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第二話 先輩ワンコの沽券
17※
誤魔化しようがないくらい確かに吐き出した精に、伴う快感は緩んだ唇を噛み締められない。
体は熱く震え、頭の奥はショート中。胎内はトントンと突かれながら、グネグネとねだり、肉棒に媚びてうねっている。熟れた前立腺をつつかれるたびに漏れる甘い声。
もうどう形容してもイッている。
脳みそが焼けきれそうな悦楽と開放感は、常識やプライドをグズグズに崩し、あっさり俺を発情させた。
ビクッ、ビクッ、と全身が小刻みに痙攣して背骨がグンとしなり、下半身が溶けたような肉悦と脱力が指先まで巡る。
「あ…っ……はっ…う……」
「っぶね、いきなりイクの、キッツ」
「あ、あぁ……? あ……んか、すげ、イイ……もっかいしてくれ……イケる気がする……っん、足りね、はっ、三初……」
「はっ、ありえねぇ、好き勝手うだうだ言って、開き直りやがったな……?」
先輩はそーゆーとこありますよ、と三初に鼻頭をグリグリと摘まれ、俺はその手にかじりつこうと口を開けるが噛みつけなかった。
このサディスト。
ンなこと言いながらずっと突いてるくせに、俺に正気に戻れってか?
どうでもよくなったついでに満足するまで抜いてやろうと、新しい快感のジャンルに期待し、もっと、と足を開いた。
激しくしねぇと足りねぇよ。
イッてねぇし知らねぇし見てねぇし、さっきのはノーカンだろ。もう知らん。
「いいから、みはじめぇ……っもっかいそのまま、中、擦れっ……足りねぇ……っ」
「っ……はぁ、ワガママ過ぎるわ、淫乱先輩。ちゃんと、声抑えてね? 誰か来たってもう止められないから、さっ」
「んぐ……っゔっ、あ、あっ!」
もう一回味わいたいと、欲にまみれ先のことは忘れてワガママを言った。
絶頂する俺を止まることなく犯していた三初に、我慢の限界と共に弾け飛んだ理性で、本能のままねだる。
熱く熟れた直腸を凶悪な怒張で激しく擦られるのがこうもイイと認めたくなかったのに、なにかと手遅れだ。もう知らんったら知らん。
「あぁ……っ中ぁ……っイイ、あ、ぁ……ッん、ぐ、ぅ」
「くく、声大きくないけど、口数多いからうるせーね。腕でもくわえてて下さいよ」
「ふぁ、あ、う」
唾液を垂らしてトロけきった顔で喘ぐ俺の口に、三初がニヤリと笑い、自分の腕を噛ませて栓をした。
チクショウ、なんで止めるんだよ。
こうなったらもういいじゃねぇか。声、思いっきり出したほうが気持ちいいのに、ひでぇやつ。
頭の中がこんがらがって目先の快感しか見えていない俺は、ギッギッと便座を軋ませて犯されながら、アホな思考を走らせる。
だって、俺すげぇ我慢した。
だからイイだろ? イキながら中突かれるの、すげぇ。終わんねぇんだよ。ずっと気持ちいい感じすんだ。
──もっと……もっとしたい、もっとしてぇよ……もっとしてくんねぇかな……?
全身に電流が走って死にそうなほど痺れた快楽を、バカのように追った。
出しきった俺の陰茎は、心の求めに応じるように緩く芯を持ち萎えない。
再度トロトロと粘液をたらし、新たな刺激を欲しがっている。
気がついたら、手が勝手にそそりたつ屹立を擦り始めていた。
胎内が真っ赤に腫れるほど激しく擦られる快感をおかずに、自ら思う様クチュクチュと弄り、我慢したぶんを埋めるように耽る。
こんなの、よすぎる。
だから、仕方ねぇから、それだけだから。
「ふっ、俺の腕噛んでんのかと思ったら、シャツ吸ってんの? ヤッてる時口寂しいタイプとか、犬っぽいな、ククッ……ほら、両手使っていいから、好きなだけ俺をオカズにオ✕ニーしてもいいですよ」
「ぁ、あ、ぅ」
「だってもう、あんたの負け。だからあんたは、俺のオモチャ。俺だけの、オモチャ」
──別に、お前にハマったわけじゃねぇ。
そう言いたいのに、口から出るのは甘ったるい嬌声ばかりで、敗北宣言をしているような気分になった。
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