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「ユウト…?起きたのか、おはよう。」
「…るーかす…お前…朝早いよなほんとに…」
寝起きで持ち上がらない瞼を全力で上げながら洗面台で顔を洗う。
そこまで行ければ幾分かマシになるんだよ。
「ルーカス、お前朝飯どうする?」
「ユウトの食べたい物を食べれば良い。」
「そー言われてもなぁ…あ、サンドイッチあるんだった。」
ルーカスを拾って早5日、俺と言えばまだスペジに居た。
マジックバックからサンドイッチを取り出して2人でもそもそと食べる。
ルーカスは人恋しかったのか知らないけどやたらと俺を膝に乗せたがる、人目がある所は恥ずかしいから嫌だけど、宿とかだったら断る理由もないし言われたままに乗ってる。
割と俺より30cm近く差があるし、筋肉量も俺とは違くて多いから包み込まれると俺が消える。
こんなガタイが良いのにむさくるしく無いのは顔面が爽やかイケメンだからなんだろうな…。
「もうそろそろスペジ出ようと思うんだけど、お前どう思う?」
「?ユウトが出たいならそうすれば良いじゃないか。」
「んー…お前そーゆーとこだぞ…」
ついでにルーカスには欲がない、飯も腹に溜まればいいタイプの奴だし、服も、俺が買ってやるまでボロボロの布切れ着てたからな…。
「まぁ良いや!ついでだしロラーナ寄ってくか…!ジャンさんにお前紹介しないとだしな」
「…ジャンさんとは誰だ?」
「あー、俺の保護者兼ギルマスの事~」
「…そうか」
思ったより何倍も早く旅の仲間ができちまったからな~…出ていって2ヶ月ちょいで戻ってくるとか…ちょっとだけダサい気もするけど…
「よーし!そろそろ行くか!ほら!離せルーカス!」
「…もう少しだけ」
「も~なんだよ~デカい図体して甘えんぼか~?」
腰に手を回されてバックハグ状態で宿を出る。正直言ってめちゃくちゃ歩きにくいが、悪い気はしないので放っておいている。
「あ…お前もギルドカード作った方が良いよな…どうする?ロラーナ帰った後でも良いけど…ここでつくるか?」
「ロラーナに着いてからで大丈夫だ。」
「じゃあちゃっちゃと門抜けるか…!門番と話してる時は俺の事離せよ?」
「…善処する。」
こいつは分かりにくいけどたまに感情が表情に出る。
今はめちゃくちゃ嫌そうな顔をしてるからどんだけ俺を抱えていたいんだってな…
「身分証はあるか?」
「ギルドカードで…ってこらルーカス!」
ルーカスひっぺがして身分証を確認してもらう、ルーカスはギルドカードが無いから銀貨5枚が必要で俺のギルドカードで払った。
「久しぶりの草原だ!旅ってかんじ!」
「…馬車は使わないのか?」
「あ、あ~…いつも風魔法で走ってたからすっかり癖で…」
「そうか、なら好都合だ。ロラーナに行けば良いんだろ?」
「そうだけど…って!うわぁ!」
後ろに引っ付いてたルーカスがいきなり俺を横抱きにしてきた。
「な、何すんだよ!?」
「この方が早いだろ?」
ルーカスが風魔法使ったと思ったら全力で森を駆けていく。ガチ高速道路…。
俺がケガしないように結界まで貼ってあるし…。
「いや…早ぇけど…早ぇけど!!」
男に軽々抱えられちゃう俺ってなんなんだよ…!!!
「…るーかす…お前…朝早いよなほんとに…」
寝起きで持ち上がらない瞼を全力で上げながら洗面台で顔を洗う。
そこまで行ければ幾分かマシになるんだよ。
「ルーカス、お前朝飯どうする?」
「ユウトの食べたい物を食べれば良い。」
「そー言われてもなぁ…あ、サンドイッチあるんだった。」
ルーカスを拾って早5日、俺と言えばまだスペジに居た。
マジックバックからサンドイッチを取り出して2人でもそもそと食べる。
ルーカスは人恋しかったのか知らないけどやたらと俺を膝に乗せたがる、人目がある所は恥ずかしいから嫌だけど、宿とかだったら断る理由もないし言われたままに乗ってる。
割と俺より30cm近く差があるし、筋肉量も俺とは違くて多いから包み込まれると俺が消える。
こんなガタイが良いのにむさくるしく無いのは顔面が爽やかイケメンだからなんだろうな…。
「もうそろそろスペジ出ようと思うんだけど、お前どう思う?」
「?ユウトが出たいならそうすれば良いじゃないか。」
「んー…お前そーゆーとこだぞ…」
ついでにルーカスには欲がない、飯も腹に溜まればいいタイプの奴だし、服も、俺が買ってやるまでボロボロの布切れ着てたからな…。
「まぁ良いや!ついでだしロラーナ寄ってくか…!ジャンさんにお前紹介しないとだしな」
「…ジャンさんとは誰だ?」
「あー、俺の保護者兼ギルマスの事~」
「…そうか」
思ったより何倍も早く旅の仲間ができちまったからな~…出ていって2ヶ月ちょいで戻ってくるとか…ちょっとだけダサい気もするけど…
「よーし!そろそろ行くか!ほら!離せルーカス!」
「…もう少しだけ」
「も~なんだよ~デカい図体して甘えんぼか~?」
腰に手を回されてバックハグ状態で宿を出る。正直言ってめちゃくちゃ歩きにくいが、悪い気はしないので放っておいている。
「あ…お前もギルドカード作った方が良いよな…どうする?ロラーナ帰った後でも良いけど…ここでつくるか?」
「ロラーナに着いてからで大丈夫だ。」
「じゃあちゃっちゃと門抜けるか…!門番と話してる時は俺の事離せよ?」
「…善処する。」
こいつは分かりにくいけどたまに感情が表情に出る。
今はめちゃくちゃ嫌そうな顔をしてるからどんだけ俺を抱えていたいんだってな…
「身分証はあるか?」
「ギルドカードで…ってこらルーカス!」
ルーカスひっぺがして身分証を確認してもらう、ルーカスはギルドカードが無いから銀貨5枚が必要で俺のギルドカードで払った。
「久しぶりの草原だ!旅ってかんじ!」
「…馬車は使わないのか?」
「あ、あ~…いつも風魔法で走ってたからすっかり癖で…」
「そうか、なら好都合だ。ロラーナに行けば良いんだろ?」
「そうだけど…って!うわぁ!」
後ろに引っ付いてたルーカスがいきなり俺を横抱きにしてきた。
「な、何すんだよ!?」
「この方が早いだろ?」
ルーカスが風魔法使ったと思ったら全力で森を駆けていく。ガチ高速道路…。
俺がケガしないように結界まで貼ってあるし…。
「いや…早ぇけど…早ぇけど!!」
男に軽々抱えられちゃう俺ってなんなんだよ…!!!
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