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第二章
ギアさんの部屋へ
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スキルのおかげであっという間にサクラビに戻ってこれた。俺の速度に合わせたからユキの体力も余裕だったらしいく、俺が一人で走るのとほぼほぼ変わらなかったと思う。
途中、野宿をすることもあったが、長時間スキルを使うことにテンションが二人とも上がり、寝ずに走り続ける事もあった。
これが本当のランナーズハイってやつだ!
うりりりりー!!
と考えればそりゃそうなる。
「キモッ!」と言われるだけだ。やれやれだぜ
そんなこんなで無事にサクラビに到着。
久しぶりと言うほど時間は経過していないが懐かしいと思うが、早速ギルドへ行かなければならない。そしてすぐに出発しなければ
流石に泣きながら別れてを告げたベックさんに、会うのとか気まずすぎる。
せめて一年は立たないと、気持ちの整理がつかんよ。
ギルドに着き、ギアさんを探すとやっぱり飲んだくれていた。この人本当に変わらないな。
「ギアさん久しぶりです」
「おぉ! どうしたよ、塔は諦めちまったのか?」
大丈夫。まだ酔ってない。酔ったらこんなにちゃんと喋れないし。
「諦めてませんよ。まだ20階のボスを倒したばかりですけどね」
「この短時間で20階ボスってなると順調じゃねーか! 自慢でもしに来たのか? へっへーい!」
大丈夫だよな。まだ酔ってないと信じたい。
「いえ、そうではなくて観察について、聞けるのがギアさんしかいなくて戻ってきました」
「⋯⋯。ほぅ、早かったな」
伝わって何よりだ。良かった。酔ってはなかった。
「俺の部屋でゆっくり話そうや。因みにユキは?」
「えぇ、知ってます」
そう答えるとギアさんは無言で頷き、自分が止まっている宿屋まで歩きだした。
良かった。ベックさんの宿屋とは逆方向だ。
初めて人の部屋に入ったけど、宿屋ってどこも似たり寄ったりなんだな。
「まあ、座れよ」
「ありがとうございます」
ベックさんはベットに座り、俺とユキはイスに座る。
ってか、ユキにベアさんにあってから挨拶以外一言も喋らないな。
お前は、初めて親戚のおじさんちに来た子供か?
「んじゃ、早速だが。何を聞きたい?」
聞きたいことは色々あるけど、これを聞かなきゃ始まらないと思いまずは一番重要な事を聞く事にした。
「ギアさんは【異世界人】なんですか?」
「いや、違うな。まぁお前から見たら異世界人にはなるだろうけどな」
やはりこの人は俺の存在を、俺が異世界から来たことに気づいてたのか。
「なんで俺が異世界人だと気づいたんですか?」
「何も知らなかったからだ。それはこの世界では異常だ。こんな田舎町ならからかわれて終わりだろうが、ディグナルドのようなデカイ町ではそうはいかない」
どういうことだ。上級冒険者なら気づくと言うのか?それならこの町にもBランクはいる。
俺が理解できていないと、見ると続けて説明してくれた。
「言葉足らずだったな。異常だと思うだけのやつもいるが、そうでないやつがデカイ町にはいるって事だ」
「その違いって言うのは?」
「少し話しが長くなるから、今日のところは帰れ。旅で疲れているだろうし。明日の朝また来てくれ。何よりも俺の気持ちの整理をつけたい。悪いな⋯⋯」
「いえ、こっちこそ急に押し掛けてしまいすみません」
いつも陽気なギアさんの珍しく疲れていた。
ユキはお人形のように黙ったままだ。。
挨拶し部屋を後にする。
「お前なんでずっと黙ったまんまなの?」
「いや。普通に話してるヒデさんに驚きですよ。ギアさんって数少ないAランクですよ。緊張しまくりですよ。」
しまくりとか言うなよ。恥ずかしい!
上級冒険者と話すのは緊張するものなのか。
あれか、部活の先輩に話すようなもんかな。
ここの宿屋にそのまま二部屋を借りて、久しぶりのベッドで寝ることが出来る。寝るのには少し早い気もしたが、疲れから気づいた時には眠りについていた。
途中、野宿をすることもあったが、長時間スキルを使うことにテンションが二人とも上がり、寝ずに走り続ける事もあった。
これが本当のランナーズハイってやつだ!
うりりりりー!!
と考えればそりゃそうなる。
「キモッ!」と言われるだけだ。やれやれだぜ
そんなこんなで無事にサクラビに到着。
久しぶりと言うほど時間は経過していないが懐かしいと思うが、早速ギルドへ行かなければならない。そしてすぐに出発しなければ
流石に泣きながら別れてを告げたベックさんに、会うのとか気まずすぎる。
せめて一年は立たないと、気持ちの整理がつかんよ。
ギルドに着き、ギアさんを探すとやっぱり飲んだくれていた。この人本当に変わらないな。
「ギアさん久しぶりです」
「おぉ! どうしたよ、塔は諦めちまったのか?」
大丈夫。まだ酔ってない。酔ったらこんなにちゃんと喋れないし。
「諦めてませんよ。まだ20階のボスを倒したばかりですけどね」
「この短時間で20階ボスってなると順調じゃねーか! 自慢でもしに来たのか? へっへーい!」
大丈夫だよな。まだ酔ってないと信じたい。
「いえ、そうではなくて観察について、聞けるのがギアさんしかいなくて戻ってきました」
「⋯⋯。ほぅ、早かったな」
伝わって何よりだ。良かった。酔ってはなかった。
「俺の部屋でゆっくり話そうや。因みにユキは?」
「えぇ、知ってます」
そう答えるとギアさんは無言で頷き、自分が止まっている宿屋まで歩きだした。
良かった。ベックさんの宿屋とは逆方向だ。
初めて人の部屋に入ったけど、宿屋ってどこも似たり寄ったりなんだな。
「まあ、座れよ」
「ありがとうございます」
ベックさんはベットに座り、俺とユキはイスに座る。
ってか、ユキにベアさんにあってから挨拶以外一言も喋らないな。
お前は、初めて親戚のおじさんちに来た子供か?
「んじゃ、早速だが。何を聞きたい?」
聞きたいことは色々あるけど、これを聞かなきゃ始まらないと思いまずは一番重要な事を聞く事にした。
「ギアさんは【異世界人】なんですか?」
「いや、違うな。まぁお前から見たら異世界人にはなるだろうけどな」
やはりこの人は俺の存在を、俺が異世界から来たことに気づいてたのか。
「なんで俺が異世界人だと気づいたんですか?」
「何も知らなかったからだ。それはこの世界では異常だ。こんな田舎町ならからかわれて終わりだろうが、ディグナルドのようなデカイ町ではそうはいかない」
どういうことだ。上級冒険者なら気づくと言うのか?それならこの町にもBランクはいる。
俺が理解できていないと、見ると続けて説明してくれた。
「言葉足らずだったな。異常だと思うだけのやつもいるが、そうでないやつがデカイ町にはいるって事だ」
「その違いって言うのは?」
「少し話しが長くなるから、今日のところは帰れ。旅で疲れているだろうし。明日の朝また来てくれ。何よりも俺の気持ちの整理をつけたい。悪いな⋯⋯」
「いえ、こっちこそ急に押し掛けてしまいすみません」
いつも陽気なギアさんの珍しく疲れていた。
ユキはお人形のように黙ったままだ。。
挨拶し部屋を後にする。
「お前なんでずっと黙ったまんまなの?」
「いや。普通に話してるヒデさんに驚きですよ。ギアさんって数少ないAランクですよ。緊張しまくりですよ。」
しまくりとか言うなよ。恥ずかしい!
上級冒険者と話すのは緊張するものなのか。
あれか、部活の先輩に話すようなもんかな。
ここの宿屋にそのまま二部屋を借りて、久しぶりのベッドで寝ることが出来る。寝るのには少し早い気もしたが、疲れから気づいた時には眠りについていた。
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