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第二章
ギアさんの部屋へ訪問
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朝になり二人でギアさんの部屋に訪れた。
「おはよう。昨日はゆっくり休めたか?」
笑顔でギアさんが出迎えてくれ、昨日と同じ場所に座る。
「さて、色々な事を聞きたいだろうが、まずは俺の話しを聞いてくれ」
「わかりました」
二人とも頷き。話しを聞かせてもらう。
「今から20年以上前から話さなきゃならないな。
俺がまだ駆け出しだった頃はお前ほどでは無いが、無茶を良くしていてな。一日でも早く上位冒険者になりたかった。別にたいしちゃ理由じゃない、周りから格好良いと思われたったんだよ」
むかしを思い出して、照れくさそうにギアさんが笑っている。
「ある時、本当に死にかけた時があったんだが、その時に助けてくれたのが【タカハシマイコさん】だった。流石に長すぎるからマイコさんと呼んでいたがヒデ。お前ならわかるんじゃないか?」
間違いない日本人だ。ギアさんに向かって頷く。
「それからは、マイコさんにくっついて色々なクエストを行いながら、色々な事を聞いた。この世界の常識は全く知らなかったから俺が教えていたけどな。アイテムの使い方はまず間違うから、よくそれをからかったもんだよ」
やっぱり知らないんだ。良かった、俺が異常じゃなかった。
「なんで、ギアさんはマイコさんと共に活動しようと思ったんですか?」
「発言がいちいちかっこよかったんだ」
「発言?」
「目標を駆逐する。私にはこの生き方しか出来ないんだ。赤は良い、三倍動ける。俺の手が真っ赤に燃える。とかな。赤が好きな人だった」
⋯⋯。多分だけど、アニメの台詞だ。
見たことは無いけど、赤で三倍って言われたら多分そうだ。
「それでな。俺が20歳を迎えた日に、マイコさんから一緒にディグナルドタワーのてっぺんを目指さないか? と、誘われた。俺は勿論、行くと答えてディグナルドを目指し町を出た」
俺がタワーを目指したのは正解だったようだ。
「ディグナルドを目指す旅路の途中でマイコさんから言われたんだ。『私は地球人だ』ってな。最初は意味が全くわからなかったが、マイコさんが真剣な説明で俺は納得した。タワーを目指したのはお前も同じ目的だろう?」
「そうです」
ギアさんはニコっと笑い話しを続ける。
「ニホンって所の話しを色々していてな。乗り物や文化。流行っているものなんかもそうだったな。そんな話しを良くしていた。まぁ、この中でも一番の衝撃は、巨大なロボットとか言う乗り物で、戦ったりするんだろう?」
「いえ、それは真っ赤な嘘です」
おい、マイコさん。
「⋯⋯っ! 嘘なのか? なっ、なら、緊急時には町が地下に沈むっていう、とんでもない防御システムは?」
あ~、それなら俺でも知ってる。
「嘘です」
「うっ、ウチュウとか言う、空気の無い所でもコロニーなる場所で生活できる環境を作っている話しは?」
「嘘です」
マイコさん。いや、もうマイコでいいや。
多分ヲタクだな⋯⋯。
ギアさんは汗を流しながら、何とも言えない顔をしていた。
ユキは置いてきぼりだ。
バレないと思ったんだろうけど、マイコに会ったら言ってやろう。現実とアニメは違うのだと。
「おはよう。昨日はゆっくり休めたか?」
笑顔でギアさんが出迎えてくれ、昨日と同じ場所に座る。
「さて、色々な事を聞きたいだろうが、まずは俺の話しを聞いてくれ」
「わかりました」
二人とも頷き。話しを聞かせてもらう。
「今から20年以上前から話さなきゃならないな。
俺がまだ駆け出しだった頃はお前ほどでは無いが、無茶を良くしていてな。一日でも早く上位冒険者になりたかった。別にたいしちゃ理由じゃない、周りから格好良いと思われたったんだよ」
むかしを思い出して、照れくさそうにギアさんが笑っている。
「ある時、本当に死にかけた時があったんだが、その時に助けてくれたのが【タカハシマイコさん】だった。流石に長すぎるからマイコさんと呼んでいたがヒデ。お前ならわかるんじゃないか?」
間違いない日本人だ。ギアさんに向かって頷く。
「それからは、マイコさんにくっついて色々なクエストを行いながら、色々な事を聞いた。この世界の常識は全く知らなかったから俺が教えていたけどな。アイテムの使い方はまず間違うから、よくそれをからかったもんだよ」
やっぱり知らないんだ。良かった、俺が異常じゃなかった。
「なんで、ギアさんはマイコさんと共に活動しようと思ったんですか?」
「発言がいちいちかっこよかったんだ」
「発言?」
「目標を駆逐する。私にはこの生き方しか出来ないんだ。赤は良い、三倍動ける。俺の手が真っ赤に燃える。とかな。赤が好きな人だった」
⋯⋯。多分だけど、アニメの台詞だ。
見たことは無いけど、赤で三倍って言われたら多分そうだ。
「それでな。俺が20歳を迎えた日に、マイコさんから一緒にディグナルドタワーのてっぺんを目指さないか? と、誘われた。俺は勿論、行くと答えてディグナルドを目指し町を出た」
俺がタワーを目指したのは正解だったようだ。
「ディグナルドを目指す旅路の途中でマイコさんから言われたんだ。『私は地球人だ』ってな。最初は意味が全くわからなかったが、マイコさんが真剣な説明で俺は納得した。タワーを目指したのはお前も同じ目的だろう?」
「そうです」
ギアさんはニコっと笑い話しを続ける。
「ニホンって所の話しを色々していてな。乗り物や文化。流行っているものなんかもそうだったな。そんな話しを良くしていた。まぁ、この中でも一番の衝撃は、巨大なロボットとか言う乗り物で、戦ったりするんだろう?」
「いえ、それは真っ赤な嘘です」
おい、マイコさん。
「⋯⋯っ! 嘘なのか? なっ、なら、緊急時には町が地下に沈むっていう、とんでもない防御システムは?」
あ~、それなら俺でも知ってる。
「嘘です」
「うっ、ウチュウとか言う、空気の無い所でもコロニーなる場所で生活できる環境を作っている話しは?」
「嘘です」
マイコさん。いや、もうマイコでいいや。
多分ヲタクだな⋯⋯。
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ユキは置いてきぼりだ。
バレないと思ったんだろうけど、マイコに会ったら言ってやろう。現実とアニメは違うのだと。
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