誰かこの暴君を殴ってくれ!

木樫

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第五話 冬暴君とあれやそれ

62※



 三初は真っ赤に熟れた俺の尻にむかって冷感ローションのボトルを傾けた。


「っつ……はぁ……ぅ……」


 冷たい粘液がたっぷりと双丘に落とされ、ドロリと重力に従って火照った体を流れ伝っていく。

 ハードな行為の熱を冷ます冷ややかさが気持ちよくて、フワフワとした心地のまま患部をなでる手に身を委ねる。


「くく、びくってなった。これ結構使えるんですよ。冷たいの気持ちいいでしょ」

「あ、イイ……ん、ん……」

「ふ。お尻、お仕置きも兼ねて多めに叩いたからしばらくヒリつくかもね」

「んぁ……なん、だ、お仕置きって……」


 殴った仕返しはもう受けたはずだ。
 ということは、それとは別のなにかが手を出すくらいに不満だったということか?

 やっぱり今朝のことを怒っていたのかと思って尋ねる言葉は、グチュゥと体内に冷たい指を二本突きこまれたことで途切れさせられる。


「や? 怒ってるんじゃなくて、間違ったことを体に刷り込んで正しく改めさせたいだけですから」

「ぅ、あっ……」

「嫌われたかもしれないと思って頑張ったのはまー、男として悪い気はしないですけどね……先輩はもともと、俺のものですよ? 好きとか嫌いの範疇外でしょ。なんで距離取る選択肢が湧いてくんのっていう話」

「んっ……三初、中……っぐちゃぐちゃすんの、やめろ……はっ……」

「始めたのは俺で、終わらせるのは先輩。でも絶対逃がさない。先輩が終わらせたら俺がまた始めますし」

「ぁっく……っすんなって、ダメだ……あんま触っと、っふ……っぁ……」

「勝手に終了フラグたてて明後日に暴走されたら、そりゃ躾直しだわ。ね?」

「ん、っ……っん、……んんっ」


 話しながらしつこく柔い肉をかき混ぜていた指は腫れた前立腺をマッサージして具合を確かめただけで、話が終わるとともにヌルッ……と引き抜かれた。

 そこを触られただけで身震いするほど、俺は簡単に熱を上げる体だと知っているくせに。


「ふっ……ん…く……」


 官能の波に襲われトロけた脳じゃ三初の言うことがほとんど理解できず、俺は目元を両腕で隠してピクピクと悶えた。

 空っぽの穴が切なげに収縮し、ローションをトロ……と零す。

 そこに硬いなにかがあてがわれて腕を避けると、黒く太い凹凸のあるプラグがゆっくりと挿入されていく様が目に入った。


「あ、っなに、ひっ……今日はもうしねぇ、っ……」

「ホールプラグ。円周はちょっとおっきいけど短いし、痛かないですよ。先輩のここ、事後でトロットロなんで」


 冷たい異物が体内に埋め込まれていく嫌な感触。不快なはずだが、犯人が三初だからか恐怖はそれほどない。

 けれど疲弊した体には酷な仕打ちで、俺は情けない声で「しないから、しないって、嫌だ」と訴え続ける。


「なんで? ほら、平気でしょ? 全然余裕でドンドン沈んでって……くく、先輩は痛いの気持ちいいから残念でしょうけど」

「はっ……痛いのは嫌だ、違う……っは、んん……っ」

「あ、でもこれ、真ん中に穴が開いてるんですよ。だから先輩の使用済みア‪✕‬ル、奥まで見えちゃうな。よかったですね」

「見る、っは、ぐ……っ」


 だが訴えは空しく意味をなさず、ズズ、ズズ、と狭い器官を強引に拡げて潜り込むプラグは、根元のでっぱりまでピッタリと俺の中にハマってしまった。

 入口近くが酷く圧迫される。
 再び火照り始めた体が、快感を拾い集めて悦びに疼く。




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