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第三章
テンション
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「ねぇ~。ヒデさ~ん。昨日の昼間に私が言ったこと覚えてますか~?」
「あぁ、勿論だ」
「では、一つだけ教えてもらっていいですか~」
これはダメなやつだ。断ろう。
「嫌だ!」
ユキがめっちゃ良い笑顔で質問してくるときは、大抵まともな事を聞いてこない。
こう言うときは、会話せずにさっさと歩くことに限る。
何でも聞くことは良くない。自分で考える事っていうのは非常に重要なことなんだ。
社会の厳しさを教えるのも年上の役割だと思っている。
そんな前を歩く俺の肩をガシッと捕まれる。
「いてーよ! ばかたれ!
キュアを唱えたって完全にはまだ回復してねーんだぞ!」
そうとも! 俺のキュアは回復に時間がかかる。ポーションの方が性能は高いのだ。
「それ、ですよ!! ばかたれなのはヒデさんです。わかってますか? 何で死にかけるんですか? 頭がおかしいんですか?」
めっちゃ質問してくるじゃん。
「あのね。何度か言ったけど、なりたくてなったるわけじゃないの」
そうとも、俺だって痛い思いをするのは嫌だ。
右手に杖を持った黒装束のモンスターを見たらどう思う?普通に考えて魔法を放ってくると思うだろう。
そしたら、杖を意識しながら突っ込むよね。
そしたら、左手でナイフを投げつられた。
しかも二本同時に!
肩と腹を刺さり、そのままダウン。
キュアを唱えてる間に、ユキが敵を倒していた。
「私が言った事を覚えてて、何でこうなってるんですか?」
「質問が止まらないな。簡単な事だぞ。覚えているが、やらなかったからだ!」
お酒って本当に怖いね。一杯のつもりだったのに、アンザさんに出会ってしまった為、いっぱい飲んでしまった。
隣にセクシーな女声が座ったら、そりゃ飲むでしょ?
「ですよね⋯⋯知ってました。もういいです。歩きながら私が説明するので、下手に突っ込んで行かないで下さい」
流石ユキだ。優秀すぎますぞ! と、考えながらもう一度、キュアを唱えて回復に専念していると、
久しぶりに頭に声が届く。
【ダメージキャンセルを取得。効果、一定のダメージを無効にする。一定を越えた場合、軽減されダメージを受ける】
やばない?
何度も死にかけたからな。これは助かるってレベルじゃねーぞ!
めっちゃテンションが上がってしまった。
こんなスキル聞いたことも無いからな。
思わずユキの頭をもみくちゃにしながら
「ユキちゃん、ユキちゃん。ユキちゃ~ん!」
とやってしまったのも無理はないのだ。
やってる最中に、巣に戻りビンタされるな。と思ったが、なぜかビンタは飛んでこなかった。
「⋯⋯なんですか?」
とボソッと聞かれるだけですんだのは良かった。
スキルをユキに説明すると、
「おめでとうございます。でも無理はダメですからね」
と、素っ気ない態度で言われスタスタと歩いて行ってしまった。
さすがに引かれたか⋯⋯
今度からは気を付けよう。
「あぁ、勿論だ」
「では、一つだけ教えてもらっていいですか~」
これはダメなやつだ。断ろう。
「嫌だ!」
ユキがめっちゃ良い笑顔で質問してくるときは、大抵まともな事を聞いてこない。
こう言うときは、会話せずにさっさと歩くことに限る。
何でも聞くことは良くない。自分で考える事っていうのは非常に重要なことなんだ。
社会の厳しさを教えるのも年上の役割だと思っている。
そんな前を歩く俺の肩をガシッと捕まれる。
「いてーよ! ばかたれ!
キュアを唱えたって完全にはまだ回復してねーんだぞ!」
そうとも! 俺のキュアは回復に時間がかかる。ポーションの方が性能は高いのだ。
「それ、ですよ!! ばかたれなのはヒデさんです。わかってますか? 何で死にかけるんですか? 頭がおかしいんですか?」
めっちゃ質問してくるじゃん。
「あのね。何度か言ったけど、なりたくてなったるわけじゃないの」
そうとも、俺だって痛い思いをするのは嫌だ。
右手に杖を持った黒装束のモンスターを見たらどう思う?普通に考えて魔法を放ってくると思うだろう。
そしたら、杖を意識しながら突っ込むよね。
そしたら、左手でナイフを投げつられた。
しかも二本同時に!
肩と腹を刺さり、そのままダウン。
キュアを唱えてる間に、ユキが敵を倒していた。
「私が言った事を覚えてて、何でこうなってるんですか?」
「質問が止まらないな。簡単な事だぞ。覚えているが、やらなかったからだ!」
お酒って本当に怖いね。一杯のつもりだったのに、アンザさんに出会ってしまった為、いっぱい飲んでしまった。
隣にセクシーな女声が座ったら、そりゃ飲むでしょ?
「ですよね⋯⋯知ってました。もういいです。歩きながら私が説明するので、下手に突っ込んで行かないで下さい」
流石ユキだ。優秀すぎますぞ! と、考えながらもう一度、キュアを唱えて回復に専念していると、
久しぶりに頭に声が届く。
【ダメージキャンセルを取得。効果、一定のダメージを無効にする。一定を越えた場合、軽減されダメージを受ける】
やばない?
何度も死にかけたからな。これは助かるってレベルじゃねーぞ!
めっちゃテンションが上がってしまった。
こんなスキル聞いたことも無いからな。
思わずユキの頭をもみくちゃにしながら
「ユキちゃん、ユキちゃん。ユキちゃ~ん!」
とやってしまったのも無理はないのだ。
やってる最中に、巣に戻りビンタされるな。と思ったが、なぜかビンタは飛んでこなかった。
「⋯⋯なんですか?」
とボソッと聞かれるだけですんだのは良かった。
スキルをユキに説明すると、
「おめでとうございます。でも無理はダメですからね」
と、素っ気ない態度で言われスタスタと歩いて行ってしまった。
さすがに引かれたか⋯⋯
今度からは気を付けよう。
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