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第四章
第189話:帰る場所はやっぱり……
こうしてバルフェムに戻ってきた楓は、その足で従魔具店へと向かう。
ティアナとヴィオンも一緒で、従魔具店の扉を開くとすぐに声をかけられる。
「カエデさん!」
「おかえり、姉ちゃん!」
「無事に戻ってきたか」
ミリー、リディ、オルダナの順番で口を開いた。
自分でも気づかないうちに緊張しっ放しだったのだろう。
楓は彼女たちの顔を見た途端、大きく安堵していた。
「……ただいま、みんな!」
そして、笑顔でそう答えると、腕まくりをしながら在庫状況を確認しようとした。
「あ、嬢ちゃんは今日と明日、しっかり休めよ?」
楓の様子を見て仕事をする気満々だと悟ったオルダナは、真っ先に釘を刺した。
そんな彼の言葉に楓はビクッと体を震わせると、横目でオルダナを見ながら口を開く。
「……で、でも~?」
「でもも何もない。嬢ちゃんは目を離すとすぐに仕事をしようとするからな。王都へ遊びに行っていたわけじゃないし、休む時はしっかりと休むんだ、いいな?」
「……はい」
オルダナには頭の上がらない楓は、素直に返事をした。
だが、在庫状況だけでも確認しておきたいと、こっそりミリーへ声をかける。
「……ねえ、ミリーちゃん? 在庫の状況だけでも――」
「オルダナさーん! カエデさんが在庫状況の確認をしたいそうでーす!」
「ちょっと!? ミリーちゃん!?」
「……ほほーう? 嬢ちゃん、俺の言うことが聞けないみたいだなぁ~?」
「……はは、あはは…………休みます」
まさかミリーに裏切られるとは思わず、楓は苦笑いしながらそう答えることしかできなかった。
「……ったく。ティアナとヴィオンで嬢ちゃんを連れ出してくれるか? そうでもしないと、仕事人間になっちまう」
「分かったわ、オルダナさん!」
「任された」
「ティアナさんとヴィオンさんまで!?」
ティアナとヴィオンも同じことを感じていたのか、オルダナの言葉に即答した。
「ほらほら、いくわよカエデ~」
「せっかく帰ってきたのに~!」
「仕事をするために帰ってきたのか? 本当に仕事人間なんだな」
「違いますから~! そういう意味じゃないんですよ~!」
こうして楓は、帰る場所である従魔具店から連れ出されてしまった。
(……でも、みんな私のことを考えて連れ出してくれているんだよね。前はこんなこと一度もなかったし、ありがたいな)
従魔具店を離れたくなかった気持ちも本当だが、オルダナたちの気持ちが嬉しい気持ちも確かだ。
そう思いながら、楓はティアナに手を引かれながら通りを進んで行くのだった。
ティアナとヴィオンも一緒で、従魔具店の扉を開くとすぐに声をかけられる。
「カエデさん!」
「おかえり、姉ちゃん!」
「無事に戻ってきたか」
ミリー、リディ、オルダナの順番で口を開いた。
自分でも気づかないうちに緊張しっ放しだったのだろう。
楓は彼女たちの顔を見た途端、大きく安堵していた。
「……ただいま、みんな!」
そして、笑顔でそう答えると、腕まくりをしながら在庫状況を確認しようとした。
「あ、嬢ちゃんは今日と明日、しっかり休めよ?」
楓の様子を見て仕事をする気満々だと悟ったオルダナは、真っ先に釘を刺した。
そんな彼の言葉に楓はビクッと体を震わせると、横目でオルダナを見ながら口を開く。
「……で、でも~?」
「でもも何もない。嬢ちゃんは目を離すとすぐに仕事をしようとするからな。王都へ遊びに行っていたわけじゃないし、休む時はしっかりと休むんだ、いいな?」
「……はい」
オルダナには頭の上がらない楓は、素直に返事をした。
だが、在庫状況だけでも確認しておきたいと、こっそりミリーへ声をかける。
「……ねえ、ミリーちゃん? 在庫の状況だけでも――」
「オルダナさーん! カエデさんが在庫状況の確認をしたいそうでーす!」
「ちょっと!? ミリーちゃん!?」
「……ほほーう? 嬢ちゃん、俺の言うことが聞けないみたいだなぁ~?」
「……はは、あはは…………休みます」
まさかミリーに裏切られるとは思わず、楓は苦笑いしながらそう答えることしかできなかった。
「……ったく。ティアナとヴィオンで嬢ちゃんを連れ出してくれるか? そうでもしないと、仕事人間になっちまう」
「分かったわ、オルダナさん!」
「任された」
「ティアナさんとヴィオンさんまで!?」
ティアナとヴィオンも同じことを感じていたのか、オルダナの言葉に即答した。
「ほらほら、いくわよカエデ~」
「せっかく帰ってきたのに~!」
「仕事をするために帰ってきたのか? 本当に仕事人間なんだな」
「違いますから~! そういう意味じゃないんですよ~!」
こうして楓は、帰る場所である従魔具店から連れ出されてしまった。
(……でも、みんな私のことを考えて連れ出してくれているんだよね。前はこんなこと一度もなかったし、ありがたいな)
従魔具店を離れたくなかった気持ちも本当だが、オルダナたちの気持ちが嬉しい気持ちも確かだ。
そう思いながら、楓はティアナに手を引かれながら通りを進んで行くのだった。
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