異世界では人並みに幸せになれますように

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馬車が進むと今迄観た事が無かった景色が流れる用にコロコロと変わり、
私は窓にしがみ付き凄く楽しく眺めていた。


ふとカイルの方を見ると何処からか書類を出して仕事をしているみたいなので、
邪魔をしてはいけないと思い大人しくしないとと思いラルクの隣に大人しく腰掛けた。


するとラルクは私の足に鼻先を乗っけて尻尾を振ってきたので、
私は今度はラルクのフワフワの毛並みを撫でながら馬車の旅を楽しんだ。


暫くすると馭者席からセラフィムから声が掛けられた。


「カイル殿下、お嬢様、この辺で休憩と昼食にしたいと思います、宜しいでしょうか？」


カイルはチラッと窓の外に目をやり。
「任せる」
と一言言った。


「足し困りました、では準備をしますので少々お待ち下さい」


セラフィムが言うと馬車が静かに停車して外で指示を出すセラフィムの声と皆の声、
用意をする為に人が動く気配がした。


「リア大丈夫か？リアは馬車に乗り慣れていないから疲れただろう」


「だいじょうぶだよ、すっごくたのしいからつかれてないよ」


「そうだな、リアの表情がコロコロ変わって俺も楽しかった」


うわぁ～仕事していると思ってたのに見られていたとは凄く恥ずかしい、
私は恥ずかしくて顔が赤くなってしまった。


カイルはそんな私を見て益々楽しそうに笑った。


そしてセラフィムが準備が出来たと声が掛かり馬車から降りるとそこは草原の真ん中だった。


私はこんな草原を見た事が無かったので驚いてしまった。


お天気も良く空が青く永遠に続く綺麗な草原に綺麗な青空息を吸うと綺麗な空気。


愛子の時とは大違いゴチャゴチャとした人が溢れる街並み排気臭い空気とは大違い、
私は感動で涙が出そうになってしまった。


隣にカイルが並び
「気持ち良いな」


「すごいね～」
と2人で景色を眺めていると私のお腹がクゥ～と鳴いてしまった、、、恥ずかしい！


「昼にしよう俺も腹が減った」


私は恥ずかしくて首を縦に振ってカイルと共に食事の場所に向かい、
ピクニック気分でお昼を頂いた。


何時もよりもいっぱい食べてしまって少し苦しくなってしまったので、
ラルクと一緒に草原を追い掛けっこをして運動をし休憩時間も楽しく堪能した。


そして再び馬車に乗り馬車の旅に戻るが、
お腹も満たされ適度な運動をして馬車に揺られると睡魔が襲ってきた！
此処で寝てしまうと皆は働いて居るのに私だけ寝てしまうなんて申し訳なく思うので我慢しなくては！
でも、、、眠い、、、そんな葛藤をしているとカイルが話しかけてきた。


「リア、眠いなら寝ろ無理はするな」


「だって～みんなおきてる、、、、ふぁ～んぅ～」


「気にする事は無いリアが無理をする方が皆が心配する」


私の方が大人なのにしっかりしないといけないのに！ラルクも尻尾で私の背中を撫でるのは止めて！
睡魔が倍増するよ。


「リア」


カイルに優しく名前を呼ばれてもう限界の私は睡魔に負けて寝てしまった。


「寝たか、、、では話をしましょか？ライ君、、、いやラルクリム様」
カイルはニヤッと笑った。


ライ君事ラルクリムも耳をピクッと動かした。