異世界では人並みに幸せになれますように

105(べーニー・カーリット視点)

今日は私のお友達令嬢達とのお茶会ですわ、皆様もう舞踏会のパートナーはお決まりかしら？
お決まりでは無かったら私のお友達殿方をご紹介して差し上げますわ、だって私は次期王妃ですもの。


「皆様もう舞踏会でのパートナーはお決まり？」
私は優雅にお茶を飲みながら令嬢達に尋ねた。


「はい、ベーニー様私は幼馴染みと行きますの」


「あらそう」


「私は婚約者とです」


「あらそう」


「私は、、、」


あら？皆様もうお決まりですのね、では私のお友達の殿方の出番は無さそうだわ、
お友達の殿方はきっと寂しがるかも知れませんが、
私を取り巻いて頂きカイル皇子と私を囲んで引き立てて貰えば良いですわね、
私は再びお茶を優雅に飲む令嬢としての優雅差は私が1番ですからね。


「あの、ベーニー様は、、、」


「何どうしたのかしら？」


「いえあの、、、ベーニー様のパートナーはカイル皇子なのですか？」


何を言ってるのかしらこの令嬢は当たり前じゃない。


「ええ、カイル皇子以外に私のパートナーが務まる筈が無いじゃない、どうしてそんな事を聞くのかしら？」
この令嬢は確か子爵令嬢だったわね、パートナーは王宮勤めの騎士のお1人だったかしら？


「えっとあの、、、」


「何が仰りたいの、早く言いなさい」


「はい、私のパートナーから聞いたんですけど、カイル皇子は隣国に行かれているってですので、、、
　舞踏会には間に合わ無くて、出席出来ないかも知れないと、、、」


「はぁあーーーー！！何ですって！」


「あっあのっいえ、ベーニー様はお誘いをお受けしているんですよね！でしたら勘違いかも知れません！」


子爵令嬢がワタワタと慌てているけど今は関係無いは！急いで確認しなくてわ！
私は皆様に挨拶をしてお茶会を失礼して直ぐにお父様のもとへ急ぎました。


お父様の執務室に付くとノックをする前に執務室に入りました、
淑女としていけない事ですけど今は関係御座いませんわ！お父様もビックリして私を見てきましたけどそれより！


「お父様！カイル皇子が隣国に行っているのは本当ですの！？」


「おっおっ私の可愛いベーニーそんなに慌ててどうしたんだ？」


「ですから！カイル皇子が隣国に行っているのは本当ですの！？」


「いや私は聞いていないが？誰から聞いた？」


「子爵令嬢からですわ！カイル皇子は隣国へ行かれててお帰りは舞踏会には間に合わ無いって！
　お父様も聞いてらっしゃら無いのですか！？」


「聞いて無いぞっいや！まさか！、、、大公か！」


「どうして！ああーどうしましょうこのままでは私は笑い者だわ！
　舞踏会へはカイル皇子のパートナーとして出席するって皆知っているのよ！ああーーーー」


「おお私の可愛いベーニー、お前を笑い者になどさせて溜まるか！
　お前のパートナーはカイル皇子だ！」


「でも！どうすれば！」


「私に任せなさい、私の可愛いベーニー必ずカイル皇子をお前のパートナーにして見せる！」


そう言うとお父様は執務室から出て行ってしまったわ。


お父様は私に嘘を付いた事は無いわ、私の言う事も必ず聞いてくれる！
私はお父様を信じてお待ちして居ますわカイル皇子。


早く私のもとへいらっしゃって。