異世界では人並みに幸せになれますように

bokutinkei

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「お嬢様スクイズ様がお見舞いにいらっしゃったみたいですよ」

とメリーがお兄様が来た事を教えてくれたので、
私がコクンと頷くと、メリーがドアを開けに行ってくれた。



少し緊張気味の私のベッドの横のイスにお兄様が腰かけるとお兄様が優しく頬笑んでくれたので、
緊張が解れ私もお兄様に微笑んだ、イケメンのお兄様の笑顔は眩しい!
まだ8歳なのにこのイケメン度!お兄様はモテるんだろうなぁーと思っていると、


「アムル身体はどう?熱はもう下がった?」


とお兄様が心配顔で聞いてきた私は

「うん、きょうはかりゃだはらいじょうぶ、もうおきりぇりゅの、
 ねちゅもりゃいじょうぶにゃにょ」

と心配をこんな子供にさせちゃいけない!と愛子の大人心が言ってるので元気に笑顔で答えた、
見た目と口調は3歳じだけど気持ちは大人なのだ!口調は早く何とかしたい!
お兄様はチョット驚き顔をしたけど気にしない。



「そう良かった、でもまだ無理はしちゃいけないよ、
 アムルそれと、、、ごめんね、こんな事になったのは僕がいけないんだ、僕が、、、」

とお兄様が悲しそうに辛そうに言葉を詰まらせた、私は何の事だろう?と訳が判らないので、
首をこてんとしながら考えたけどやっぱり判らないので、



「にぃ~ちゃ?りゃいじょうぶにゃにょよ?
 にぃ~ちゃは?いちゃい?
 りゃいじょうぶりゃにゃいにょ?
 にぃ~ちゃ?ねちゅ?」

と私の方よりももしかしてお兄様の方が身体が辛いのでは無いかと焦ってしまったが



「うーうん僕は大丈夫だよ、アムルより全然元気だよ、男だしお兄ちゃんだもん、
 ごめんね、アムルに心配かけちゃいけないね」

とさっきまでとは違い微笑んでくれた。


お兄様はそれから本を読んでくれたり一緒にお茶を飲んでくれたりとしてくれたけど、
お兄様もお稽古がある為


「もうこんな時間だね、もう行かなくっちゃ、アムルももう休んだ方が良いみたいだし又来るね」

と私の頭をポンポンとして部屋から出て行った。



イケメンのお兄様にチョットドキドキした。


お兄様は私が目覚めた後からお稽古事を初めたらしい、
本当は10歳から初める事をまだ8歳なのに勉強に剣術にと頑張っているらしい、
この世界でも後継ぎは男と言う事なので、この家の後継ぎはお兄様で決まりだ、
男のお兄様がいて本当に良かったと思う。


私は女なのでこの世界でも役立たずかもしれないけど、少しでも迷惑をかけずに生きていかないといけないし!
頑張ろうーと両手をギュッと握っていると、メリーに慈愛の目で見られていた、
恥ずかしい。














 
 



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