に侵入してして、陰部にたどり着く寸前になって「もっと足、広げて」と言われななえは足をゆっくり広げると、じわじわと距離をつめ佐々木の指の端にななえの大事な部分が触れた。

 陰毛をかき分けさらに奥に指が入り、割れ目と割れ目の間のクリトリスを男の指が捉えた。久しぶりに自分じゃない誰かに一番、敏感を部位に触れられて思わず「あっ」と声が漏れる。

「というか君、ほんとエロいな。胸もデカいし。なんだか顔もエロいよ。ってかもう濡れてない?まだちょっとしか触ってないよ?どうなってんのよ?最近のJKはさ。」とニヤニヤしながら佐々木の指はクチャクチュとななえの股を刺激する。「あっあっあっ…」とななえはどんどん自分がおかしくなるのを感じていた。もう色々と我慢の限界だった。

 やりたくてやりたくてやりたくて仕方がないのだ。ユウヤたたとのためにとっておきたかった性欲だったが、もう止められない。ななえは自分で自分のTシャツを持ち上げ、下着姿の豊満な胸を佐々木の前に曝け出すと…

「あ…あの…めちゃくちゃに…して…くれませんか?」と言ってブラジャーにも手をかけ持ち上げて、自らの乳房を佐々木の前に突き出すのだった。
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