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第1章:異世界転生
実力差
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――結果から言おう、俺の圧勝だった。
瞬歩スキルもなく、数の不利がある状況で何故と思ったが、その答えは俺のステータスがすぐに教えてくれた。
「……レベルが、18まで一気に上がってる」
よくよく考えれば、俺はドラゴンであるレイチェルを倒していたのだ。
ゲビレットやオルトロスよりもはるかに強いとリリアーナに言わしめたドラゴンを倒したのだから、レベルが一気に上がるのも頷けた。
……まあ、魔力は魔法を使うのにまだ足りてないけど。
「それにしても、一撃で気を失うとかありかよ」
俺は飛び出してすぐにこちらへ背中を向けていた丸刈りのこめかみにナイフの柄を叩き込んだ。
すると人形のように飛んで行き、大木をなぎ倒して気絶した。
長髪とデブが即座に気づいたのだが、それも想定内。
魔法を使われたら厄介だと判断して全力で駆け出して眉間に渾身の拳を叩き込んだのだが、こちらも一直線に飛んで行くと岩にひびを広げてようやく地面に転がった。
そして長髪だが――あまりの出来事に動けなくなり、いとも容易く倒すことができた。
俺にとっての想定外は、俺の能力だったわ。
「……倒せたからいいが、全員の気を失わせてしまったか」
さて、どうやって運ぼうか。
「……うん、引きずっていくか」
とりあえず空間収納に置いておいた罠のロープで縛り上げて……よし、なんとかなるだろう。
こうして俺は黒幕を引きずって二人のところに戻っていった。
※※※※
戻ってきた時に見た光景は……うーん、いつの間にこの二人はこんな関係に。
「あの、先ほどはすみませんでした」
「ううん、私も頭に血が上ってしまったの、ごめんね」
「うふふ」
「あはは」
まあ、仲が良いのはいいことだけど関係が一気に近づいた方法は気になるな。……俺、知り合いが少ないし。
「おーい、冒険者がいたぞー」
「あっ! アマカワ、おかえりー!」
「アマカワさん、おかえりなさい」
笑顔で迎えてくれた二人だったが、俺が冒険者を引きずっていると知るや否や表情を引きつらせてしまった。
「……いや、三人もいたからだからな、別にこういう趣味とかじゃないからな!」
「さ、三人も? 私が吹き飛ばしたのは一人だったはずですが?」
「あー、そのあたりは今から説明するよ。ちなみに、レイチェルが吹き飛ばした冒険者ってのはこいつか」
俺は隠れていた冒険者、丸刈りを指差して聞くとレイチェルは頷いてくれた。
「そうか。どうやらこいつらは意図的にレイチェルを誘い出したみたいだ」
「「えっ!」」
そこで俺は三人が話していた内容について説明した。
「……ゼルジュラーダを滅ぼすって、こいつら何を言ってるの?」
「……わ、私は、そんなことしません!」
「分かってるって。それでだ、レイチェルはどうしてこんなところまでやって来たんだ? さっきは助けを求めてって言ってたけど」
冒険者がいたことでレイチェルが嘘をついていないことは証明された。それに、俺はこいつらが話していた内容を自分の耳で聞いているので疑う必要がない。
レイチェルがここまで来た理由に、こいつらが関わっている可能性も高いはずだ。
「……私は東の山を越えた先にある森の洞窟でひっそりと暮らしていたの。誰にも邪魔をされず、動物と戯れて、とても幸せな日々でした」
「ドラゴンってそんな生活をしているんだな」
「私は特別だと思います。ほとんどのドラゴンは自由奔放に生活をしていると聞いていますから。……ですが、一〇日ほど前に突然森の中に毒が撒かれたのです」
「毒だって?」
森の中に毒って、風に乗って消えてしまいそうなものだが。それにレイチェルはぴんぴんしているがどういうことだろうか。
「その毒というのは風に乗って消えなかったのか?」
「少量の毒であれば消えてしまいます。ですが、今回撒かれた毒は数日間、森に留まっていました。私は強い個体だったので多少体が痺れる程度で済みましたが、森で暮らす動物たちはそうはいきませんでした」
「なるほど。レイチェルが助けてほしかったのは、自分ではなく森で暮らす動物たちということか」
「はい。自然に発生した毒で倒れたのであれば私も助けを求めたりはしません。それが自然の摂理ですから。ですが、あの量の毒があの森で自然発生するとは思えませんでした。ですから、動物たちを助け、そして毒の原因を探れる方に助けを求めてここまで来たのです」
……うーん、こいつらがそれだけの毒を撒けるような実力の持ち主とは思えないんだよなぁ。俺に一人で倒される程度の奴らだし。
レイチェルが本気を出せば一瞬で灰にできるだろうしな。
「……よし、それじゃあまずはこの丸刈りを起こして話を聞いてみるか」
「そのようがいいかもね。それと、アマカワ」
「どうしたんだ?」
リリアーナが真剣な表情で俺を見ている。まあ、何を言いたいのかは分かっているけどな。
「こいつらが黒幕だったとしても、違ったとしても、私はレイチェルを助けたい。だから、その、アマカワにも……」
「分かってるよ。俺も一緒に行くから、まずは話を聞いておこう」
「あ、ありがとうございます! リリアーナさん、アマカワさん!」
泣き出しそうになっているレイチェルを抱きしめているリリアーナ。
……うん、美しい女性がかわいい女の子を抱きしめている光景、最高だな。
瞬歩スキルもなく、数の不利がある状況で何故と思ったが、その答えは俺のステータスがすぐに教えてくれた。
「……レベルが、18まで一気に上がってる」
よくよく考えれば、俺はドラゴンであるレイチェルを倒していたのだ。
ゲビレットやオルトロスよりもはるかに強いとリリアーナに言わしめたドラゴンを倒したのだから、レベルが一気に上がるのも頷けた。
……まあ、魔力は魔法を使うのにまだ足りてないけど。
「それにしても、一撃で気を失うとかありかよ」
俺は飛び出してすぐにこちらへ背中を向けていた丸刈りのこめかみにナイフの柄を叩き込んだ。
すると人形のように飛んで行き、大木をなぎ倒して気絶した。
長髪とデブが即座に気づいたのだが、それも想定内。
魔法を使われたら厄介だと判断して全力で駆け出して眉間に渾身の拳を叩き込んだのだが、こちらも一直線に飛んで行くと岩にひびを広げてようやく地面に転がった。
そして長髪だが――あまりの出来事に動けなくなり、いとも容易く倒すことができた。
俺にとっての想定外は、俺の能力だったわ。
「……倒せたからいいが、全員の気を失わせてしまったか」
さて、どうやって運ぼうか。
「……うん、引きずっていくか」
とりあえず空間収納に置いておいた罠のロープで縛り上げて……よし、なんとかなるだろう。
こうして俺は黒幕を引きずって二人のところに戻っていった。
※※※※
戻ってきた時に見た光景は……うーん、いつの間にこの二人はこんな関係に。
「あの、先ほどはすみませんでした」
「ううん、私も頭に血が上ってしまったの、ごめんね」
「うふふ」
「あはは」
まあ、仲が良いのはいいことだけど関係が一気に近づいた方法は気になるな。……俺、知り合いが少ないし。
「おーい、冒険者がいたぞー」
「あっ! アマカワ、おかえりー!」
「アマカワさん、おかえりなさい」
笑顔で迎えてくれた二人だったが、俺が冒険者を引きずっていると知るや否や表情を引きつらせてしまった。
「……いや、三人もいたからだからな、別にこういう趣味とかじゃないからな!」
「さ、三人も? 私が吹き飛ばしたのは一人だったはずですが?」
「あー、そのあたりは今から説明するよ。ちなみに、レイチェルが吹き飛ばした冒険者ってのはこいつか」
俺は隠れていた冒険者、丸刈りを指差して聞くとレイチェルは頷いてくれた。
「そうか。どうやらこいつらは意図的にレイチェルを誘い出したみたいだ」
「「えっ!」」
そこで俺は三人が話していた内容について説明した。
「……ゼルジュラーダを滅ぼすって、こいつら何を言ってるの?」
「……わ、私は、そんなことしません!」
「分かってるって。それでだ、レイチェルはどうしてこんなところまでやって来たんだ? さっきは助けを求めてって言ってたけど」
冒険者がいたことでレイチェルが嘘をついていないことは証明された。それに、俺はこいつらが話していた内容を自分の耳で聞いているので疑う必要がない。
レイチェルがここまで来た理由に、こいつらが関わっている可能性も高いはずだ。
「……私は東の山を越えた先にある森の洞窟でひっそりと暮らしていたの。誰にも邪魔をされず、動物と戯れて、とても幸せな日々でした」
「ドラゴンってそんな生活をしているんだな」
「私は特別だと思います。ほとんどのドラゴンは自由奔放に生活をしていると聞いていますから。……ですが、一〇日ほど前に突然森の中に毒が撒かれたのです」
「毒だって?」
森の中に毒って、風に乗って消えてしまいそうなものだが。それにレイチェルはぴんぴんしているがどういうことだろうか。
「その毒というのは風に乗って消えなかったのか?」
「少量の毒であれば消えてしまいます。ですが、今回撒かれた毒は数日間、森に留まっていました。私は強い個体だったので多少体が痺れる程度で済みましたが、森で暮らす動物たちはそうはいきませんでした」
「なるほど。レイチェルが助けてほしかったのは、自分ではなく森で暮らす動物たちということか」
「はい。自然に発生した毒で倒れたのであれば私も助けを求めたりはしません。それが自然の摂理ですから。ですが、あの量の毒があの森で自然発生するとは思えませんでした。ですから、動物たちを助け、そして毒の原因を探れる方に助けを求めてここまで来たのです」
……うーん、こいつらがそれだけの毒を撒けるような実力の持ち主とは思えないんだよなぁ。俺に一人で倒される程度の奴らだし。
レイチェルが本気を出せば一瞬で灰にできるだろうしな。
「……よし、それじゃあまずはこの丸刈りを起こして話を聞いてみるか」
「そのようがいいかもね。それと、アマカワ」
「どうしたんだ?」
リリアーナが真剣な表情で俺を見ている。まあ、何を言いたいのかは分かっているけどな。
「こいつらが黒幕だったとしても、違ったとしても、私はレイチェルを助けたい。だから、その、アマカワにも……」
「分かってるよ。俺も一緒に行くから、まずは話を聞いておこう」
「あ、ありがとうございます! リリアーナさん、アマカワさん!」
泣き出しそうになっているレイチェルを抱きしめているリリアーナ。
……うん、美しい女性がかわいい女の子を抱きしめている光景、最高だな。
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