異世界では人並みに幸せになれますように

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メリーに汗を拭いてもらって着替え終わると身体は少しスッキリした。


「まだお風呂は控えた方が宜しいのでこれでご勘弁下さい」


全然これだけ綺麗にしてもらったので充分です。


まだ頭がぼーとするけどこれはまだ身体が火照る熱のせいかな。


「お嬢様？アムルリアお嬢様？」


「えっ？」


「大丈夫ですか？ボォーしておりますけど、
　スクイズお坊ちゃまがお嬢様が大丈夫そうでしたらお見舞いにいらしたいと仰っていましたが、
　どうされますか？」


スクイズお坊ちゃま、、、お兄様だそうだアムルリアのお兄様だ、、、
今は何か誰にも会いたく無いどうしよう。


「えっと、、、」


「大丈夫ですよ、
　まだお辛い用ですので私からスクイズお坊ちゃまにお伝えしておきます、
　お薬をお飲みになりもう少しお眠り下さい」


薬を飲ませてもらい横になった、ボーっとするけど寝るのは嫌だ又嫌な夢を見そうで怖い。


「メリ～ねむくないの、おきてちゃだめ、、、かな？」


「しょうがないですね横になっていて下さい何かお飲み物をお持ちしますね」


「ありがとうメリ～」


メリーは飲み物を取りに部屋を出て行った。


私は横になっていると寝そうなのでソファーに座ろうと思って起きた、
歩くと少しクラクラする神殿から帰って来てからどれぐらい寝ていたんだろう足に力が入り辛い。


「またたいりょくがなくなったようなきがする、、、おこられちゃうかな？ふぅ～」


ソファーに座ったけどフワフワのソファーで此処でも寝そうだ。


「そうだ！おてんきいいしまどぎわにいこう」


私はソファーから立って庭に出る大きな窓際に歩いて行った。
立って外を見ようかと思っていたけど足の力が抜けて床に座ってしまった絨毯がフカフカなので痛くない。


暖かい陽射しで気持ち良いけど色々と考えてしまう。


私は何で此処に居るんだろう。


私は愛子だった愛子は多分階段で落ちて死んでしまったんだろう、
そしてアムルリアの身体に私が入ってしまった、、、本当のアムルリアは何処にいったの？
私がいなくなればアムルリアは戻ってこれるのかな、皆んなが好きなのはアムルリア私は、、、


「いらないこ、、、」


私は胸の辺りをギュッと掴んだ、胸が苦しいのと同時に目から涙が出てきた。


「だめっ、、、ないちゃだめ、、、」


私は唇を噛んで泣くのを我慢した今は泣いている暇は無いアムルリアにこの身体を返してあげないといけない、
愛子じゃなくて皆んなのアムルリアを返してあげないといけない。


「わたしはみがわり、、、」


もう少しだけ身体を貸してねアムルリア、、、


「お嬢様！」


「メリ～、、、どうしたの？」


「此方のお言葉です、ハァー如何してこの様な所にいらっしゃるのですか？
　ベッドで寝ていて下さいと申し上げましたよねせめてソファーにお座りになっていて下さい」


「あっあのね、おてんきがよくてねそれでね、おそとみてね、でもねあしががくってね」


メリーが溜息！あぁー何て説明すれば良いんだろう！どうすれば言葉が支離滅裂になる！


「もう分かりましたからソファーにお座り下さい、少し軽食とお飲み物をお持ちしました」


「ありがとうございます、、、えっと、、、おこってる？」


立とうと思うんだけど足に力が入らない手を床に突いて立とうとするけど上手く立てない。


「怒ってはおりません、体力が無くなって居るのに無理はしないで下さい」


メリーは私の身体を支えてソファーに座らせてくれた。


「えへへ」


「笑い事では御座いません」


「あうっ」


怒って無いって言ってるけど今は何を言っても駄目なんだろうなぁーと思った。