異世界では人並みに幸せになれますように

bokutinkei

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ラルクかも知れない!そう考えると私はソワソワし出してしまっていた。


どうしよう、ラルクを追い掛けないと、、、
うぅ~ん、、、そうだ!えっと~誰かいないかなぁ~、、、


丁度その時あおさんが広場に来てボルクの方に向かっているのが見えた。


「おい!ボルク!お前何勝手に役割変ってんだよ!探したじゃねぇーか!」


ボルクはその声に反応して嫌そうな顔をしている。


「イヤー、別に何もしてねぇーぞ」


「そういう事じゃ無い、役割が決まってんだから守れよ!迷惑だろ」


「まぁーイィーじゃねぇーか」


大きな声で言い争ってたがお互いが近くに寄ったので此方に声が聞こえなくなった。


でも何か喧嘩してる?まぁ~いいかと考え、、、
そうか!今だ!私は自分の周りに人がいない事を確認してラルクが向かった方に走り出した。


ラルク!ラルク!何処!何処!この神殿に来た時からラルクと離れていた時に聴こえていた声が届かなくなっているのか?聴こえ無くなっているので探さなくてはいけない!


何処~ラルク~、、、


私は広い神殿をキョロキョロとしながら人に見つからない用にラルクを捜す。


広い廊下を歩いていると何か話し声が聞こえてくる。


もしかしてラルクかなぁ~?と思いその声の方に向かうと誰かと誰かが話している、
その声が聴こえる部屋に付くと扉が少し開いていてさっき寄り良く会話を聴いてみようと扉に近づく。


こんな事してる場合では無いのだけど、、、
好奇心に負けて気付かれない用に扉に近づき会話を聞いてみた。



「兄さん!どうなってんですか!?」


「どうなってるとは?」


2人いるようで兄さんと言っているので兄弟かな?弟の方はイライラしているみたいだ。


「あぁーもぉー!私は何故この国にカイル殿下が来ているのかと聞いているのです!」


カイル?


「カイル殿下か、何故か神殿を訪問したいと言っていたな」


「それは何故ですか?わざわざ他国の神殿に訪問を?我国にも神殿は有るのに、、、
 何か他には?、、、まさか!あの事に気付いたんでは!」


あの事?って何だろう?もっと詳しくお話してくれないかな?


「嫌、それは無いだろうだが警戒して損は無いだから今日訪問を許可した」


「今日?それは?、、、ああーだから人が少なかったのですね」


えっ?人が少ない今日って、、、あっ!お散歩の日!


「そうだ人が少なければ聞く事も出来んだろ、直々に神殿長の私が相手をしてやるのだ文句も言えまい」


「そうですね余計な事は出来ないでしょう、
 それにさっさと国に帰って頂かないと我娘ベーニーのパートナーが不在など有りえん!
 兄さん頼みますよ!」


「ああ、さっさと国に帰って貰おう」


えっ!?ベーニーが娘って?
あぁ~何か色々情報が聞けたけど何がどうなってるの?


私が考えている間も兄弟の会話は続いている。



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