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「いやぁ~弟ちゃんが旅かぁ~早いっすねぇ~ほんと~」
ギルドの扉を開けると聞こえてくる陽気な声に今からもう頭痛がしてくる。
「げ…やっぱりルアリド…」
「え?!弟ちゃん!?な~に?お兄ちゃんが恋しくなって戻って来ちゃ…って誰それ…」
最悪だ…久しぶりにロラーナのギルドに来たらうるさい人が居た…
この人はルアリド、ジャンさんの甥で俺の兄だと言い張ってるうるさい人…。
普通に生きてきた人からしたら親しみやすいタイプのいわゆる陽キャ、ふわふわの栗毛と柔らかな黄色い目が人気な男だ。
いわゆるイケメン…くぅ…認めたくねぇ…!
「…」
「おい…離れろ馬鹿力…」
「…この人は誰だ?」
「…ジョンさんの甥だ、俺は苦手…」
「苦手ってなんだよ~!!俺は弟ちゃんをこれでもかと愛してるのにぃ~!」
後ろで俺を抱きしめるルーカスの力がさらに強まった気がする…慣れないところで緊張してんのか?それとも俺と同じくルアリドが苦手なのか?
「おい…ルアリド、お前1回黙ってろ…あー…でそこの狼獣さんは誰だ?」
「スペジで拾ってきたルーカス、人見知りだし1回抱きしめると離してくれないけど良い奴だよ」
「…弟ちゃん…それ…ってあ~怖ッ!そんな目で見ないでよぉ…束縛男は嫌われるよ~?義弟クン?」
振り返ってみたら綺麗な顔歪めて怖い顔してたルーカスがピクッとルアリドの言葉に反応する。
おーそーだな束縛(物理)は嫌われるぞ~?
「…弟ちゃんは…本当に鈍感マンだね…苦労するよぉ?ルーカスくん?」
「…そこが良いんだ。」
「ひゅ~!あついねぇ!」
「そこまでにしておけルアリド…」
「分かってるっすよ~!あーあ俺も恋愛してぇなぁ~」
?話の流れがわからん…これが異世界ギャップか??
「それでユウトが来たのはルーカスの報告か?」
「んーまぁそんなとこ、後ルーカスのギルドカード作りたいんだけど…」
「あ~、わかったじゃあ奥の部屋に来てくれ、ルアリドお前は受付でもやってろ」
「ちょ!ジョンさぁ~ん!俺もルーカスくんのギルドカード爆誕式見たぁ~い!!」
ごちゃごちゃ言ってるルアリドをおいてギルド奥の部屋に行く、ギルマスであるジョンさんの趣味でできた部屋なのでアンティークな家具は落ち着いていて居心地が良い。
ギルドカードを作る際は大まかな個人情報を記入するため原則ギルマスと登録者の2人で行うが、ルーカスは身分的に見たら俺の奴隷。
だから立ち会いも許されてるっつーかルーカスが俺を離さない…。
「よ~し、ルーカスここに手を乗せてくれ」
「…」
2年前に見た水晶にちょっと興奮した俺はまじまじと水晶から放たれる光を見つめる。
最初に鑑定結果を見れるのはギルマス、犯罪歴があったり、やましいことがあった場合はそこでアウト。
これも結構便利システムだよなぁ~
「…ルーカスお前…」
「…」
…ん?何かあったのか…?
「お前これをユウトに言うつもりは?」
「…今はない」
「…そうか」
話が分からない…俺には見せれない話なのか?…仲間はずれはやめてくれよちょっと寂しいだろ…
「ユウト…そんな顔しないでくれ、別に犯罪とかじゃない、今はまだ言えないがいつか必ずユウトに教える。」
「いや、生きてりゃ人に知られたくない事の一つや二つあるだろ?無理しなくていいよ」
「…いや、ユウトには必ず教えるよ」
「お…おう…わかった」
見つめていた瞳が急に俺を真っ直ぐに捉えた、よく分からんけど大事なことなんだろうな…いつかその時が来たらちゃんと話を聞いてやろう。
ギルドの扉を開けると聞こえてくる陽気な声に今からもう頭痛がしてくる。
「げ…やっぱりルアリド…」
「え?!弟ちゃん!?な~に?お兄ちゃんが恋しくなって戻って来ちゃ…って誰それ…」
最悪だ…久しぶりにロラーナのギルドに来たらうるさい人が居た…
この人はルアリド、ジャンさんの甥で俺の兄だと言い張ってるうるさい人…。
普通に生きてきた人からしたら親しみやすいタイプのいわゆる陽キャ、ふわふわの栗毛と柔らかな黄色い目が人気な男だ。
いわゆるイケメン…くぅ…認めたくねぇ…!
「…」
「おい…離れろ馬鹿力…」
「…この人は誰だ?」
「…ジョンさんの甥だ、俺は苦手…」
「苦手ってなんだよ~!!俺は弟ちゃんをこれでもかと愛してるのにぃ~!」
後ろで俺を抱きしめるルーカスの力がさらに強まった気がする…慣れないところで緊張してんのか?それとも俺と同じくルアリドが苦手なのか?
「おい…ルアリド、お前1回黙ってろ…あー…でそこの狼獣さんは誰だ?」
「スペジで拾ってきたルーカス、人見知りだし1回抱きしめると離してくれないけど良い奴だよ」
「…弟ちゃん…それ…ってあ~怖ッ!そんな目で見ないでよぉ…束縛男は嫌われるよ~?義弟クン?」
振り返ってみたら綺麗な顔歪めて怖い顔してたルーカスがピクッとルアリドの言葉に反応する。
おーそーだな束縛(物理)は嫌われるぞ~?
「…弟ちゃんは…本当に鈍感マンだね…苦労するよぉ?ルーカスくん?」
「…そこが良いんだ。」
「ひゅ~!あついねぇ!」
「そこまでにしておけルアリド…」
「分かってるっすよ~!あーあ俺も恋愛してぇなぁ~」
?話の流れがわからん…これが異世界ギャップか??
「それでユウトが来たのはルーカスの報告か?」
「んーまぁそんなとこ、後ルーカスのギルドカード作りたいんだけど…」
「あ~、わかったじゃあ奥の部屋に来てくれ、ルアリドお前は受付でもやってろ」
「ちょ!ジョンさぁ~ん!俺もルーカスくんのギルドカード爆誕式見たぁ~い!!」
ごちゃごちゃ言ってるルアリドをおいてギルド奥の部屋に行く、ギルマスであるジョンさんの趣味でできた部屋なのでアンティークな家具は落ち着いていて居心地が良い。
ギルドカードを作る際は大まかな個人情報を記入するため原則ギルマスと登録者の2人で行うが、ルーカスは身分的に見たら俺の奴隷。
だから立ち会いも許されてるっつーかルーカスが俺を離さない…。
「よ~し、ルーカスここに手を乗せてくれ」
「…」
2年前に見た水晶にちょっと興奮した俺はまじまじと水晶から放たれる光を見つめる。
最初に鑑定結果を見れるのはギルマス、犯罪歴があったり、やましいことがあった場合はそこでアウト。
これも結構便利システムだよなぁ~
「…ルーカスお前…」
「…」
…ん?何かあったのか…?
「お前これをユウトに言うつもりは?」
「…今はない」
「…そうか」
話が分からない…俺には見せれない話なのか?…仲間はずれはやめてくれよちょっと寂しいだろ…
「ユウト…そんな顔しないでくれ、別に犯罪とかじゃない、今はまだ言えないがいつか必ずユウトに教える。」
「いや、生きてりゃ人に知られたくない事の一つや二つあるだろ?無理しなくていいよ」
「…いや、ユウトには必ず教えるよ」
「お…おう…わかった」
見つめていた瞳が急に俺を真っ直ぐに捉えた、よく分からんけど大事なことなんだろうな…いつかその時が来たらちゃんと話を聞いてやろう。
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