146 / 454
第五話 冬暴君とあれやそれ
15※
小刻みで遅い突き上げを繰り返し俺の声から中身の様子を伺う三初は、ゆっくりねっとりと律動しつつ、ふむ、と勝手に納得する。
「なぁんか、拗ねてんのね」
「あッン、ッあ、ひ……ッ」
不意にズルッ、と抜けるギリギリまで引き抜かれたかと思えば思い切り根元まで突き刺され、なにかに縋りたくてつい回していた腕の力をぎゅう、と強めてしまった。
ほざくな。拗ねてなんかない。
大人の対応で割り切っているのだ。
「あっ、奥……っ! あっ…ぁあ……っ」
心の中ではいくらでも素知らぬ顔をできたが、現実の体はようやく熟れた粘膜を激しく擦られる快楽に媚び、低く甘ったるい声をあげて悦んでしまう。
逃げる気なんかないくせに突き上げに合わせて頭が伸び上がり、喉が仰け反る。
屹立の先端から絶頂寸前の濃厚な汁がビュク、と溢れてとめどない。呻きに似た声で途切れ途切れに喘ぐ。イク。すぐイク。
我が物顔で出入りするモノが押しつけるように腹側の襞を擦り上げた。
それが前立腺を押しつぶした途端、腰が疼き中が縮こまる収縮と解放を感じ、我慢しただけ簡単に精を吐き出す。
張り詰めた屹立からゴプッ、と白濁液が迸り、ダラダラと重力に従って滴り落ちる。自分の精液で自分の腹を汚すマヌケだ。
けれどそれだけじゃ終わらない。
満足できない。もっと欲しい。
小刻みに奥を小突かれるだけで、しなった陰茎が簡単に頭をもたげる。
どうにでもなれと投げやりな気分で理性を捨てて、俺がイったことに気づいているくせに止めない男に縋りついた。
「気持ち、なか、すげぇ挿って、っんぅ、ん、く……っ」
「イイ? 嫌いな俺にこうやって奥突かれて気持ちいんですか、っふ、先輩、俺でイイ?」
「いい……っぁ、っそこい、いい……っ」
「は、絡み方えっぐい、そんなに擦られんの気持ちいいいのね……でもまだ、拗ねてんだ」
「はぁっ……ぁあ……っ」
目の奥がチカチカと点滅する。
トロけた肉壁を乱暴に拡げられて、頭がどうにかなってしまいそうだ。
呆れ混じりの三初の言っていることはわかるが、なにも言いたくないし今の俺にはまともな言葉は吐けないので、俺は三初のシャツに噛みついて自分で腰を動かす。もっと深く入ってこいと押しつける。
ギュゥ……ッ、と中のモノを絞ると、耳元で色のついた吐息が漏れた気がした。
「っん、んん……ッ」
それが仕返しができたようで嬉しくて、もっともっとと自分から体を揺する。
ゴツンッ、ゴツンッ、と串刺しにするような長いストロークに合わせて穴を開き、窄め、ローションごと体液をかき混ぜられる膨満感に耐える。
不本意ながら教えこまれた尻の使い方で、しっかり犯人に報復。
自業自得だぜ。オラ、もっと来いよ。
「はぁ、……アンタと一緒で俺、ずっと我慢してるんですから、加減してくださいよ。あんま持たねー……っこの、色情魔」
「んッ…ぅ、うっせ、ぇ……っあ、うぅひ、っ…んぁ、あっ、ぁっ……!」
チュク、とシャツに噛みついて舐めて吸って、素肌に甘えられない代わりに布地を濡らした。
三初は口調や行為は乱暴になっていっても、そんな意味のわからない俺の愛撫を止めようとはしない。
車の窓ガラスは熱気で曇り、カーナビの青い照明しかない車内は、外からは全く見えないだろう。
長く強いられた我慢を発散させるように求め続けると、限界が近いらしい三初は、はしたなく濡れそぼる俺の肉棒を扱きながら耳朶にガリッ、と歯を立てた。
「痛、っひ、あっぐ……っ」
「今日ね、ゴム着けてないんですけど、なんかもうアレなんで、このまま出していいですか? んで絶対中身漏らさないように、意識して帰ってくれます?」
「なん、っ嫌、だ、嫌に決ま、てっ」
「じゃあ先輩がデキたら、責任取りますから。それならいいでしょ。いいですよね? でないとやってらんなくて、あんたの耳、噛みちぎっちゃいそう……」
「っ」
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
またのご利用をお待ちしています。
あらき奏多
BL
職場の同僚にすすめられた、とあるマッサージ店。
緊張しつつもゴッドハンドで全身とろとろに癒され、初めての感覚に下半身が誤作動してしまい……?!
・マッサージ師×客
・年下敬語攻め
・男前土木作業員受け
・ノリ軽め
※年齢順イメージ
九重≒達也>坂田(店長)≫四ノ宮
【登場人物】
▼坂田 祐介(さかた ゆうすけ) 攻
・マッサージ店の店長
・爽やかイケメン
・優しくて低めのセクシーボイス
・良識はある人
▼杉村 達也(すぎむら たつや) 受
・土木作業員
・敏感体質
・快楽に流されやすい。すぐ喘ぐ
・性格も見た目も男前
【登場人物(第二弾の人たち)】
▼四ノ宮 葵(しのみや あおい) 攻
・マッサージ店の施術者のひとり。
・店では年齢は下から二番目。経歴は店長の次に長い。敏腕。
・顔と名前だけ中性的。愛想は人並み。
・自覚済隠れS。仕事とプライベートは区別してる。はずだった。
▼九重 柚葉(ここのえ ゆずは) 受
・愛称『ココ』『ココさん』『ココちゃん』
・名前だけ可愛い。性格は可愛くない。見た目も別に可愛くない。
・理性が強め。隠れコミュ障。
・無自覚ドM。乱れるときは乱れる
作品はすべて個人サイト(http://lyze.jp/nyanko03/)からの転載です。
徐々に移動していきたいと思いますが、作品数は個人サイトが一番多いです。
よろしくお願いいたします。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。