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第二章
ギアさんの部屋へ訪問ラスト
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タカさんとアンザさん。最高到達だし流石に気づいてるよな。
「二人とも塔の前で会いましたね。タカさんには握手を求められましたし、爽やかな人でした」
「あー、握手されたか⋯⋯やっぱりアイツも気づいてたんだな」
握手ってなんか意味あるの?
「アイツのスキルで、握手をした奴の気の流れがわかるらしい。
それで善人や悪人が判断出来るんだとか。マイコさんの時だけは何も感じなかったようで、異世界はそうなんだろうと結論付けて、アイツの怪しい奴とは握手をするようになったんだ」
なるほど、同じ異世界ならマイコの情報があるかも知れないからか。ただ、日本だけで一億人以上いるし、有名人でもない限り本人にはたどり着かないだろうと思うけど、この事は黙っていよう。
「あれ? そういえばギアさん、タカさん、アンザさんの3人って言いましたけど、ガンって人は? 飛行機の事を聞かれてとりあえずとぼけておきましたけど」
「ガン? 聞いたことあるような、無いような。多分だが、マイコさんは基本オープンな人だったから、上級ランカーの中で、【異世界人は特殊な能力があり、その知識を貰えれば強くなれる】なんて噂が広まってるんだ。マイコさんは強かったからな」
「それってバレるとヤバイやつですか?」
拉致とかあるのか?
「はっはっは。それは無いさ。折角上級ランカーになったのに、そんなくだらない事で犯罪者になるなんて絶対にしないさ。俺たち冒険者ってのは、そう簡単になれないし、誇り高い職業だからな」
隣で聞いていたユキがウンウンと強く頷いているから、この世界ではそうなんだろな。
「だからそいつらは、話しの種程度なもんさ。必死こいて探すのはバカらしいし、今は異世界人ってのは、タブーに近いしな。第一俺達がマイコさんにあやかって強くなってないのは知ってるから、そんな噂も沈下して来てはいる」
「そう言えば、直接は聞いて来なかったですね。でもなんでタブーになってるんですか?」
「勘違いをするかさ。昔っからの冒険者なら俺達の強さを知ってるから問題はないが、新しい冒険者達は、異世界人と一緒にいれば強くなったと勘違いが生まれちまう。」
強い人が片っ端からやっつけて塔の上へと進んでしまったら、上層階にいる自分達も強いと錯覚してしまうってことか。
「でも異世界人だからって強いとは限らないのでは?自分で言うのもなんですが、俺は強くないですよ」
横で聞いていたユキはウンウンと強く頷いているからイライラする。
「確かにな。お前はよく死にかけてたしな。ただな、マイコさん以外で異世界人が見つかった事は無いんだ。だから異世界人は強いって思われるんだ」
本当に迷惑な人だな。絶対にバレないようにしよう。バレて弱い事がわかったらダサすぎる。
「俺も塔の攻略はアイツらに任せて地酒を求めてって事にして地方を回って10年以上たつが、異世界人って噂すら聞いて来なかった」
そういう理由でこの人は旅をしていたのか、それほど大切な人だったんだな。
「まー、俺が話せるのはそれくらいだ。
あーあと、マイコさんが言っていたが、最初はスキルを全然覚えられなかったが、30階を突破してから、一気に覚えられるようになったって言ってたぞ」
なんだと! 大発見だぞ。
異世界人って単語が多くて、【そーいや。結局あのアニメに異世界人出てこなかったな】とか考えてる場合じゃ無かった。
「俺からも聞きたいことがあるんだが、お前はどうやってこの世界にきたんだ?」
「禁則事項です」
⋯⋯。
「すいません! なんでもありません。頭がおかしかったです。えっと、わかりません。寝て起きたらこっちの世界にきてました」
「お、おう。そうか。マイコさんと同じなんだな」
くそ。変なことを考えてたからつい言ってしまった。やれやれ。
色々と話しを聞くことは出来たし、ギアさんには何かあれば伝えると約束をして、ディグナルドへと向かい始めた。
スキル全快で行くから。ディグナルドに1ヶ月以内に着くのなんて、簡単なんだよこんなの。
勿論、走りながらニヤニヤしていたので、ユキには『きもっ』と言われた。
「二人とも塔の前で会いましたね。タカさんには握手を求められましたし、爽やかな人でした」
「あー、握手されたか⋯⋯やっぱりアイツも気づいてたんだな」
握手ってなんか意味あるの?
「アイツのスキルで、握手をした奴の気の流れがわかるらしい。
それで善人や悪人が判断出来るんだとか。マイコさんの時だけは何も感じなかったようで、異世界はそうなんだろうと結論付けて、アイツの怪しい奴とは握手をするようになったんだ」
なるほど、同じ異世界ならマイコの情報があるかも知れないからか。ただ、日本だけで一億人以上いるし、有名人でもない限り本人にはたどり着かないだろうと思うけど、この事は黙っていよう。
「あれ? そういえばギアさん、タカさん、アンザさんの3人って言いましたけど、ガンって人は? 飛行機の事を聞かれてとりあえずとぼけておきましたけど」
「ガン? 聞いたことあるような、無いような。多分だが、マイコさんは基本オープンな人だったから、上級ランカーの中で、【異世界人は特殊な能力があり、その知識を貰えれば強くなれる】なんて噂が広まってるんだ。マイコさんは強かったからな」
「それってバレるとヤバイやつですか?」
拉致とかあるのか?
「はっはっは。それは無いさ。折角上級ランカーになったのに、そんなくだらない事で犯罪者になるなんて絶対にしないさ。俺たち冒険者ってのは、そう簡単になれないし、誇り高い職業だからな」
隣で聞いていたユキがウンウンと強く頷いているから、この世界ではそうなんだろな。
「だからそいつらは、話しの種程度なもんさ。必死こいて探すのはバカらしいし、今は異世界人ってのは、タブーに近いしな。第一俺達がマイコさんにあやかって強くなってないのは知ってるから、そんな噂も沈下して来てはいる」
「そう言えば、直接は聞いて来なかったですね。でもなんでタブーになってるんですか?」
「勘違いをするかさ。昔っからの冒険者なら俺達の強さを知ってるから問題はないが、新しい冒険者達は、異世界人と一緒にいれば強くなったと勘違いが生まれちまう。」
強い人が片っ端からやっつけて塔の上へと進んでしまったら、上層階にいる自分達も強いと錯覚してしまうってことか。
「でも異世界人だからって強いとは限らないのでは?自分で言うのもなんですが、俺は強くないですよ」
横で聞いていたユキはウンウンと強く頷いているからイライラする。
「確かにな。お前はよく死にかけてたしな。ただな、マイコさん以外で異世界人が見つかった事は無いんだ。だから異世界人は強いって思われるんだ」
本当に迷惑な人だな。絶対にバレないようにしよう。バレて弱い事がわかったらダサすぎる。
「俺も塔の攻略はアイツらに任せて地酒を求めてって事にして地方を回って10年以上たつが、異世界人って噂すら聞いて来なかった」
そういう理由でこの人は旅をしていたのか、それほど大切な人だったんだな。
「まー、俺が話せるのはそれくらいだ。
あーあと、マイコさんが言っていたが、最初はスキルを全然覚えられなかったが、30階を突破してから、一気に覚えられるようになったって言ってたぞ」
なんだと! 大発見だぞ。
異世界人って単語が多くて、【そーいや。結局あのアニメに異世界人出てこなかったな】とか考えてる場合じゃ無かった。
「俺からも聞きたいことがあるんだが、お前はどうやってこの世界にきたんだ?」
「禁則事項です」
⋯⋯。
「すいません! なんでもありません。頭がおかしかったです。えっと、わかりません。寝て起きたらこっちの世界にきてました」
「お、おう。そうか。マイコさんと同じなんだな」
くそ。変なことを考えてたからつい言ってしまった。やれやれ。
色々と話しを聞くことは出来たし、ギアさんには何かあれば伝えると約束をして、ディグナルドへと向かい始めた。
スキル全快で行くから。ディグナルドに1ヶ月以内に着くのなんて、簡単なんだよこんなの。
勿論、走りながらニヤニヤしていたので、ユキには『きもっ』と言われた。
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