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第二章
おいかけっこ
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いつも通りにユキに謝り。再度二人でオークを討伐しに行き。三時間かけて依頼達成した。
やはり二人になるだけで難易度もぐんと下がる。
ユキが威嚇し正面でオークからの攻撃をかわすことに専念し、死角から切りつけるだけの簡単なお仕事だ。
体力もスタミナも高い為に、時間はかかってしまうが行ってしまえばそれたけだ。そんなにSPEEDが早いわけではないので、避けることだけに集中すれば余裕がある。
「いやー。簡単な仕事だったな」
「二人でやればですけどね!」
「良いかい? 終わったことにこだわっていたら前には進めないよ」
ドヤッ!とユキにキメ顔で答えると、心底ストレスを溜めているのが分かる。
「はー。だからいつもいつもいつも! 同じ事を繰り返すんですよ。本当にそのうち死にますからね?」
「そうならないように逃げ足を鍛えないとな」
「いや、知識を付けることを努力して下さい」
呆れ顔で忠告された。俺の方が年上なんだけどな⋯⋯
「ちなみにオークって塔で言うと何階くらいのレベルなんだろうな?」
「どうなんですかね。Dランク推奨クエストですし、二人であれば簡単なものでしたので、10階位じゃないですか?」
「それじゃボスじゃん! 10階はボスだよ。そこら辺にいるのがボスって(笑)」
10階毎にボスが出ることを忘れていたであろうユキが顔を真っ赤にしてプルプルし始めた。
さーて、逃げよう。ビンタがくるぞー!
全力ダッシュをすると、ユキが追いかけてくる。
普通に走ればシーフであるユキの方が早い。【SPEED】を使えば俺の方が早いので、ここぞとばかりにスキルを発動させ逃げる。
逃げながら振り向き
「だっせー! 知識付けるお前もじゃーん!」
また振り向き
「なーにが、10階くらいですかねー。だよ!」
また振り向き
「それボスじゃーん!! それボスじゃーん!」
と煽り続けて、次に何を言おうかなと振り向くと、10mほど離れていたはずのユキがすぐそこまで近づいていた。
⋯⋯なんで?
一瞬焦ったが、煽る為に力を抜いていたので、まだ全力ではない。煽るのをやめ本気を出す。
にもかかわらず追い付かれた。
「ヒデさんのおかげで【SPEED】を取得出来ました。ありがとうです!」
そう言われながらビンタされた⋯⋯
感謝の言葉とビンタってそんなのねーから。
そもそも怒りでスキルって覚えられるもんなんだな。
やはり二人になるだけで難易度もぐんと下がる。
ユキが威嚇し正面でオークからの攻撃をかわすことに専念し、死角から切りつけるだけの簡単なお仕事だ。
体力もスタミナも高い為に、時間はかかってしまうが行ってしまえばそれたけだ。そんなにSPEEDが早いわけではないので、避けることだけに集中すれば余裕がある。
「いやー。簡単な仕事だったな」
「二人でやればですけどね!」
「良いかい? 終わったことにこだわっていたら前には進めないよ」
ドヤッ!とユキにキメ顔で答えると、心底ストレスを溜めているのが分かる。
「はー。だからいつもいつもいつも! 同じ事を繰り返すんですよ。本当にそのうち死にますからね?」
「そうならないように逃げ足を鍛えないとな」
「いや、知識を付けることを努力して下さい」
呆れ顔で忠告された。俺の方が年上なんだけどな⋯⋯
「ちなみにオークって塔で言うと何階くらいのレベルなんだろうな?」
「どうなんですかね。Dランク推奨クエストですし、二人であれば簡単なものでしたので、10階位じゃないですか?」
「それじゃボスじゃん! 10階はボスだよ。そこら辺にいるのがボスって(笑)」
10階毎にボスが出ることを忘れていたであろうユキが顔を真っ赤にしてプルプルし始めた。
さーて、逃げよう。ビンタがくるぞー!
全力ダッシュをすると、ユキが追いかけてくる。
普通に走ればシーフであるユキの方が早い。【SPEED】を使えば俺の方が早いので、ここぞとばかりにスキルを発動させ逃げる。
逃げながら振り向き
「だっせー! 知識付けるお前もじゃーん!」
また振り向き
「なーにが、10階くらいですかねー。だよ!」
また振り向き
「それボスじゃーん!! それボスじゃーん!」
と煽り続けて、次に何を言おうかなと振り向くと、10mほど離れていたはずのユキがすぐそこまで近づいていた。
⋯⋯なんで?
一瞬焦ったが、煽る為に力を抜いていたので、まだ全力ではない。煽るのをやめ本気を出す。
にもかかわらず追い付かれた。
「ヒデさんのおかげで【SPEED】を取得出来ました。ありがとうです!」
そう言われながらビンタされた⋯⋯
感謝の言葉とビンタってそんなのねーから。
そもそも怒りでスキルって覚えられるもんなんだな。
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