誰かこの暴君を殴ってくれ!

木樫

文字の大きさ
51 / 454
第三話 概ね普通の先輩後輩

16(side三初)※



 黒いプラグの先端だけが生えた尻が揺れて、誘ってるように見えた。たぶん正解。ってか絶対誘ってるでしょ。

 呼吸がままならない口淫に必死に舌で俺のを追い出そうと藻掻く先輩がこの思考を読み取っていれば、間違いなく反論しただろう。

 ガオウと吠えて「不正解に決まってんだろ俺心理テスト落第生がッ!」とキレるかもしれない。

 が、微塵も気にしないのが俺である。
 俺からすれば、先輩が咥えながら涙目で睨んでくるだけでも十分誘ってるに値するので。

 お互い様で落第生でしょ。
 割と俺は、アンタの痴態にはなんでか煽られるんだから。


「ぇゔ……ッ…う、ぶ……ッ」


 下手くそな先輩に代わってしばらく自分で先輩の頭をジュプジュプと動かすと、結構容赦なく使っていたものだから、ボタボタと唾液を滴らせてなんとか口を開け続けていたワンコが本気で泣きそうな目をした。

 優しい俺は、仕方なく呼吸ができるように引っこ抜いてやる。

 赤く染まった強面が汗やらなんやらで濡れそぼり、数度咳き込んで俺の腹にゴツン、と額を預けてきた。


「ゲホッゴホッ、ッン……はぁ……ッはッ……ッぁ…ふッ……ぅえ……ッ」

「ふ、下手くそ」

「はっ、殺す気か、鬼畜愉快犯……っ」


 おかげで頬をヌルリと滑るついさっきまで自分が咥えさせられていた肉棒を、先輩は親の敵のように睨みつける。

 あーらら、そそる顔だこと。
 これ擦りつけるか自分で扱いて顔射したらマジ泣きするかな。んー……いや、ガチギレするか。それも面白い。


「おっ前マジで最低だな、吐くかと思ったわ……っ、せめて手ぇ解放しろっ」

「ダメですよ、縛って泣かせるって言ったでしょう? 約束、守ってもらわないと」

「っそ、っ」


 前のめりになっていた先輩をグイッと軽く抱え、肩口に顔を預けさせる。
 すると淫乱な尻に手が届くようになったので、窮屈そうに収まる尻尾の先を掴んでやった。


「なにっあ、ぅ……!?」


 そしてそれを引き抜こうと軽く引っ張ると、多少は熟れたはずの口がギュウッ、と窄まる。

 拘束されていても反射的に手を使おうとする先輩が抵抗するので、手足を繋いだ革の拘束具がギシギシと軋んだ。

 当然その程度で外れるわけがない。
 黒光りするそれは、キュッと引き締まった筋肉質な尻にとてもよく似合っている。


「物足りなさそうですね、こっち。入ってるだけじゃ足りねぇって」

「三初、っま、抜っ、けるから、引っ張んなっ」

「じゃあ一生懸命締めないと。くく、ほらほら頑張って頑張って」

「ヒッ……! っン、くっそ……っ!」


 円を描くように掻き回し、気まぐれに引き抜いてやろうかと力を込め、何度も窮屈な抽挿を繰り返してやった。
 そのたびに先輩は喘ぎ、声を殺すために俺の肩口へガブリと噛みつく。

 まったく、狂犬で間違いねぇな。
 歯型がついたらどうしてやろうか。

 抵抗したくなることを強いているくせにされたらされたで報復を考える俺は、たぶんイイ後輩ではないだろう。
 そんなことは百も承知だ。わかった上でやめる気なんてさらさらない。

 そういうムカつく男の肩に噛みついてまで肉体の反応を殺そうとする先輩の感じ方が、俺のツボに入ったからかもしれない。


「ぅ、ゔ、……っ、あ、ぅ」


 気分がいいので抜けない程度にプラグをグポグポと中で前後運動させると、抑えきれない媚声が、耳元で低く響いた。

 攻め立てるプラグの刺激から逃れようともじつかせていた尻が、むしろ求めるように追いすがり始める。

 トロ……と大腿を伝う雫。
 それにすら敏感に戦慄き、八つ当たりか本気か、強く歯を食い込ませられた。

 くく、我慢するから感じるんですよ。
 絶対漏らしちゃダメだっていう背徳感? あんた好きなんですかね、イケナイコト。

 初モノのくせにオフィスで乱れていたことも考えると当たりだろう。
 シーツに滴る淫液はその裏付け。腹の中に詰められた石鹸水とプラグでいつもより圧迫されているせいでもある。


「ぁっ……ふ、っぅ……ふ…っ……」


 逃げ腰の先輩が足を開くので、白い腿の間で赤く腫れて存在を主張している屹立が丸見えだった。




感想 137

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

またのご利用をお待ちしています。

あらき奏多
BL
職場の同僚にすすめられた、とあるマッサージ店。 緊張しつつもゴッドハンドで全身とろとろに癒され、初めての感覚に下半身が誤作動してしまい……?! ・マッサージ師×客 ・年下敬語攻め ・男前土木作業員受け ・ノリ軽め ※年齢順イメージ 九重≒達也>坂田(店長)≫四ノ宮 【登場人物】 ▼坂田 祐介(さかた ゆうすけ) 攻 ・マッサージ店の店長 ・爽やかイケメン ・優しくて低めのセクシーボイス ・良識はある人 ▼杉村 達也(すぎむら たつや) 受 ・土木作業員 ・敏感体質 ・快楽に流されやすい。すぐ喘ぐ ・性格も見た目も男前 【登場人物(第二弾の人たち)】 ▼四ノ宮 葵(しのみや あおい) 攻 ・マッサージ店の施術者のひとり。 ・店では年齢は下から二番目。経歴は店長の次に長い。敏腕。 ・顔と名前だけ中性的。愛想は人並み。 ・自覚済隠れS。仕事とプライベートは区別してる。はずだった。 ▼九重 柚葉(ここのえ ゆずは) 受 ・愛称『ココ』『ココさん』『ココちゃん』 ・名前だけ可愛い。性格は可愛くない。見た目も別に可愛くない。 ・理性が強め。隠れコミュ障。 ・無自覚ドM。乱れるときは乱れる 作品はすべて個人サイト(http://lyze.jp/nyanko03/)からの転載です。 徐々に移動していきたいと思いますが、作品数は個人サイトが一番多いです。 よろしくお願いいたします。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。